供花 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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供花    

秋風が訪れた あなたが贈る供花は きっと白色の竜胆 必衰に寄り添ってる かつての不仲は しおれた顔で額に棲む わたしが左手で先立たせた 『君は鬼嫁だよ』なんて そんなこと言わないで 鉄格子の向こう側に 罪が待っていたのに 『知りたくないの』と つり目を逸らした 寂れた盛者の面影さえ 常なるものはないのよ 参るごとに自責の念 あなたに両手を供えるわ



供花 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 6
P V 数 : 772.4
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2023-10-07
コメント日時 2023-10-12
#現代詩 #歌誌帆掲載応募 #縦書き
項目全期間(2025/04/10現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
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叙情性00
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 エンタメ00
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閲覧指数:772.4
2025/04/10 13時37分04秒現在
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    作品に書かれた推薦文

供花 コメントセクション

コメント数(6)
かずや
かずや
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(2023-10-07)

書かれようとしている心象、風景をとても好ましく思いながら読ませていただきました。 蛇足かもしれませんが、私自身は「よ」や「わ」のような会話でよく使う、呼びかけるような語はかなり注意して使っています。 前提として共有している情報が読み手と書き手の場合は会話よりも少ない気がするからです。 ご参考になれば。

2
鷹枕可
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(2023-10-09)

歌誌「帆」選考担当の一人、鷹枕可でございます。 確りと深読みを出来得る、つまり表現の複層性を兼ね備えになられた御作であると拝読を致しました次第でございます。 無常の時間の流れのただなか、獄中と思わしき相手との、一時とも久遠とも思われる描写が、細部を伴って記述されて行きます。 白い竜胆が佳いアクセントとして奏功を呈しつつ、丁寧且つ端的な詩行が続いており、 とても佳い小品であると感受を致しました次第でございます。 然し、残念ながら、予想以上の筆力には及ばないと判断を致しました。  この評者を押し黙らせる程の傑作を、読ませて頂きたくも存じ上げます。 次回は叶いましたなら、短歌作品をご投稿下さいませ。 是非とも、復のご投稿をお待ち申し上げております。

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勉強します。ありがとうございました。いろいろと迷惑をかけました。
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(2023-10-10)

>あなたに両手を供えるわ 鬼嫁とあるので、夫婦の話でしょうか。妻が夫を支えてきた両の手。今はそれを硬く合わせて、あるいは許すように優しく合わせて、亡き夫に供えているのでしょうか

1
勉強します。ありがとうございました。いろいろと迷惑をかけました。
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(2023-10-10)

その両手には生活の疲れが溜まろうとも、依然白く女の手で、まるで竜胆のようだ

1
田中恭平 new
田中恭平 new
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(2023-10-12)

おはようございます。 むずかしい詩だな、と思いつつ秋風が醸す その、全体的に艶っぽさがあるように思いました。 その、記述不足なのか、あえて作者は記述を「抑える」形で書いているのか。 さまざまな解釈を生む余地があると思います。

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片々
片々
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(2023-10-17)

初連「あなた」と最終連「あなた」の位相が異なって読めるのは、「あなた」に付随する助詞の選択ゆえなのか。 その変化を起こす必要が作者の中で存在していたのでしょうね なにか、直接口にするのが憚られるような、逆説的に輪郭を辿るような、筆致に古文からの引用があるので、あるいは助詞の時代性(使われてきた年代によってその働きが変わる)のを修辞に取り入れたのかな、と思いました 供花は祈りとともに捧げるもの。たとえば、意識を失った伴侶の医療機器を止めて逝かせるなどといった景が浮かんでくるのですが、最後 (あなたの息の根を止めた) >両手を供えるわ という風に読めて、その悔恨のようなものがひしと伝わってきました 「両手を供える」、すごい選語ですね

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