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ボッキとクルゥとドルゥ
彼女はクルゥ、 いつもガチで忠実な運転をする だから曲がれと言うと、 いきなり急ハンドルを切ったりした 黄色いオンボロな車は 危うく自転車と接触しかけ くるくるとスピンして停まった アブナイのでボッキが運転を代わった あ、 白く煙るホイールスピンと 焼け焦げたゴムの匂い 突然の加速と猛烈なスタートダッシュ、 まさに「人も荷物だ」みたいな走り! さらに急ハンドル、 そして急ブレーキ、 助手席では クルゥがキャアーキャアー泣きわめき、 口からドルゥが飛び出す ぬるぬるのドルゥは エイリアンの赤ちゃんみたいな顔で キャキャキャと笑う やめろ、 もう俺は降りるぞ するとボッキは顔から鼻を落とし、 この車から降りることは許さないと言った 振り向いたクルゥもドルゥを飲み込み、 ショデバデケニャイ そう言って緑色のぬるぬるを手で拭う ドアを開けようとしたがロックされている 助けて、 こいつら頭オカシイ、狂ってるぞ するとボッキは「♪ナンミョー」を唱え、 合掌してから再びアクセルを踏んだ ふと隣を見ると いつの間にかオバサンが座っている え? あんた誰? オバサンは花柄のワンピースを着ていて アタシはねえ、 なんとかの幽霊たちのひとりさ ケロッとした顔でそう言った 冗談じゃない! ボッキとクルゥとドルゥ、 それに幽霊かよ!! ボッキ、早くこの俺を降ろせ! あ~ アカン、 もう本当にヤバイぞ 目の前にはコンクリートの壁が迫っていた 俺は見た、 潰されて死ぬ前に、 コンクリートの壁に紅いペンキで描かれた、 その恐るべき文字の綴りを! ――お帰り、文学極道――
ボッキとクルゥとドルゥ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 801.5
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2023-08-06
コメント日時 2023-08-09
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
ドライブ、ドライヴィング?合ってる?についての描写で、いつかの僕の作品のタッチといいますか、これ完全に僕が勝手、このテキストへ、自分を見出しているんですけれどね、今はボロボロなので書けないですけれど、あっ、こういうの書いていたな、と思いましたね。すいません、失礼です、けれど。その、脳へガッとくる感じでは、いいな、好みですけれど、やっぱり、文学極道ですか、いろいろな方の歴史認識がありますし、僕は為政者こそが歴史の主、では、ネット詩は、ないなぁ、と思っているんですけれど、まあ、だから、表現、定義だからいいんすけれど、作者は、自分で物事を納得する上で、ちょっと安易な認識に立っているような気がしてならない。おかえり、文学極道。皮肉ですかね。うーん。そう認識して頂いていいんですけれど、自由ですから、その認識で、この先、いや、やっぱり違ったな、ってなったら、この作品は「捨てコンテンツ」ですよね。まあそれでも、書いて下さって、ありがとうかな。僕の個人的なおもいとしては。
0田中恭平 newさん、コメントをありがとうございます。後日また返信させて頂きますが、これ、映画「俺たちに明日はない」をリスペクトしたアレンジなんです。映画ではボニーはフェイ・ダナウェイが演じましたがこの作品ではボニーの名を「ボッキ」と変えてクルゥを女性にしています。 https://youtu.be/JBMbrd6t350?si=9Cs1bJbEmSZ1xxES 「俺たちに明日はない」のラストがマクベスを原作にした黒澤の「蜘蛛の巣城」のリスペクトだと判る人は凄いと思います。
1はいはいはいはい、ボニー&クラウド?じゃなかったでしょうか?えっYoutubeで観れるんですか あっ、ラストシーンか。ちょっと映画好きの祖父がですね、この映画ラストシーン、見せてくれなかったんですよね。刺激が強すぎると思ったんでしょうね。内のじいちゃんデッドマンとかも観てるんですよ。僕はなんか飽き飽きしちゃってた印象がありますね。確か、演奏がニールヤングのエレキ弾きながしじゃなかったけ?違うか? エッジ効いているジャンルとしてなんかこういうのあるなぁと思いました。 >「俺たちに明日はない」のラストがマクベスを原作にした黒澤の「蜘蛛の巣城」のリスペクトだと判る人は凄いと思います。 へえええええ。 なんか映画インスパイアジャンルが続投されている印象つよいですねビーレビ。( ..)φ
0さて「お帰り、文学極道」は皮肉であるか否かですが、これは二重、もしくはそれ以上のパーシヴを含んでいるキャッチフレーズであります。 ①誰もが素直な受け取れる「お帰り、文学極道」 ②軽蔑の意味での「お帰り、文学極道」 ③結局ここも「文学極道」と同じ運命を辿るのだという「ミーン」。 ④作中人物の死と同化する意味での「お帰り、文学極道」 等、他にもまだあると思います。 また「コンクリートの壁」を突き破ると案外そこは別天地なのかも知れません。 作品自体は悪意ではなく「笑い」がメインであって、マジで受けてしまうと妄想の領域へと足袋履くことになります。←旅立つやろが、、 たとえば、「チャップリンの独裁者」をヒトラー自身も観たそうですが、チャップリンはヒトラーに殺されませんでした。むしろラストの演説シーンに対してアメリカの右翼を怒らせました。 「ティファニーで朝食を」ではミッキー・ルーニーはユニオシというヘンテコな日本人を怪演したが、彼はブルース・リーを怒らせたものの、日本人は誰も怒らなかった。 ユニオシ https://youtu.be/Hb3gdUrIC4Q
0誤記:誰もが素直な受け取れる←誰もが素直に受け取れる 編集できると良いのになあ、、
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