眠れないの?
うん、眠いんだけどなんて言うか
身体は凄く疲れているんだケド
なんか規約の変更の文章を読み返していたら
頭が興奮しているみたいで
彼女の携帯の光が暗い部屋の中で囁いている
ちょっと気になっているアイドルの動画見てた
五月蝿かった?
いや、僕もうとうとしてたから
だけどもう寝た方が良い
おとうさんのミサを立ててもらってるし
おかあさんも迎えにいかないといけない
そうなんだけど、思う程眠れなくなって
羊を数えたみた?
木の柵を飛び越えていく羊の群れ
さあ?わたしの羊達はそんな元気が良くないかも、木の柵の中でウロウロしているだけ
跳ねている子は・・・まぁ時々は
いるけど
もうなんか眠くなったかも、眠っても良い?
お互い朝が早いからね
おやすみなさい
僕は彼女の爪をゆっくりと撫でた
何回か撫でていると彼女の身体が上下しだしたので僕も目を閉じた
其処は赤を基調とした部屋で男が椅子に座っている
君の羊だってそんな飛び跳ねるような元気はないだろう?
その赤の部屋の男はニヤニヤしながら喋る
五月蝿いな僕もそろそろ眠るから消えてくれないか?
眠る?随分と言うじゃないか、もう何日寝てないんだ?彼女に相談しないのか?
僕は本当は全然眠れないもう気が変になりそうだって、クックッ
嫌な笑い方するな、友達とかいないでしょ君?
服のセンスも悪いと言うか悪趣味だと思うけど
胸につけているアクセサリーも気持ち悪いよ
胸のアクセサリーのことは口にするな
ぶち◯すぞ
今回は警告だ
次からカードを切るからな
お前のせいで管理人を増やすハメになった
パビリオンには近づくな理解したか?
五月蝿いな、僕の想像をとやかく言われる筋合いはないだろう?もう本当に眠るから出ていってくれ
想像だと?気持ち悪いやつだな
たかが想像如きでこの俺が此処に出向いているとでも?お前こそ友達いないだろう?
ジョークの趣味が悪すぎる
おい、俺のジョークの出来について言及するのを止めろ、火炙りの刑に処するぞ
赤の部屋の男はため息をつく
いや、正直俺はそんな暇ではないんだよ
お前みたいなつまらん人間の相手などしている場合でもない、
悪意と言うものは実はとても忙しいものなんだ、今回は警告なのでね、
俺はもう行くよ、理解した?
君、名前は?
俺か?俺はリンゴスターだ、もう良いか?
もうパビリオンへは行こうとするなよ
次はイエローのカードを切るからな
お互いに面倒な事になるぞ
ミサで退屈な時間を過ごす数万倍も面倒な事になる、お互いにな、人の、悪意の迷惑も考えて行動しろ
僕は少しだけ眠っていた
今日はお父さんのミサが上がる
祈りが届けば良いのだが
作品データ
コメント数 : 4
P V 数 : 1052.1
お気に入り数: 2
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作成日時 2023-08-20
コメント日時 2023-09-02
#現代詩
#ビーレビ杯不参加
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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前衛性 | 0 | 0 |
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2024/11/21 23時24分46秒現在
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ニールヤングは若いころ、学生でクラブをつくりたいとして トランプのカードにNumberをふって配ったそうだ トランプは白、として、裏地はやはりレッドだったのだろうか? そんなことを考えつつパソコンのウィンドウで 詩、poem, を書く為に調子のよい音楽をさがすのだけれど やっぱり ビル・エヴァンスに落ち着く エヴァンス、これに限って、ブルーノートだからやはりブルーなのか いいえ、エヴァンスにしてホワイトなのか ブルー ホワイト はてはその陰影としてブラックなのか 煌めいている とは云える ジャズを流す洒落たストアが増えて、しかしそれが指摘されるにつれて 突っ込まれて ジャズを流すストアがへった しかし ときどき あって 私はそこにエヴァンスを聞くとき にやにやしてしまう といってストアに陳列された古着のくたびているがカラーを 見つめているとき エヴァンスが流れていても その色に注意ははらわない いけない 色には注意をはらわなければならない として なぜ? 僕は黙したままストアを出ると、ストアの店先に置かれた 札、に目を配る 決まってレッド、絶対レッド ともかく色には注意をはらわなければならない
0眠れないの? そんな冒頭のダイアローグから始まるこの作品は多分に演劇的な作りになっていて、 ①彼女との対話 ②夢かも知れない赤を基調とした部屋での男との対話 ――という、2部構成になっている。 ここで注目すべきなのは、 >胸につけているアクセサリーも気持ち悪いよ と言う発言に対して、 >胸のアクセサリーのことは口にするな >ぶち◯すぞ >今回は警告だ >次からカードを切るからな >お前のせいで管理人を増やすハメになった >パビリオンには近づくな理解したか? と赤を基調とした部屋の男が返答している内容だ。 ここはまさに、【B-REVIEW】のことを言っているようにしか思えない。 「パビリオン」とは何か? 短絡的にイメージするなら【作品投稿掲示板】であろう。 それともパビリオンではなく、サティアンなのかも知れない。 では、「お前」とは誰を暗喩しているのだろうか? また「赤を基調とした部屋の男」とは誰なのだろう? 読者は、おそらく「赤を基調とした部屋の男」が作者であることに気付くはずだ。 >君、名前は? との問いかけに、 >俺か?俺はリンゴスターだ、もう良いか? と「赤を基調とした部屋の男」は返答している。 リンゴスターと言えば「イエローサブマリン」だ。 イエローサブマリン。つまり黄色い潜水艦だから、黄色いこの場所の、もっと深く潜った場所にいる男‥‥ まあ、誰でもよいけど。 で、彼が言いたいのは、 >もうパビリオンへは行こうとするなよ >次はイエローのカードを切るからな と、 >(前半部分省略)人の、悪意の迷惑も考えて行動しろ ということだけだ。たったそれだけなら、なんちゅう、つまらない寸劇なのだろう? それ、親切だったら本人へ直接言えよ! と、誰もが思うよなあ。 でもじつは、この作品にはもっと深い意味やテーマがあるのかも知れない。 ――なんて、読者を考えさせて眠れなくするのが意図だったりして。 あと作中の「ボク」がカトリック(?)信者もしくはその親族っぽい設定もワケワカメだ。
0お二人さま、コメントありがとうございます。 この試みは複数人で行っております 誰がどの作品を書いているのか 想像しながら読んでも面白いのではないでしょうか? インソムニアの世界にようこそ
0グンアイヴィエナが好きでした。
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