ふしあわせな女 - B-REVIEW
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ふしあわせな女    

水の上に浮かぶ青白い顔が、 したたり落ちる月光に照らされて、 うつくしく流れている。 ほんとうに澄んだ表情で、 懺悔の涙も感じない。 手は腐れ、 腰から下はめちゃくちゃになり、 影になり、消えてしまい、 洋梨のような女の顔だけが潺潺と流れている。 たましいが耳をすますと、 遠夜の静寂にフクロウが鳴いている。 女よ、ふしあわせな女よ、 お前は一体どこへゆくのだ。



ふしあわせな女 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 4
P V 数 : 816.1
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2023-10-15
コメント日時 2023-10-16
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/15現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
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閲覧指数:816.1
2025/04/15 01時24分58秒現在
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    作品に書かれた推薦文

ふしあわせな女 コメントセクション

コメント数(4)
田中恭平 new
田中恭平 new
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(2023-10-15)

こんばんは。 この作ではたぶん、通奏して、萩原朔太郎さんの作品があると感じました。 というかそうとらないと、コメントがむずかしい作品、私のうちでは、というのがあります。 その、日本の近代詩500、という本によると 度々、人妻エレナとの不倫を暗示するか。と言及されています。 そうすると、この女=不倫相手、と解釈することも可能であって それは自分と不倫したことにより、ふしあわせでありつつ 不倫はもう解消されているととる。 その哀しい恋愛の慰めの詩と読みました。

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田中恭平 new
田中恭平 new
作品へ
(2023-10-15)

ん。解釈が甘かったです。 踏み込んで、話者は、女に不倫をされてしまった男と定義します。 そうして女には懺悔する姿勢もない。 そう、捉えなおします、失礼しました。

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ぽん
ぽん
田中恭平 newさんへ
(2023-10-16)

エレナが出てくるのは面白いですね。朔太郎大好きなのでなんか嬉しいです。 不倫された女のことを書いた詩という解釈、確かにそうとも捉えることができそうですね。新鮮な解釈をありがとうございます

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中田満帆
作品へ
(2023-10-16)

この詩の主人公はその女を愛しているのあだろうかとおもう。寺山修司は「不幸な女はきらいである、なぜなら美しくないからだ」と切り捨てていたが、この短い詩篇のなかで刹那的に歌われる女は美しい否か、それとも作者の眼にこびりついた残像に過ぎないのだろうか。

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