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体を剪定する
自傷は正しくないとしても 自傷すると正しくなる 言葉はすべて自傷 または過食嘔吐 亜光速のカプセルで全てをやり過ごしていたら すごいドップラー効果とソニックブームで 私の言葉はひしゃげて肌を切りつけた 言葉のスラグで身を削って 彫刻は成る 腕に刻んだ正の字の分だけ 皮膚をむしり取る 跡を濁さない姿勢を さりげない爪の隠し方を 覚える先から「私にする」 (化膿する傷口は可能性 溢れる組織液が 目安針を合わせる 歩みを東へ 少しでも鳥の巣へ近づくために) 余計なことをべらべら語り 布団の中で唇が破ける 痛みだけが正しかったから いつまでも爪を赤黒くした * だとしても アダムの末裔でありたくなかった 逆翻訳の繰り返しに気づいてから ああ地層は重たいさ 劈開して剥がれ落ちた この痩せぎすの身には どうしたって私たち ジャコメッティになるしかなかった 鳥葬の夢をまだ見ている
体を剪定する ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 664.3
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2023-08-11
コメント日時 2023-08-12
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
ふっとばしてる、痛々しい、そう感じました。ジャコメッティの喩えはよくわからず。教養が必要な喩えっていうのはあまりよくないんじゃないか、と詩作の上で思ったりするのですが、どうでしょうね。そうきりきりなさらないで、ユルリと人生を楽しむように生きてもいいんだと思いますよ。そうおススメさせていただきます。あなた苦しそうだから。
1こんにちは。 言葉を吐く、言葉を綴る。それが身を削ってゆく。それに伴う痛みは、言葉が担うものによる痛みでしょうか、それとも吐くことそのものによる痛みなのでしょうか。 逆翻訳の繰り返し。過去に激情と共に言語化されたものを再び翻訳し直す、永遠の点検と訂正。でもそれは「すごいドップラー効果とソニックブームで」己自身を傷つける作業だった。ということでしょうか。 ジャコメッティの作品の画像を見ました。 言葉を綴り続けるということは、あそこまで我が身を削ることに繋がるならば、何と悲しすぎる性なのでしょう。 我が身を削りに削って、しまいには骨だけになってしまう、そんな鳥葬の夢からは逃れられないのでしょうか。 何だかとても痛々しい詩です。
1その、身を削る、感、エッジ、ですね。それが書きなれてらっしゃる方なのか、それら、ありつつ、もっとガシガシ書いてもいいのか・・・違うなぁ、それじゃ2023年の作品にならない、非常にカッコいい作品であると思うのですね、その、こんなテキスト・ボリュームの作品を、スマフォで、パッと携帯ショップの待ち時間とか、読んでいたら、かっこいいんじゃないの!と思って。 その某所でエンターテイメントって表現して叱られたんですけれどwそのかっこいい、かっこよさですね、相手の方は、かっこいい作品を書かれるのですよ。 かっこよさはネット詩の武器だなと思いつつ、この作品で、やっぱりそうだなと思いつつ。 じゃあ批評は、アカデミズムはどうするの?これ宿題なんですけれど。蛇足でした。
1何やら、高潔でございますね。 因みに、ノアを逆さ読みにいたしますとアノ、アヌ、アン、等等。 名も高い、ギルガメシュ叙事詩に登場を致します、シュメール神話の最高神はその名をアヌ、と申します。 他にも、ツァラトゥストラ=ゾロアスター=ジウスドラ、とか。 元神話マニアの、ひとりごとではございますが。 どうか、良い風が吹きますように。
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