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白黒映画に音がついた土曜日に シカゴのニッケルオデオンで 小さな、小さな 一人の少年が 生まれて初めて映画に触れた 白黒映画に音がついた土曜日に ニューヨークのニッケルオデオンで 小さな、小さな 一人の少女が 生まれて初めて映画に触れた 白黒映画に色がついた日曜日に 二人は本屋でばったりと 子どもを連れて脇に映画雑誌を抱えてる      元シカゴ少年 レジを打つのはマリッジリングを通した      元ニューヨーク少女 会話もなければ 簡単なあいさつだって生まれない お釣りをわたす その時に 二人の手のひらが一瞬だけ重なる 二人は運命を信じない スプートニク衛星



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作品データ

コメント数 : 4
P V 数 : 841.3
お気に入り数: 0
投票数   : 1
ポイント数 : 0

作成日時 2023-10-09
コメント日時 2023-10-12
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/15現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
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 平均値  中央値 
叙情性00
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 エンタメ00
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閲覧指数:841.3
2025/04/15 17時18分10秒現在
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    作品に書かれた推薦文

スプートニク コメントセクション

コメント数(4)
1.5A
作品へ
(2023-10-09)

詩作に真新しさを感じるかというところよりも、単語の持つ面白さで詩の世界を広げられていると思いました。一つの同じ映画を通じて、別々の場所で彼らは出会っていたという読み方をしましたが確信はありません。付随するものという言葉で最後を締め括られていて、それは運命を信じないという言葉の対極でもあると思います。ただ先ほど書いた通り、彼らが出会っていたという部分について確信めいた書き方をされていないので、ラストシーンの意味が正確に受け取り辛いかと思います。小さな少年が父親になるまで、ざっと20~30年は経過しているかと思いますが、それを表す、白黒映画に音がついた→白黒映画に色がついたという時間の経過、そこにある整合性の有無をはっきりと調べることはできませんでしたが、その過程のなかで映画の歴史について少しだけ詳しくなった気がします。

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楓
1.5Aさんへ
(2023-10-10)

こんばんは。 コメントありがとうございます。 確かにこのままですと、ラストシーンの意味が分かりにくいかもしれません。力不足ですいません。 基本的に人工衛星って衝突しないはずなんですよね。決まった軌道を周回するだけですから。ただ、この詩のなかでは最後の最後に重なってしまった。彼らは人生の選択のなかで運命に抗おうと試みたんです。白黒から脱却するために。そうして生まれた新しい映画が、本来なら出会わないはずの2人を引き合わせた。軌道のずれによって偶然、2人は衝突したんです。 詩を書いておいてなんですが、結局のところ伝えたいことってあんまりないんです。 この前行った本屋の店員さんが、あんまりにも魅力的だったなぁって思いながら書いてしまったんです。時間的整合性にしても、この詩のなかではあまり意味をもたないと思います。 あの店員さんに電話番号でも渡していたら、軌道にズレが生まれてどこかで衝突するのかなぁなんて考えてます。 まだまだ手を加える必要がありそうです。

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1.5A
楓さんへ
(2023-10-10)

>彼らは人生の選択のなかで運命に抗おうと試みたんです。 お言葉を借りるのであれば、この部分(彼らの抗い)について言及が詩の中になされていなかったと感じます。脱却→再開という流れ至るわけですが、その前に一旦流れが立ち切れてしまった気がして、運命的で確信めいた読ませ方に上手く帰着していないのだと感じました。白黒からカラーへの移り変わりを「脱却」として、その移り変わる時間を「抗い」とする読み方もあるかもしれませんが、それは軌道のずれを生じさせるような特別な力だと思います。 >詩を書いておいてなんですが、結局のところ伝えたいことってあんまりないんです。 >この前行った本屋の店員さんが、あんまりにも魅力的だったなぁって思いながら書いてしまったんです。 すごくいいですね。詩に限ったことではないと思うのですが、文字を書くときの導入って割と些細なことから始まると思いますし、そこから話題が広がっていって、大方完成したら、時間を費やしながらまたそれを推敲していって、徐々に自分の書きたいことが自らの脳裏に見え始めてくるのではないでしょうか。 >あの店員さんに電話番号でも渡していたら、軌道にズレが生まれてどこかで衝突するのかなぁなんて考えてます。 面白いですね。僕だったらその書店で、まずはバイトから始めてみるんじゃないかと、そんなふうに思いました。

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田中恭平 new
田中恭平 new
作品へ
(2023-10-12)

ディティールというのでしょうか。 その趣きがクールですね。 例え、これが翻訳されたとして、その過不足なく伝わるものがあるように思います。 愛しい。

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