鴎 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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あの人は鴎に跨っていってしまった やがて一通だけ手紙が届き 輝く勾玉を愛しながら 鴎の羽毛に顔をうずめているという 私は 急に ひとり 玄関のドアが開いた気がする 冷蔵庫を閉めた音がする しかし かすかな期待は外れ 自分の手を自分で温めた 次の朝 鏡を見て嘘だと思った 私が写っていない 疲れているからもう一度寝ようと でも ベッドには私の寝巻を着た骸骨 あの人はどうなってしまったのか 私は飛行機のような飛行機 手紙の住所を訪ね 呼び鈴を鳴らそうとしたら 肩をたたかれた 振り返ると鴎がほほ笑んでいた あれから間もなく 鴎は敵機に撃たれ海の底 あの人は 勾玉をかかえ ひとりで頑張ったのだという 呼び鈴を鳴らすと 杖をついた老婆が迎えてくれた 私と鴎と老婆は 再開を喜び 苦労をねぎらい 思い出を語った 暗くなるころ 中年を超えたあたりの男性が 「母さん、またひとりごとばっかり この頃ますますひどくなるね」 と無神経なこと!


鴎 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 769.0
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2023-12-20
コメント日時 2023-12-25
#現代詩
項目全期間(2025/04/15現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
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叙情性00
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 エンタメ00
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閲覧指数:769.0
2025/04/15 11時58分53秒現在
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    作品に書かれた推薦文

鴎 コメントセクション

コメント数(2)
エイクピア
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(2023-12-25)

タイトルでもあるので、この詩でカモメが重要な役割を担っているのは直感できるのですが、それ以上に気になるのが勾玉で、この勾玉は何なんだと言う事が分かればこの詩が分かるような気がしました。

1
シノハラマサユキ
シノハラマサユキ
エイクピアさんへ
(2023-12-25)

エイクピア様 コメントありがとうございます。勾玉ですね。解釈は自由ですから、想像したように読んでいただければそれでかまいません。まあ、私の筆の力が足りないということでどうでしょうか(⌒∇⌒)

0

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