僕を見護ってくれてるだろうあの女(ひと)もまた
半端な人(ひと)なのだと知る深夜
「適当でいいんだよ」が彼女の口グセ
1人咳するこの背に染みて
適当に愛するなんてできないよと
泣きたくなって
僕が「星を掃きたい」と言うと
「ロマンチストだね」と彼女は笑う―
そんな凡庸な2人の吐息
丑三つ時の空に昇りゆく、パラレルワールド
隘路に入っていた
あの夜のキミのモノローグ
添えれた言葉をいまさら探す、長い夜
敬礼の演技が曇り空を弾ませた
黄昏みたいな、最後の別れ
愛を切る愛を、信じられない
それは僕の弱さなのか
去り行くキミのあの背中
憎らしいほどに逞しくて
*
また出逢う、夢食み続けた2年間
ようやく微睡みから覚めました
あなたとの別れの痛み、抱きしめて
1人遥か遠方の街に行く
その地で凛と生きていきます
あなたと添い遂げるよりもあなたを
もしかしたら愛せるかもしれないと
自分に酔う僕を許してください
母はこの上なく大切な人
でもあなたはきっと
そんな母よりも大切な人であり続ける
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 446.5
お気に入り数: 1
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作成日時 2023-12-02
コメント日時 2023-12-03
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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2024/11/21 22時45分05秒現在
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1連目の「あの女(ひと)もまた半端な人(ひと)」というところに、自分も半端だが大切な人また半端、互いの弱さを認める想いが表れていると感じました。 そのことを認めたうえでの別れには、切なさを伴う甘美さが宿るのかもしれませんね。
1適当に愛するなんてできないよと 泣きたくなって けっこうできるものですよ。
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