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インソムニア
この携帯にかけるなって言ったよね いや、それはわかっている わかった上で連絡している だが、君に全く連絡取れないじゃないか この携帯にかけるしかない 選択の余地が無かった 今、撮影中なのよ、マネージャーがたまたま気がついて持ってきたケド、もし他の人に取られたりしたら、勿論貴方はそうは名乗らないでしょうけど 番号を暗記されて調べられたりしたら・・・ いや、ルールを守らなかった事は謝る、しかしコレも厳密に言えばルールの範疇ではあるんだ、エヴィ 時間があまりない、君の心の平穏の為にという事だ え?すぐに撮影再開するけど 要件なら要約して1分でお願い それかメールしておいてくれない? 今からアメリカ人捕虜兵をナイフ一つで救出するとかではないんでしょ? 左目だけ特製のコンタクトしてるので微妙に 神経にクルし、それに正直言って今の撮影がとっても切迫詰まってるんですけど いや、君の先輩の事だよ 彼女と君に関する事についてだ あぁ連絡してもらったみたいなんだけど ちょっと返してなくて 来月のパーティの事についてみたいなんだけど昨日は寝落ちしてしまって いや、彼女、例の彼氏と別れたらしくてね その事でこちらの方でも大変な事になっていて 先輩が彼氏と別れてその後の身の振り方みたいな事? いや、そんな事を私に言われても私の意見で彼女の意思をどうこう出来ないのはわかってるでしょ まあ、それは勿論理解している 彼女に関してはその後、結構な争奪戦になったのだけどまぁ結局の所元鞘というか 大学の研究室に戻るという事で決着はついたみたいだよ、彼女は元々、そのつもりだったみたいだし、まあ彼との関係が解消されればもう、女優を続ける必要も無いし、そもそも女優という職業は本来なら彼女の性格からして最も遠くにあるものだしね へーよくわかってるのね、貴方のところも随分と粘ったんじゃないの? まぁ話してはみたが結局のところ彼女の才能を考えるとやはりうちとしても引け目があったみたいでね、それに彼女の意思が決まっていたので 国家の中枢を担う処が遠慮するなんて 天界は彼女に才能をドバッと注ぎ込み過ぎでしょ、コレ事故ってる、事故よねw 遺伝子工学、言語学、量子重力理論、天体力学、進化心理学、認知神経科学、そして、いや、やめとこう兎に角、彼女の研究は多岐に渡ってるし、それを活かせるのはやはり大学の研究室の方が向いているだろう、ここ数年は目立った活動は無いが彼女が書いた論文はどれもその分野で革命的な扱いを受けている。 彼もその実績を元に、彼女を知ったのだろうが、二人に何があったのか?パパラッチからの映像では仲睦まじく見えたが、まぁしかし我々にとって其れはそんなに悪い話ではない。結局の処、彼女の長いバカンスがやっと終わったと言うことかもしれないが 彼女にとってみれば彼との関係の方が寧ろ難解、難関な研究対象であったのかもしれないけれど ふむ、しかしその話と私が何か関係あるのかな?確かに私も同じ大学の研究室の後輩だけど私のおつむは先輩の様に聡明でもないから代わりに国家からのオファーがあるとも思えないし。女優になったのも先輩に憧れて、つまり唯の・・・彼女のいちファンに過ぎないんだけど いや、ここからの話が面倒になってくるんだが、つまり彼のほうなんだが 端的に言えば、君をなんと言うか所望していると言うか、うーんこちらとしてもややこしい話ではあるんだが へー私の尊敬する先輩を捨てて今度はぴちぴちの私を求めてるんだーへー まぁ私、こう見えても空手、黒帯だからねー骨と言う骨全てへし折ってやっても良いけどね まあ、そうなるんだけどこの話が何故僕から話されるのかを考えて欲しいんだ つまりは彼もまた特別な存在であると言うか・・・ へーじゃ彼ももしかして私みたいに頭の中に風景があってNirvanaみたいなものが歌っているんだ 君には余り伝えてはないんだけど君の様な 状態の人間がこの世界にある程度存在していて、上位のそれは神霊力というか奇跡の様な事を起こせるんだよ 私よりも彼の方が上位の者なの? 君の中には多分1つのソレがあるんだけど彼はソレを4つ以上所有している 最早、彼の瞳を見るだけで魅了されてしまう そして、その気になればある程度の人間を操作することができてしまう ふーんまぁ彼、役者だしやれない事はないよねマジックとハンドパワーの関係みたいな? いや、国家はそんな捉え方はしていなくてね 脅威で言えば核と同等、使用可能という事で言えばより上位の脅威と言うべきか 彼がその気になれば国家単位で行なっている謀略策略が全て賄える、それはつまり世の中の仕組みが変わってしまう事に等しい、時に彼の気まぐれによって協力が得られた場合、特に紛争地域でのウチの介入危険度は随分と改善されて時にはそれがゼロになる場合もある、今のところ他の代替え案が考えられない状態だ、蜜月とは言えない関係ではあるが 擦らずにはいられない魔法のランプを所持している気分だよ ふうん、ずいぶんと買われているのね 余り興味はわかないけど つまり貴方達にしてみればわたしと彼が仲良くなった方が都合が良いという事なのかしら ちょっとよくわからないけども。 