きみの城 - B-REVIEW
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ことば

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きみの城    

きみの城に立てこもった日 はじめて僕はきみを知った きれいなクリーム色の壁も 近くで見たらハリボテだとわかった それでも僕はきみの城の中にいる きみの暖炉はうつくしく 一度もひとをあたためなかった もしきみが必要とするなら 僕はすぐに薪になる きみの城の床は軋み 不安定な声をあげる 僕は履き慣れた革靴で 音を響かせながら歩いた 朝日が昇るときみはすぐに 灰になって消えてしまう 僕がつなぎとめることもなく きみは風にさらわれ どこか遠くにいくのだろう 僕たちはおなじ夢をもつ暇もなく きっと長くは続かないだろう それを僕はわかっていても きみはまだ一緒にいてくれるだろうか



きみの城 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 13
P V 数 : 985.0
お気に入り数: 1
投票数   : 1
ポイント数 : 0

作成日時 2023-10-24
コメント日時 2023-10-25
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/10現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
 平均値  中央値 
叙情性00
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 エンタメ00
技巧00
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閲覧指数:985.0
2025/04/10 18時36分12秒現在
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    作品に書かれた推薦文

きみの城 コメントセクション

コメント数(13)
m.tasaki
作品へ
(2023-10-24)

夜の間だけ現れる、火の消えた城、灯の点らぬ城。そんなイメージが湧きました。 朝になると灰と化して消えてしまう「きみ」とは誰のことでしょう。幻想の恋人でしょうか。 色々と想像を膨らましてしまう、そんな感じの詩ですね。 「もしきみが必要とするなら  僕はすぐに薪になる」 という表現が、どこか暖かさを感じさせていいと思いました。

0
黒髪
作品へ
(2023-10-24)

君の家ではなく、君の城なんですね。石造りですね。床がきしむという表現がいいなと 思いました。きみは、出来るだけ長く一緒にいてくれるといいですね。

0
胃
作品へ
(2023-10-24)

0
かずや
かずや
作品へ
(2023-10-24)

最後ですよね。 ここが決まると何もかも上手くいくのに難しい。 描かれようとした心象風景に対する耽溺と時間がもう少し必要なのかも知れません。

0
山本やま
山本やま
作品へ
(2023-10-24)

半ば諦めのようなものと、きみを必要としている両方のバランスというか、きみとの距離感を上手く取っているんだろうなと思いました。 >僕はすぐに薪になる このフレーズにあたたかみを感じます。話者がこれを「言うだけ」の人間ではなく実行できる人であるといいなと願います。個人的な思いまで吐露してすみません。好きな作品です。

0
1.5A
作品へ
(2023-10-24)

「僕」の虚構や、あるいは空虚を強調された作品だと思いました。「きみ」というのは僕の中の僕であり、「僕」は「きみ」でもある感じがしました。一度も使われていない暖炉を「きみの暖炉はうつくしく 一度もひとをあたためなかった」と表現できる(筆者の方の)感性は貴重だと思います。暖炉というのは身体の比喩かなと思ったりもしました。一読した時、最後の二行に物足りなさを感じたのは、「きみ」の「僕」に対する気持ちを描写された方が良かったのではと思ったからで、「僕」が「きみ」と一緒にいたい気持ちに対する答えみたいなものが欲しかったと思ったからでもありますが、しかし上記の、「僕」は「きみ」でもあるという仮定において、それは書く必要のないことと推し量りました。

0
胃
m.tasaki さんへ
(2023-10-25)

コメントありがとうございます。 たくさん想像していただけて、嬉しいです。

0
胃
黒髪さんへ
(2023-10-25)

コメントありがとうございます。 きみの石造りの城で、長く一緒にいられたら幸せでしょうね。

1
胃
かずやさんへ
(2023-10-25)

コメントありがとうございます。 書けるまでゆっくり待つのもいいですね。

1
胃
山本やまさんへ
(2023-10-25)

コメントありがとうございます。 嫌いにならないように、これ以上失望しないように、距離をとる、大切なことだと思います。コメントとても嬉しいです。

0
胃
1.5Aさんへ
(2023-10-25)

コメントありがとうございます。 これからいろいろと表現力や感性を育て、伸ばせたら良いなと思います。 がんばります。

0
かずや
かずや
胃さんへ
(2023-10-25)

どうなんでしょうね。 私は案外、「えいやあ」と書いてしまいます。 そうこうしているうちに更に深いところまで考えが伸びればまた書いてみる。 そんな風にすることが多いです。

0
胃
かずやさんへ
(2023-10-25)

もちろん、書きながらゆっくり待つつもりです。

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投稿作品数: 2