お盆のささめきの中で - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

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あなたへ

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きょこち(久遠恭子)

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海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

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紫の香り

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きょこち(久遠恭子)

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居場所をありがとう。

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きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

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きょこち(久遠恭子)

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もし、あなたが「今年は、十月が足りてない」と お感じでしたら、それは『十月の質』が原因です。 詩の中に身を置くことで『短時間で十分な十月』を得ることができます。この十月の主成分は、百パーセント自然由

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だれのせいですか

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sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

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お盆のささめきの中で    

傾けられた視線に微熱を懐炉して幾月よ お盆の茄子やキュウリの牛馬が 不在の椅子をノックすれば瞼に時の流水よ 私はぼんやりしてしまう 私は纏足の家であなたに乞うかわりに 毒薬に似た香水を思った さよならや孤独が芳しいのは若い時分であるように 我々はもう微笑が自嘲しない朝を繰り返す曙を用意せねばならない 天地人 私はそっとその虚ろを眺め 土星の呟きをあの冷えた星屑のスケートリンク上に 猫の背を撫でるように労わってメロディさせた 若い頃の布団は古びていてされどまだ新しい ため息が積乱雲となって雨を宿している 黒雲、神隠しとなってあなたを抱きとるよ ステーキにはわさび、 「私は苦しい」という言葉に添えてあなたに嘆かせてくれませんか 蒸らし過ぎたプリンのスよ 中年の肌にでた吹き出物というありふれた零落の失意の壺 私は嘲笑の醜さをそっと避け 歌うように一冊の詩集を読み それから悟りの本を読んだ後、金儲けの本を読んで 私って行動にユーモアがあるな、と涙目で噴き出した そして悲しいという言葉の代替品を探しあぐねた 私達の心は返品交換を決して許さないが接続不良だね 涙をぬぐう手よ 眼差しに宿る生まれたてのヒヨコの爆発が私を幻惑し明滅して陽炎する ああ、私は負けない、と呟いてみる 生きている以上は安楽の寝床を探す旅人なれど 闘うべき時に闘え 全ての腐敗を老成して日常に乱射される成長の銃弾で磨かれたい 夏の蒼い朝の家の門構えの周りの打ち水のように 雨よ、私の微熱をくすりと笑って 盗人のように奪って降ればいいよ



お盆のささめきの中で ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 12
P V 数 : 894.6
お気に入り数: 1
投票数   : 3
ポイント数 : 0

作成日時 2023-08-05
コメント日時 2023-08-11
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2024/11/21現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
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閲覧指数:894.6
2024/11/21 22時58分39秒現在
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    作品に書かれた推薦文

お盆のささめきの中で コメントセクション

コメント数(12)
m.tasaki
作品へ
(2023-08-05)

こんにちは。 どなたか大切な人の初盆の詩でしょうか。 一読してそんな印象を受けました。 全篇に深い悲しみが満ちているように感じます。 前作の「心の骨」と比べて、一行一行の表現が少し凝り過ぎているように思えます。 ただ中盤の、詩集や色々な本を読んで、「そして悲しいという言葉の代替品を探しあぐねた」 というところが非常に印象的でした。 表現が凝っているのは、言葉にできないほどの悲しみを、敢えて言葉に表そうとしている煩悶の現れなのかもしれないと、そんなふうに感じました。 末尾の 「雨よ、私の微熱をくすりと笑って  盗人のように奪って降ればいいよ」 とは、そんな煩悶の内にある自分自身を客観的に観て自嘲しているかのようにも思え、それと同時にこの悲しみを洗い流してほしいと願っているようにも思えました。 とても悲しい詩です。

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田中恭平 new
田中恭平 new
作品へ
(2023-08-05)