それともランプの魔人への貢物? 私にも一応自由意志というものがあるので なんともし難いものもあるかもしれないな 逆襲のピッコのワールドプレミア上映に彼がゲストとしてやってくる、私達がねじ込んだ まぁわざわざ私達がそうするまでも無い感じではあったけど。まぁ、彼とあってみてもらえば。つまり彼の警告はありのままの自分というか、彼にはもはや神霊の様なチカラが宿っているのでソレを避けてありのままの状態で話がしたいという事だと理解している 彼がその気になれば君を魅了する事はできるのだろうけど、そうはしたくはないらしい アンカーの役目を担って欲しいらしい よくわからんが つまり、シニフィアンの交換という訳? 何それラカン? そうかも?もしかしたら手塚治虫かもしれないケド。 海のトリトンの? どうかな?ちょっと本当に撮影に戻らないと 彼との事は考えておくわ まぁアッチの方はもしかしたら先輩よりも 上手いかもしれないから 言葉が尽きたらね、それなりに楽しめるかも あ、本当に撮影が再開するからまた後で ーーーーーーーーーーーーーーーー あの滅亡この滅亡Ⅱ 逆襲のピッコ エンディングソング アルマゲスト(最大の書) 歌詞 BW 作曲 vozlyublennyy(ペルシャ=カーシー) 歌 evgenís (エヴィ=フェニックス) あなたとたくさん喋ったつもりだけど 目が醒めると何も憶えていない 側にある携帯の録音アプリを起動するけど ひとつも声にならない さっきまで側にいた感覚は 繰り返される過去の記憶なのかな アプリの起動回数は千回を超えていて その全ての録音に声は入っていない あなたかすらもわからない 深い眠りの中にいる誰か わたしのふれる鍵盤は遥か昔の失われた場所を指し示している 遠くから地球を見ている記憶 深淵の縁に腰掛けて 両足をふらつかせている あなたがわたしに語りかけている わたしは何もわからなくなる わたしは確かにそう言ったかもしれない わたしの中にある記憶が哀しみならば もしかしたらわたしは悲しい顔をしたのかも あなたは確かに何かを語っている それはわたしに対して何かを 例えばそれは笑顔を与える何かを 恒星と惑星がわたしを中心にして展開する その渦の中で息をしている もしもあなたがその運命の中 手を伸ばしたわたしを見つけてくれるなら わたしは愛という言葉の意味を知るのかもしれない わたしには何もわからない 私を巡る全てが沢山の星たちが弧を描いて 煌めいている 星達の輝きがわたしに降り注ぐ わたしは其処で確かに叫んでいる 空が震えるぐらい大きな声で叫んでる それは終わらない物語の 最初のページを開く様、そんな そんな気持ちなの あなたがわたしを見つけてくれたなら あたしは愛と言う言葉の意味がわかるかもしれない 手のひらの宇宙にある命の明滅が その光でわずかにあなたの瞳を映し出す あなたの、「君の祈り」を その願いを そう確かにその願いを
インソムニア ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 767.8
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2023-11-01
コメント日時 2023-11-04
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
業界の話かと思ったのですが、タイトルはインソムニア直接言わずにタイトルの内容を匂わせる手法だと思いました。ラカンや手塚治虫、海のトリトンはさり気ないのですが、後半は打って変わって、論でもあるような、後日譚であるような、ある意味、jPOPや歌謡曲をモデルにして、詩風にしたのかもしれないとも思いました。
0コメントありがとうございます 感想を頂いても、こうであると的確に返せない感じがもどかしいです つまりはソレを幾らでも覆せる様にしてるので まぁ来月も頑張って投稿したいと考えてますのでよろしくお願いいたしますー
0すんません、携帯の誤操作で なぜか空コメントを2件、入れてしまいました。 >擦らずにはいられない魔法のランプを所持している気分だよ >それともランプの魔人への貢物? 随所の会話が面白くってつい、寝起きでコメントした次第です。 俺が馬鹿なのか、相手の言葉がないから、すべて理解はできないけど、 なんだか途中霊性のような話しも入ってきてタイトルが示すことが、俺の頭の中をカオスに構成していくような。 俺も何を言いたいか分からないし、仕事に行かなければいけないので、大したコメントつけれなくて申し訳ないのです。でも気になる作品でした。 空コメント2件ごめんなさい。
0いやーコメントありがとうございます。 なんというか合評には向いていない作品に対してコメしてくれて申し訳ない感じです これからもちょくちょく書きますんでよろしくお願いしますー
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