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Sound only/
夢をみながら大人になって、ものがたりの夢みたゆめの断片を、朝からあさへ、すぐにわすれてつなぎ直して目が覚めた、そんなせいかいさがしの仲間はずれを、音へおきざりにすることができるのだろうか。 子どものままでいられない大人たちがおとなでいられないのなら。 つぎはわすれたばかりの覚えかたの、おばえたばかりの忘れかたをおもいだせない子どもの思い出に、つなぎ直されて、大人とおとなの妥協を、わすれたばかりの忘れかたへおぼえたばかりの覚えかたをおきざりにする大人たちと、子どもたちの、おもいだせないおぼえかたのなかに、おぼえたばかりのわすれかたさえゆるしかたは、仲間はずれを妥協できなくて。 つぎは何をつなぎ直して、夢のなくなったその場所に、目が覚めないめざめの断片を仲間はずれにしていこう。 大人でいられなかった音をつなぎ直しても、おとなになれるとはかぎらないのなら、子どもでいられなかったこどもたちの声のなかに、半音をさがすものがたりの生きかたと、妥協とだきょうのあいだを子どもたちのもつゆるしかたで、はんぶんだけ、つなぎ直して、都合のいいゆめと、せいかいなんてなかった、という正解だらけのまちがい探しをまちがえつづける、はずれていく忘れかたみの朝なあさな、音からゆめへ、都合をおとなに、ずっとつなぎわすれてていいね。
Sound only/ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 2544.9
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2023-08-09
コメント日時 2023-08-31
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こんにちは。 一読して、まるで言葉の迷宮のような印象を受けました。 タイトルの「Sound only/ 」というのも、言葉の音に重きを置いたことをも表しているのでしょうか。 子供の頃に見ていた夢と、大人として生きなければならない現実との狭間で右往左往している様子が、迷路のような言葉で巧みに表されています。 堂々巡りの思考をこんなふうに表す方法もあるというのは目から鱗です。 ただ、この詩でキーワードとなっている「音」については、何を指しているのか正直なところよくわかりませんでした。「音」と書かれていながら実際の「音」ではない何かのような気もします。 「大人でいられなかった音をつなぎ直しても」 「半音をさがすものがたりの生きかた」 というところに何か大切なメッセージが込められている、そんな印象も受けました。 秀逸な作品だと思います。
0何か、気になる作品でありつつ。ああ、概念、概念ですね、その捉え方にこんなに同じ人間なのにわかる部分と、わからない、ええ、まったくね、わからない部分とあると、感性というのは、人の感性というのは凄いな、個性というものも、とね、この作品をざあっと、本当は精読がいる作品なんでしょうけれど、読みまして思いました。その、概念の捉え方について言えば、僕は大人とこどもの差異ってまず、興味・外、だったんですよ。大人というのは18、とか20とか数字的意味合いしかないんじゃないか、そこで別れる、いろいろ書かれてますけれど、その別れたり、まあついたり、離れたりしながら、読んだんですけれど、共感、シンパシー・タイプの詩でない。だとしたら失敗している。そのついたり、離れたりしながら、方向性でいえば、こっちで合ってんじゃないの?いや、違うかもしれないけれど。そういう風に、吟味して今受け取りましたけれど。
0こんにちは、もったいないお言葉ありがとうございます。 雑踏のなかから知り合いの声を聞き分けたり、そうかとおもえば雑音として 切り捨てて認識しない音も多いのが人間の耳、というか脳ですが、不思議ですよね。 言葉の重みというか声の軽さだったり、を説明すると安っぽくなるし理屈っぽくなるので やめておきます。自分自身でも「音」はこれ!と決めて書いていなかったので何をどこまで 含んでいただろうと、思わず読み返していました。
0書かれている内容は読者それぞれの好みで別れる作品に思いました。ただスタイルがいいですよね。
