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ほいっぷくりーむ
あまいあまいにおい 胸焼けするくらいに だからやみつきで まいにちすきなだけ かいでいたくなる このかほり 何と申しましょう 申し訳ありませんが 海臭さにも通づるよな 平べったいそれに頬寄せる わたしは立派でもなんでもない 大した苦労もしていない タモリさんが昼の十二時から 姿を消してからもこんなに元気ですから あらあら御帰りになりますか ようござんすね 嘆いても貶しても帰ることができるから そうですねぇ 「家庭」とかくんですもの どうかどうかご達者で 今日もほいっぷくりーむばかりを 鼻からすいこんで 全身にキメていく 母性なんてほんとは信じてないから せめて母船であろうときめている わたしは港のようでしょう 入ったものは休ませて 休ませたものは送り出して 煙草の香すら混じり合い だれがいつどこでなに なんてどうでも良くなっていく まいにちがほいっぷくりーむ 每日が海風に晒されて それでもかいでいたくなる 今はむかし 神聖なる母と遊女なるわたし 今はむかし すべてかすみ
ほいっぷくりーむ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 519.2
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2023-08-02
コメント日時 2023-08-04
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こんにちは。 2連目のホイップクリームの甘い匂いが海臭さに通じるところは、後半に出てくる母船や港を暗示していたのですね。 過熟したような甘い匂いを放つ倦怠した日常の様子が、4連目でアイロニカルに表現されていろところが巧みだと感じました。 先天的な母性というものを信じていないから、自らの意思で母船や港のようであろうとすること。その中に生きる知恵を感じます。 そして 「神聖なる母と遊女なるわたし」 「今はむかし」 「すべてかすみ」 という表現が意味深長です。 何か他人には言えない過去を思わせます。 アイロニカルで不思議な深みのある作品だと思います。
0危うさの中にある、隠しきれない誰もがもしかして?と思うリアリティが含まれていつつ、確信は遠く読める詩だと感じます。この危うさが現実に成立している時代だからこそ、沢山の方にこの詩を読んでいただきたい。
0尾崎ちょこれーとさんの詩は、生活感がよく出ていて好きなんですけれど よく着こんだユニクロとかGUの服っていったら、違うな、うん、違う。 うまく書けないけれど、その、生活感が出ているのが好きで。 その、詩が事実の提出だとしてですね、まあこの作品は危うい匂い?が ありつつ、「で?どうなの?」ってところで、書かない。セーブする。 せざるを得ないのか、そういう部分も好みであります。
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