随想 - B-REVIEW
新規登録
ログイン
PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



作品を
別枠表示

随想    

かつて言葉はそこにしかなかった。 僕らはそれを紙にしたためた。 かつて本はとても大切なものだった。 かつて音はその場にしかなかった。 誰かがそれを楽譜にしたためた。 奏者はとても大切なものだった。 かつて絵はそこにしかなかった。 それを写生し印刷し、あるいは画面に映した。 かつてあなたはそこにしかいなかった。 姿を画面に映し、声を装置で出す。 でもきっと言葉も音も絵も、そして人もそこにしかいない。 どこまでいこうとそれはそれではない。



随想 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 574.7
お気に入り数: 2
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2023-11-15
コメント日時 2023-11-16
#ビーレビ杯不参加 #縦書き
項目全期間(2025/04/10現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合00
閲覧指数:574.7
2025/04/10 17時22分34秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。

    作品に書かれた推薦文

随想 コメントセクション

コメント数(2)
m.tasaki
作品へ
(2023-11-15)

この詩を読んで、ベンヤミンの「アウラ」という言葉を思い出しました。 アウラが凋落し、芸術の一回性や唯一性が失われてしまったことが良いことなのか悪いことなのか、私にはよくわかりません。このような詩の投稿サイトもアウラ凋落の表れのひとつなのでしょうから。 末尾の「どこまでいこうとそれはそれではない」というところに、現代の芸術の虚構性を訴えているように感じました。 著者はアウラの凋落を、否定的に捉えているようですね。 でも好むと好まざるとにかかわらず、我々はそのような現実の中で生きてゆかなければならないのでしょう。それは我々現代人に課された十字架のようなものなのかもしれません。

1
かずや
かずや
m.tasaki さんへ
(2023-11-16)

コメントいただきありがとうございます。 アウラの件、教えていただきありがとうございます。 一回性のないものがすべて駄目だとは全く思ってはいないのですが、先日「アマデウス」という映画を観ていまして音楽や才能やそれを誰がどう享受するかというようなことを考え、つらつらとメモ代わりに書かせてもらいました。 世が移り、他のものに役割が移り重要性が低いように見えるものが利便性は低いけれど再現性が高いということが往々にしてあるなあと。 しかし、仮に道でモーツァルトに会えたとしても彼の曲には触れられないわけでつくづく人間は欲深いなあと。 でも人間はたまらなく魅力的なのですよね。まあそう思わないと生きてられないということもあるのでしょうが。

0

B-REVIEWに参加しよう!

新規登録
ログイン

作品をSNSで紹介しよう→

投稿作品数: 2