0お読みいただきありがとうございます。 精読されたら嬉しいのは決まっているんですが、 精読よりパラパラ漫画みたいな感覚でもいいんじゃないかなと、 コメントをもらってそんなふうに自然と思いました。 成人も昔は元服だったり、少し前まで女は16歳で結婚できていたし、 時代時代で変わってしまいますね。 そんな基準でみると文化風習というより政治色がけっこう強い気もしてきます。
1お読みいただきありがとうございます。 スタイルがいいという言葉は今までもらったことが誰にもなかったので 驚きつつ、嬉しく思っています。
0エルクさんって私、最近参加された方だと思っていたんです。エルクさんの本作読んでちょっと気になりまして過去作の履歴をみたら2017年の設立時から投稿されてる方だったのかと驚きました。三浦が前回エルクさんの作品にコメントしたのは2017年です。長くビーレビに投稿いただき、元発起人の1人として御礼申し上げます。いや、他にもそういう方たくさんいらっしゃるんでしょうが笑、なんか、気がついたので。ありがとうに深い意味はないんですが、やっぱ、単純に嬉しいですよね、そういうユーザーを見つけたら。 あと、過去作で、盛り上がっているコメントのやり取りも見つけたんです。えー?こんなやり取りがあったんだって。そのなかで、エルクさんの返しの言葉とか、かっこよかったです。
0ええ、まったくね、わからない、なんて僕コメントで書いてしまったのですけれど、すいませんでした。そのね、わからないことに対する絶望を強調したかったのですよ。この作品はプリントアウトして精読します。コメント、また、できるか、わからないですけれど。申し訳ありません。ありがとう。
0当時はまりもさんにもコメントをもらったことを覚えています。 はじめは他に投稿された作品の作者にコメントしたくて ビーレビに登録しただけだったんですが、それからちらほらと 投稿させてもらっています。 こちらこそありがとうございます。
0わかりにくいものを書いている自覚は(多少)あるので すいませんなんて謝らないでください。 こちらこそどうもありがとう。
1エルクさん、何度もごめんなさい。 私がコメントしていた2017年投稿のこちらの過去作なんですが、こちらの作品を朗読して動画作品で投稿したいんですが、やってもよいですか?久しぶりに朗読をやりたくなりまして。ちゃんと良いもの作れるように頑張りますんで、どうか許可をよろしくお願い申し上げます。 https://www.breview.org/keijiban/?id=720
0はい、大丈夫です。 こちらからは文章の改変がなければ、 ほかに条件や注文をつけることは無いので使ってください。
0ありがとうございます!
0こんばんは。 私もずっと子どものままで居たいと思っていたのですが、大人になってしまい迷い道くねくねしています。 そんな迷宮に迷い込んだような世界観を詩でも表現されていてカッコいいと思いました。
0こんばんは。お読みいただきありがとうございます。 数年くらい悩むのをやめていたので正直カッコよくないんですよね。 人生初のスランプ中です。 迷い道くねくねも成長のためのまわり道だと思うことにしましょう(?) お互いに、自分で良いと思えるようなものを一つでも多く、 書いていけたらいいですね。
0漢字とひらがなで意味合いが変わる、という味なのでしょうか、でもその違いの意味合いが分からなかったです。言葉の細やかな意味の差異に囚われている人の細やかさに私は分からず、ついていけずちょっと疲れました。読めば読むほどわかり合えないのか、読解力が足りないのか、含み、というものの価値はどうなのか。子供時代を心に手毬して大人を持て余す、というのはよくわかります。
0お読みいただきありがとうございます。 どちらかというと細やかな差異よりもある程度の枠組みがあるだけなんですが、これがなかなか上手く伝えられてないようですね。あるとすれば誤読がうまれる可能性でしょうか。意味は乗らないようにしてるので、探そうとすると疲れてしまうかも。 以前、友人にいわれたことなんですが、 「ひらがなにするとゆっくり読めるし、詩だよね」って、 ぜんぜん納得いかなくて、いまでも納得できていないんですが、 そういうものも含めての詩なんだろうな、と分からないままで書いてます。
