花切れて事切れた
さよなら笑顔で無私の人
さまよう黒雲巨大だな
大風小風突貫する
魂の中身までもさまよって
身体の小箱にそっと
しまい込まれるのを
待っているだけで黄昏れて
一瞬さっぱり世界は止まるも
待ってみろ良く考えるな
この手には走る悪癖がある
ほら見てみろ笑ってみろ
万引き野郎は止まらない
この世界から逃げ続ける
その世界は止まっているので
空気は冷たく丘遥か
緑の山肌を蟻の如くに
とろとろ駆け抜け
盗んだ煙草を握り締め
走りながら一服点けてやり笑う
息を弾ませその向こう山まで
風と共に逃走する追い掛けて来い誰か
もう直ぐ俺の体臭は
獣の匂いに変わってしまう
さあもう見つけられなくなる
走りながら息継ぎながら
忘れていく忘れていくよ
言葉と言うものを
ああ幸せになって行く感じだ
作品データ
コメント数 : 4
P V 数 : 740.8
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2023-10-09
コメント日時 2023-10-12
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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技巧 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
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2024/11/21 23時35分05秒現在
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言葉の意味よりもリズムを重視したような詩ですね。 ただ何となくですが、厭世観といいますか、世界に意味を求めることの徒労感のようなものも感じます。 末尾の 「忘れていく忘れていくよ 言葉と言うものを ああ幸せになって行く感じだ」 というところに、そのことが表されているように思えます。
0お読み下さりありがとうございます。私自身、世を厭う気分は一切有りませんが、人間自身の生物としての限り、常に不穏な世界、について想いを掛けてみると、遂に敗けそうになります。詩が薬になるとも思えぬが、やむに止まれず。
0こんばんは。 回廊も池もその、グルリグルリと周回できるものだと思うのですけれど この作品もリズミカルに読めて、そうして最終、ふうと一息つく感じがありつつ また、頭に戻って読みたくなってしまう。不思議な作品だと思いました。
0ありがとうございます。タイトルにつき、完全なる造語、創作ですが。詩の内容、と、出来上がった後ながら、繋がりもあったのかとも気付かさせて頂きました。私自身は輪廻から脱出したいものですが、どうやらケダモノに成り替わりたい様です。
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