おはようございます。 m.tasakiさんが >ただ中盤の、詩集や色々な本を読んで、「そして悲しいという言葉の代替品を探しあぐねた」 >というところが非常に印象的でした。 と言及されてますけれど、ひとしい、感想を持ちました。 寧ろね、このブリッジのために、ここの山、を活かすために全体を書いてみても 良かったのかな、と思います。作品は非常にいいと思います。だから、辛口に書けば。 その、茂木健一郎さんだったかな、夏目漱石を指して、使用されている単語数が これが桁違いに多い、って話されていたのですけれど この作品を読んで、使用されている単語数、多いねって思いました。 詩と、散文と、これは違うのですけれど、この作品は散文に走っている側面もあって 面白いと思いました。

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三浦果実
作品へ
(2023-08-05)

湖湖さん、お元気ですか。良い感じで湖湖さんらしく書けていていい。

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湖湖
湖湖
m.tasaki さんへ
(2023-08-05)

素敵な感想、ありがとうございます。悲しい、をどう書くか。愛してる、を如何に他の言葉で書けるかの勝負のように、凝って書いていました。適切な読解ありがとうございます。

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湖湖
湖湖
田中恭平 newさんへ
(2023-08-05)

適切な感想ありがとうございます。散文ぽさと意識して書いたわけではないのですが、三か月ぶりに詩を書くぞ、と勢いがついてこんな風になりました。漱石を思い出してくださって恐縮です。少し凝って書くぞ、という気構えはありました。作為ですね。

1
湖湖
湖湖
三浦果実さんへ
(2023-08-05)

三浦さんおひさしぶりです。いつもありがとうございます。私らしいってうれしいです。

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黒髪
作品へ
(2023-08-06)

メッセージを読み解くのが苦手なのと、最近イメージ力が回復してきたという理由から、とりあえずイメージ中心に読んでみました。音とイメージが重なると感動が起きますね。そして、この詩はずっとその感動が続きます。語り手の語り口が、透明で、でしゃばらずでも感情的潤いに満ちていて、印象に残ります。良い芸術作品を堪能できたなと思いました。心に(良い)印象だけが残りました。

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エイクピア
作品へ
(2023-08-06)

最初のお盆を連想させる茄子の馬。纏足の家で時代や国が違うと思ってしまうのですがこれは隠喩でしょう。そして若い頃を回顧して居るのか、そうではないでしょう。天候の話題からYOUを抱きしめる様な積極さ。食べ物の話題からお肌の不安、詩集や金儲けなどの本の話題から、心の定義。ヒヨコの爆発とは独特な表現だと思いました。ヒヨコの爆発が私を陽炎するとは?ファイト!そんなセリフを想起します。自分を鼓舞するように。など、この詩を読んで見て、私自身の過去を顧みる様な、そんな意識も生じました。用語レヴェルや、詩内容から来るものだと思われますが、極めて内省を促す詩でもあると思いました。

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湖湖
湖湖
黒髪さんへ
(2023-08-06)

おはようございます。嬉しい感想を下さり光栄です。詩も絵画や音楽のようにあれたらいいな、と思ったりしています。

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湖湖
湖湖
エイクピアさんへ
(2023-08-06)

そうです、隠喩です。タイトに読んでくださりドキッと致しました。違う人生を生きても言葉で人は繋がれる気がしました。嬉しい感想をくださりありがとうございます。

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雪月統
雪月統
作品へ
(2023-08-11)

>さよならや孤独が芳しいのは若い時分であるように と書きながら、しかしやはり悲しみに暮れかけるという流れに、ある種の凄みを感じました。 僕の理解力ではとても追いつかない作品ですが、諸々のフレーズに酔わせていただくように読みました。 >ため息が積乱雲となって雨を宿している >夏の蒼い朝の家の門構えの周りの打ち水のように このあたり、本当にうっとりさせていただきました。

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湖湖
湖湖
雪月統さんへ
(2023-08-11)

書いた価値があるものです。あなたの感想に、生きていてもいいんだな、そう感じました。ありがとうございます。元気でね。

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投稿作品数: 2