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バタフライブルー
明滅する青い街灯 一つの強い光に集まる蛾の群れ 蛾は照明に何を見ているのだろう? 青白い光は夜の中 街の欠片を照らし 蛾の群れに大きな影を作る 雨には雨粒を光らせる 月の代わりの照明 飛散する光 パチンパチンジージー 無機質で無秩序な不協和音 街は綺麗なばかりではないけれど 欠片を繋げ 過去を形どる 光の欠片に 蛾は天国への扉の周りを 飛び回るかのように
バタフライブルー ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1439.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2023-08-09
コメント日時 2023-09-04
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
んー、難しいです。コメントを書くのが難しいです。久しぶりにコメントを書くのを躊躇います。好印象でも悪い読後感でもなく。
0はじめまして。 夜の街に滲むような、無機質な蛍光灯の光の冷たさを描いた作品ですね。 「青白い光は夜の中 街の欠片を照らし 蛾の群れに大きな影を作る 雨には雨粒を光らせる」 というところの表現が美しいと感じました。 ただ、その後の「月の代わりの照明」というところは個人的には、「月の代わりの明かり」のほうがいいように思います。(月明かりという言葉がありますから) 「照明」という言葉だとどこか事務的な感じがしてしまいますので、「あかり」とか「ともしび」、もっと冷たい感じを持たせるならば「白光」「冷光」「蛍光」みたいな言葉でもいいかもしれません。 街灯の光がこの詩の核となるならば、光の表現に幅を持たせたほうがより奥行きのある作品になると思います。 なお蛇足ですが、タイトルはやはりバタフライ(蝶)よりもモス(moth)を使った方がいいと思います。本編の中に蝶はてできていないのですから。
0六月から病気でダウンしてたんですけれど、深夜勤をしていて、その、コンビニの灯りにガンガン、蛾がひっついて、またぶっつかったりしていた。そういうような情景ですね。天国への扉。ああ、あの初夏、僕は黙示の世界にいたのですね。
0音は、文字からは伝わらない 少し話は変わるが、是枝監督の『誰も知らない』で ネグレクトで学校に通っていない少年の家を指して 「あいつの家、臭いんだよね」 と、とある少年が少しからかい気味に言う。 映画からはもちろん臭いはしない。味覚とかもしない。詩もそれは同じだ。しかし、どちらもそこに懸かっている。想像力だ。 >飛散する光 >無機質で無秩序な不協和音 を >パチンパチンジージー と書いてしまうと 読む側の想像力の居場所がなくなる気がする。 例の少年は、観客が意識もしていないところで、急に「くさい」と、しかも唐突に言う。だからドキりとする。そこから色々と考えてゆく。 要は感覚そものもではなく、それの伝え方だ。
0読む側は感覚が伝わらないことはわかっている、だからこそ訴えるのだ。だからこそ、ドキりとする瞬間がある。それが想像力の愉しみだ。
0「街は綺麗なばかりではないけれど 欠片を繋げ 過去を象る」 この3行が印象的でした。 浮かび上がった街が、現在というよりは過去を表しているということ。それは見る者がある種の郷愁を抱いているからでしょうか。 街を彷徨うように生きていた20代の頃を思い出しました。
0すみません、個人的には「蛾は照明に何を見ているのだろう?」ここだと思いました。 おそらくなんですけど、この「文量・体裁・はてなマーク」の3点セットみたいなものは、ある種の詩の典型的なパターンになってしまっているのだと思う。詩ってもともとそんなにめっちゃ長いものじゃなく、ちょうどこのボリュームくらいが中央値になりそうだし、「~~する」「~~の戦い」といったフレーズ的な文の積み重ねは詩のスタイルとして一般的だと思うし、「?」やカタカナをアクセント的に使うことも良く試みられる。 つまりなんだろう、この作品はよく言えば王道だけど悪く言うと、読む前になんとなく読み手に「アレだな・・」と思わせる、そういうものになっているような気がする。 ただよく読んだらエモい・・・私的には「雨には雨粒を光らせる」がかなり好き。理由は意味が不明だから。そしてそれでも筆者の人には何かあるんだろうなと思わせるようなものがある。私が興味あるのはやっぱり「私はビーフ!」で、飛行機でビーフオワチキン?てきなことを聞かれたときに、ビーフが食いたい、と言いたいときは、私はビーフさんになることをこの世界の神に許される。これはまあきっと言語学の初歩の話だろうけど、やっぱりこれってかなり面白い事実だと思ってて、ようするに、いつよんでもあってることを書いてしまうと飛行機には乗れないんだろうなと思ってます。
0蛾は夜型の昆虫で、よく蝶と比較されますが、誘蛾灯と言う言葉もあるぐらいで、飛んで火にいる夏の虫は蛾の事であろうかと思っています。この詩では誘蛾灯で死んで行く蛾が、描写されている詩だと思いました。メインテーマは違うのかもしれませんが。
0バタフライブルー、蝶の青。 確かに蝶は夜に光に集まるなんてことないような気がしました!
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