静かに始まった僕らのroad - B-REVIEW
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ことば

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花骸

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静かに始まった僕らのroad    

ビルの合間を吹き抜ける風に 僕らの愛が動き出す ひんやりと秋の気配 キミの可憐な半袖の見納め 繋がれた手揺れるごとに キミの体温、吐息 ぜんぶ感じて キミが左にいることにすら 秘密の宿る高い空 大丸からLUCUAへの 空中回廊に踊り出る 眼下にはJRの梅田駅 ゆったり行き交う電車に 近くなった気のする青い空 もう入道雲はないねとキミの 優しい哀しみがじんと重なる 憂い漂う始発音 萎れてしまったヒマワリ 消えていくツクツクボウシ 空の水色に吸い込まれるようで やがて来る冬には暖炉の傍で 君は厳かにコートを脱ぐのだ 艷やかな髪の黒は妖しくって 半袖のキミの二の腕は玉虫のよう― そんな冬の奇跡へと 静かに始まった僕らのroad 寂寥がしっとりと愛おしくなる頃には 果てない銀杏並木を2人歩こうか キミをピタリと縁取る長袖のベージュが 銀杏の臭みとともに在ることの至福よ 続いてくキミの笑顔はSun 移ろってくキミの瞳はMoon どこでもないような空を見つめながら僕に 触れるキミの右肩の柔らかさは、まるで― "Love"


静かに始まった僕らのroad ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 8
P V 数 : 509.2
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2023-10-01
コメント日時 2023-10-02
#現代詩
項目全期間(2025/04/07現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
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閲覧指数:509.2
2025/04/07 10時47分55秒現在
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    作品に書かれた推薦文

静かに始まった僕らのroad コメントセクション

コメント数(8)
雪月統
雪月統
作品へ
(2023-10-01)

「詩人たちの小部屋」に"はちみつ"名義で投稿した作品です。

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m.tasaki
作品へ
(2023-10-01)

こんにちは。 純粋に恋愛を詠った詩のようですね。 ただ、3点ほど違和感を感じたところがあります。 一つは 「半袖のキミの二の腕は玉虫のよう」 というところがうまくイメージできません。 もう一つは、 「キミをピタリと縁取る長袖のベージュが  銀杏の臭みとともに在ることの至福よ」 これはややチグハグな感じがします。 3つ目は末尾の"Love"。 これは比喩として、そして締めの言葉としては弱いように感じられます。 冒頭の 「ビルの合間を吹き抜ける風に  僕らの愛が動き出す」 とか、中ほどの 「萎れてしまったヒマワリ  消えていくツクツクボウシ  空の水色に吸い込まれるようで」 とかいった表現は良いと思いますので、もう少し推敲を重ねたほうがよかったのかなと、そんなふうに感じました。

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田中恭平 new
田中恭平 new
作品へ
(2023-10-01)

うん。ロマンティックな読み物として、それは憎いくらい手腕を発揮されつつ ──それが露骨になろうとも、love,愛ってじっさいこのような魔法なのだと思うんですね。 私もじっさい、詩を書いていて、詩を開こうとして、まあ大胆になってみよう なんてことはしたのですけれど・・・僕はタイプ的にできませんでした。だから何か羨ましいですね。

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田中宏輔
田中宏輔
作品へ
(2023-10-01)

歌詞みたい。

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雪月統
雪月統
m.tasaki さんへ
(2023-10-02)

いやぁ、ちょっとなんかひっくり返りそうになったりしました(笑)っていうのはm.tasakiさんにご指摘いただいた3箇所すべて、ここは譲れないって魂込めて表現を選んだところだったから。 とくに"Love"は、最後にこの言葉を飾るためにすべてを書いてきたっていうくらい、いわば決めに行っている表現なので、あれれ?と(苦笑) 玉虫のようは、たしかにイメージが湧きにくい比喩な気もしましたが、雪に喩えるのなんかはありきたりだし、なにより、とにかく輝いている!ということを大げさに表現したかった。ベージュのところは、彼女のしとやかさと(臭いから連想される)色気の混ざり合った、そんな秋の豊かさを表現したつもりです。 でも、自分が会心の表現だと思っていても―あるいはそう思うほどに力を入れた表現だからこそ、かえって―人から見ればズレていると思われることがある―そのことを知る良い機会だったと思います。率直なご感想、感謝いたします。

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雪月統
雪月統
田中恭平 newさんへ
(2023-10-02)

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雪月統
雪月統
田中恭平 newさんへ
(2023-10-02)

m.tasakiさんへの返信に書かせていただいたように、"Love"は本当に、この言葉を最後に置くためにすべてを書いてきたっていうくらい思い入れのある表現だったので、認めていただき本当うれしいです! 一気に書いたようなポエム(と表現するのがふさわしいでしょう笑)でありつつも、そのじつ小さな工夫を重ねながら書いた作品だったので、そこを評価していただいたき、労をねぎらっていただいたような気持ちになりました。

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雪月統
雪月統
田中宏輔さんへ
(2023-10-02)

今回は、アップテンポな軽めの作風を目指したので、歌詞みたいと感じていただけてうれしいです。こんな作品を、また書いてみたいと思っています。

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投稿作品数: 1