同じものを食べて同じ本を読んで
同じような服を着たところで
君と同じにはなれないね
当たり前のことにため息が出る
こんなに一緒にいたいという想いと
対照的にぼくは遠ざかる
まるでいたちごっこの朝と夜
変わらないままの距離で日々はゆく
どうしたら手が届くかな
どうしたら伝わるのかな
もどかしくてさびしくって過ごす夜
夢にしがみついたまま起きられない朝
ぼくらはつながり得ない細胞
故に何度ももがいて もがいて
不可能な願いを叶えようとする
新たな声に思いを馳せて
ねぇ だから
今夜はそのままにしていこうか
ひょっとしたら今なら夢が叶うかも
そんな予感をぎゅっと抱いて
ぎゅっと 抱いて
あたたかなぬくもりのひろがる夜
刹那に感じていた一体感が
永遠に思えるくらいのひとしずく
願いをのせてぼくは寝息をたてた
君の知らない願い
ぼくは抱きしめていくよ
たとえぼくたちの未来に
薄暗い雨雲が見えていたとしても
作品データ
コメント数 : 6
P V 数 : 746.9
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2023-08-13
コメント日時 2023-08-15
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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閲覧指数:746.9
2024/11/21 23時29分59秒現在
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こんにちは。 とても若々しい詩ですね。 ここでの「君」とは、実際にいる誰かではなく、理想の自分を表していて、理想と現実との差がなかなか縮まらないことへの不安を描いているような印象を受けました。 個人的な感想なのですが、もう少し比喩いれてもいいかなと感じました。例えば、朝と夜と書いたなら更に星月と太陽を用いたり、縮まらない距離を砂漠の逃げ水や反発する磁石で表したり、また、つながり得ない細胞と書いたなら、単細胞生物や原生動物の孤独に喩えたり、あるいはシャーレで培養されている細胞なんていうのも面白いかもしれません。 まあ、あまり比喩が多すぎると読むのに煩わしくなるでしょうが、もう少し表現に幅を持たせてもいいのではないかなと、そんなふうに思いました。
0コメントいただき大変ありがとうございました。 比喩についてはとても的確なご指摘で、具体例までいただけて大変勉強になりました。 表現の幅をもっと広げていけるよう、精進していきたいと思います。 今後ともどうぞよろしくお願い致します。
0甘い恋心を描いた詩ですね。非常にオーソドックスな誰もが思うような気持ちだと思いました。問題は、相手との関係が結ばれているのかいないかがはっきりしないところです。願望を詩に乗せて書いた、というのが分かる気がしますが、関係がはっきりしないと、ある意味では独りよがりになってしまう。発表される詩は発表される詩のために書かれるべきですから。心の不定形なさまを、感じられるのはある意味では深いと言えますが、表現によって詩自身の働きとして意味を持つには、技術にこだわる必要があると思います。描かれている文章は稚拙でもなく、内容にも不快なところはないです。だから、もっと純度を高められるのではないかと思いました。
0コメントいただき大変ありがとうございました。 関係の明白性についてはご指摘いただき本当にそのとおりだと内省しております。 読み手に分かりやすい具体的な表現と行間に秘するべき抽象性のバランスは本当に難しいと痛感するばかりです。 作品としての純度を高められるよう学ばせていただこうと思います。今後ともどうぞよろしくお願い致します。
1非常にオーソドックスなのですけれど・・・私、病み上がりでして、何か若返った気持ちでいたのですけれど、まだまだ作者様の青春には及ばないな、と思いました。
0コメントいただき大変ありがとうございました。 まだまだ未熟ではありますが、少しでも良いものを書けるように学んでいきたいと思います。 今後ともどうぞよろしくお願い致します。
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