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若草
若草 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 915.7
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2023-09-28
コメント日時 2023-10-04
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
新たな旅立ちを迎えた人へのエールでしょうか。 「鼻先に届く静けさが香る」 という表現が新鮮ですね。また、 「そんなにも遠くから手を振っても見えないよ それでもわかる君の足踏み」 というところに、「君」への暖かな眼差しが感じられます。 ただ、レールを敷くという表現は、人によっては他人に自分の道を決められるというマイナスのイメージを持たれることもありますので、「道を照らす」とか「道標を置く」とかいった表現のほうがいいかもしれません。
1歌誌「帆」選考担当の一人、鷹枕可でございます。 御作を、やわらかな韻律を纏った自由律短歌として拝読させて頂きました。 一首目、 >庭木に咲いた蝶の羽は春を待ち侘びながら >君の旅立ちを差し止めたい 抒情性もあり、何より「庭木に咲いた蟻の羽」という観察は、短歌出身者にはなかなか思い浮かばぬ発想であると、感銘を受けました。 個人的には、お気に入りの一首です。 >少し足を進めた君はとても綺麗で >鼻先に届く静けさが香る 此方は、稍おとなしい印象の一首ですが、一歩「表現したいこと」の核心に関わる箇所なのでございましょう。 抒情的ですね。 >未来を見つめるあたたかい眼差に >耐えられず溶けた涙 此方も、前段の一首を受けましての記述ですが、「耐えられず溶けた涙」が面白いですね。 一種の比喩表現なのですが、写実主義崇拝の強い歌壇に於きましては、「涙は溶けない」「最初から涙は液化している」等の野暮な批評が罷り通ってしまいますから、 こう言った一種の詩的飛躍が作者様の表現の強みなのではないか、と。 >歩き始めた君 >そんなにも遠くから手を振っても見えないよ >それでもわかる君の足踏み >躊躇い無くまっすぐにレールを敷いたから >もう振り返らなくていい 上記は、「それでもわかる君の足踏み」より下は七五音に収まる様に設計なされているのですね。 全体への反歌の様です。 面白い試みであると思いました。 総評。 流石詩畑の御方(と思われます)の表現、歌人にはなしえない詩的飛躍がとても面白く、興味深く拝読をさせて頂きました。 短歌、或は短詩が連なり一つの景観を叙述し、最後は定型にて収斂させる。これまで拝見したことのない型には、甚く唸らされました。 どうでしょうか、此の様なゆるやかな短詩連続長歌(と、仮に呼称をさせて頂きます)を幾つか纏めましたならば、立派な作品群とはなりはしませんでしょうか。 私は、形式の妙も含めまして「あり」ではと感受を致しましたが。 叶いましたならば、他の選考担当の御方のご意見を拝聴いたしたく思う所存でございます。
1溶けた涙というのが良い。。。 溶けた鉄。金属の熱さを感じる。 高炉を持った会社は日本には3社しかない。日本製鉄、JFE、神戸製鋼。これは半分都市伝説なのだけど、製鉄業ではたとえ人が犠牲になったとしても高炉を止めはしないという。高い温度で金属を溶かす装置を止めてしまうと、内部の鉄が冷えたとき、巨大な一つの鉄の塊になってもおかしくないからだ。溶けた金属はあまりに熱く、止めることができない行いのメタファーを持つ。。
1なんだろう、この君、がまるで子供のような存在であってもいいと思うんですね。 そうして、親として何か複雑なことは一切清算したから それはほんとうの意味で大人になったので、まっすぐレールを敷くことができて。 この君の存在が、どういう存在であるのか、がポイントですね。 再読を促す意味で懐の深い作品だと思いました。
1振り返ってしまうものですね。
1歌誌「帆」選考担当の一人、鷹枕可でございます。 最終選考の結果をお報せ致します。 先ず、「短歌になりきれていない」ことが問題と為りました次第でございます。 短詩形でございますから、その事を念頭に置きまして。 十五首から二十首程を、纏めて作歌なさってみては下さいませんでしょうか。 何卒、よろしくお願いを申し上げます。
1拝見いただきありがとうございます。 私は詩を書いた経験がなく、思い付きで書いて、なんとなくしっくり来たので投稿したものになります。 あくまで筆者の解説としましては以下のとおりです。 春の旅立ちをイメージして書きました。 「少し足を進めた君はとても綺麗で 鼻先に届く静けさが香る 未来を見つめるあたたかい眼差に 耐えられず溶けた涙」 この箇所は、春という季節に因んだ比喩を繰り返しました。 「溶けた涙」というのは、雪解け水の比喩です。グッと堪えてもこぼれ出る涙があります。 面識のない方に詩を読んで頂くことも初めての経験で、読み手により様々な見方があるんだなと、面白いと思いました。日本語の世界は良いものですね。
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