0言葉のつなぎ方ってなかなかセンスが必要だと思います。その点でこの詩は優れていると思います。読んでいて気持ちがいいですね。同じ言葉を少しずつ変えながら見せていて、飽きさせない書き方は面白いと思いました。すらすらと読めてしまえるため、ただ言葉が躍っているばかりという印象も抱きました。完成というより、可能性を秘めた詩であると思います。
1お読みいただきありがとうございます。 飽きさせない書き方、可能性を秘めた、という評を特に嬉しく思います。 ただ個人的にはセンスは無い方だと思っているので評価してもらい過ぎてるなあと。 素直に受けられるように良いものを書いていきたいですね。
0作者の方が同じなので、同じ筆力で書かれているかもしれませんが、「Alkeher ghas」のような描写的な作品と、「Sound only/」のような心地良いイメージの作品が融合し合ったところに、「今日を、捧ぐ」の(読み手と書き手の)高い親和性が生まれてくるのではないかと思います。
0読み手と書き手の親和性というのは今まで意識していなかったところなので、 こちらが想定していたもの、それ以上のなにかがあると感じてもらえたなら、 とても光栄です。
0何かとても大きなことが書かれてはいないような気ががするようなしないような気がして、夜空に花火が爆散する言葉となるようでよく見たら、花びらの風に舞うまま、地におちていく血のような、まちがいだらけの街角に、ゴジラがラジオごしに火炎放射をする放送を聞きながら、炎天下、火炎瓶をさくせいする学生のとなりであくびをする猫のしっぽは二又かしましま。
0お読みいただきありがとうございます。 雑談で流すにはもったいないようなオシャレな返詩ですね。 なにかこちらも返しをしたいな。 火薬に敷きつめられた炎天下を、未発達の背びれに音写する玉音放送に、 トリチウムの夜光は火炎瓶へみたされ、三たびの戦いを告げるあくび、 おはよう、うはよう、うは、はうような不透明の文字にあびるよろこび、 人が大声で呼び合う、歴史のうえで、からだをかがめる。
0難しい事は分からないけれど、とてもスタイリッシュで、洗練されていると思いました。見ていて、ぱっと見で、視覚的にもすっきりとしていて、読んでいて心地よかったです。タイトルの『Sound only/ 』の「 y/ 」っていうのも洒落ていると思いました。
0ひらがなやその他とのバランスが眼に優しい。内容よりも何か読みながらその感覚に身を委ねる心地よさがありました。
0お読みいただきありがとうございます。 ずっと y と / の角度の近さが好きで、このちょっとした心地よさを共有できたとしたら それだけで嬉しい気持ちになります。
0お読みいただきありがとうございます。 バランスは地味に気を遣っていたので、そう言ってもらえるとやはり嬉しいです。 心地よさ、というところにも言及してもらえて感謝しています。
0大人/子供。おとな/こども。これらの二分法の中間状態に無限の天国と地獄があるかのような。あるいはその中間状態自体が虚偽だとしたら。深い懐疑から来る詩句があると思いました。とにかく大人になっても歴史的な子供時代の古代層はなくならないと言うことですね。これは絶望的なことなのか、いや違うだろう、しかし困難は付きまとい続けるだろう、そう言った深い懐疑と言うのか、社会に対する疑念、深いアンチテーゼがこの詩にはあるような気がしました。
0面白いです。「つぎはわすれたばかりの覚えかたの、おばえたばかりの忘れかたをおもいだせない子どもの思い出に、つなぎ直されて、大人とおとなの妥協を、わすれたばかりの忘れかたへおぼえたばかりの覚えかたをおきざりにする大人たちと、子どもたちの、おもいだせないおぼえかたのなかに、おぼえたばかりのわすれかたさえゆるしかたは…」の部分が好きです。
0お読みいただきありがとうございます。 大人/子供。おとな/こども。それぞれの間にある言葉が虚偽だとしたら 互いに誤解しながら理解したいと欲求しても、最後までしきれないのが人間かもしれないですね。
0お読みいただきありがとうございます。 そこはもっと文量増やしたかったんですが体力切れになりました。 すぐにカタカナ語とか漢字を入れたくなって、削除して、を繰り返して。 読みにくいような読みやすいような、そんな感じになっていたら嬉しいです。
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