白昼夢 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

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たそがれに たれかある さくらのかおりがする

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きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

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居場所をありがとう。

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きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

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きょこち(久遠恭子)

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だれのせいですか

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sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

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白昼夢    

マリアは残像を私に見せる それはとてもリアルだった 或る美術展で遠い昔に描かれた聖母マリアの絵を見ていた 顔色は白く瞳の色もずっと見ていると変化していくような気がした すると急に頭がくらくらして 白昼夢を見ているような感覚に陥った マリアの口元が動く こんなに祈っているのに何も変わらない 血の涙を流しても意味がない 悲しみは無くならないのか もう何もかも疲れた あなたはどう思う? ハッと私は我に返った 額は汗でじっとりと湿っていた 私はいつも手元に置いていた古いカメラからフィルムを取り出してそれを引き裂いた 跡形もなく色々な景色や人間模様が消えていく 緑色の山々や海 笑い合う人達 可憐に咲く花 まだ小さな野良猫 みんな消えさった 家に帰る途中 花の種を買った そしてそれを庭の土に蒔いた 毎日水遣りをしていたら 何週間か過ぎそこから芽が出た その芽はやがて木になり いつか虹色の花が咲くだろう



白昼夢 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 14
P V 数 : 1126.1
お気に入り数: 1
投票数   : 4
ポイント数 : 0

作成日時 2023-08-01
コメント日時 2023-08-15
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2024/11/21現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
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閲覧指数:1126.1
2024/11/21 19時34分32秒現在
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    作品に書かれた推薦文

白昼夢 コメントセクション

コメント数(14)
黒髪
作品へ
(2023-08-01)

マリア様になったのですね。素晴らしいです。 記録と記憶を消し去り、新しい愛と命を育てる。 つまり、自らが何かを新しく作るということが 救いである。ミニ天地創造。かっこよく、美しいです。 これからの地球をよろしくお願いします、 b-review詩投稿掲示板のマリア様。

0
鷹枕可
作品へ
(2023-08-01)

定型的な、心情吐露の詩からは大きく飛躍をなされていらっしゃる。 聖母像、フィルム等の道具立ても秀逸です。 結末は稍、無難なきらいもございますが、 >私はいつも手元に置いていた古いカメラからフィルムを取り出してそれを引き裂いた この一行のエネルギイは矢張、秀逸と言わざるを得ないでしょう。 佳い作品を拝読させていただきました。

0
m.tasaki
作品へ
(2023-08-01)

こんにちは。 聖母マリアの絵から生まれた詩ですね。 見るものにそこまでのイメージを湧かせる絵ということは、かなりの名画なのでしょう。 マリアの呟き、 「こんなに祈っているのに何も変わらない  血の涙を流しても意味がない  悲しみは無くならないのか」 というところがとても印象的でした。 このマリアの悲しみとは、2000年に渡って人間社会に蔓延る悲惨さや苦しみを嘆いているように感じました。 そして古いカメラに写されたものを全て消し去り、花の種を庭に蒔く。 やがて出てきた芽に虹色の花を期待する。 そこには、今ある旧いものを打ち壊して、新たなものに希望を託す。そんな願いが込められているような気がしました。 聖母マリアの生きた世の人々の苦しみは、今の世の苦しみと繋がっている。 だからこそ、聖母マリアを描いた絵が今もなお、そんな白昼夢を見せるほどの力を持っている。そんなふうにも感じました。

0
きょこち(久遠恭子)
黒髪さんへ
(2023-08-02)

こんにちは。 なんて、コメント書こうかと考えていました。私がマリア様だなんて!? こんなに穢れたマリア様はいませんが、そんな風に書いて下さって嬉しかったです。ありがとうございました。

1
きょこち(久遠恭子)
鷹枕可さんへ
(2023-08-02)

こんにちは。 フィルムをぐちゃぐちゃに引き裂くシーンは、面白いかなと思って書きました。今はデジタルカメラでしょうけど、昔はフィルムカメラが主流でしたね。懐かしいですね。 音楽も昔はCDではなく、レコードやカセットテープで聞いていました。カセットテープがよく絡まってしまって、聴けなくなったのも思い出しました。 コメントありがとうございました。

1
きょこち(久遠恭子)
m.tasaki さんへ
(2023-08-02)

こんにちは。 とても丁寧なコメントをありがとうございました。 私の言いたかったことがコメントに書かれていて嬉しくなりました。いつの時代になっても悲惨な現実はなくなりません。そのことは仕方のないことなのかもしれませんが、居た堪れなくなります。 そしてまた、自分自身の詩もまた原点に帰って書いてみようと思いこの詩を書きました。 読んで下さり重ねてありがとうございました。

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田中恭平 new
田中恭平 new
作品へ
(2023-08-04)

きょこちさんは、きょこちさんらしさが、その人の在り方がダイレクトに出ている方で まあ、本当は皆さんそうなのでしょうけれど、それが作品から感じられて好きですね。 テクニカルに走った方も興味深いですけれど、ゴーイングマイウェイな方も興味あるんですよね。 蛇足で、今私は私の作品が一番興味ないかな。ありがとうございます。

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きょこち(久遠恭子)
田中恭平 newさんへ
(2023-08-05)

こんにちは。 私らしさが出ているというコメント!とても嬉しいです。ありがとうございます。 テクニカルな書き方本当は憧れますが、私には難しくて。これからもゴーイングマイウェイで頑張ります。

1
エイクピア
作品へ
(2023-08-10)

マリアの口元が動く この一行は象徴的です。 その芽はやがて木になり いつか虹色の花が咲くだろう この二行は当たり前のことかもしれませんが、期待や希望を持ち生きている人間を感じさせる二行だと思いました。

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きょこち(久遠恭子)
エイクピアさんへ
(2023-08-11)

こんばんは。 マリアの口元が動くのは、本来なら怖いかもしれませんが少し強めの印象をつけるために書きました。 そして、フィルムを引き裂くところを最大に強めに書いて 最後の連は明るめにしました。 コメントありがとうございました。嬉しいです。

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いすき
作品へ
(2023-08-14)

植物に思いを託すの儚すぎて良すぎ、儚すぎて草になる。。。なんだろうここに出てくるマリアって、いわゆるポエム・ムキムキな人が書くマリアと違って薄っぺらい。でも薄っぺらいってゆうかそれは不変的ということで、マリアでなくサボテン・太陽・月・ガノンドロフ・あじさい・氷・鉄塔までもがこの瞬間マリアになることができる。 ただ、私には厳密にはマリアに変わるものがない。心の中でいろいろ、私がこの作品を追体験しようとして、サボテン・太陽・月・ガノンドロフ・あじさい・氷・鉄塔にマリアを置き換えて読んでみたけど、ドンピシャの物はなかった。マリアでさえドンピシャではないとわかった。いやなんだろう、グリッドかな。 ニュートリノとかいうなんかよくわかってないんですが物質があって全然相互作用しないことで有名なんだけど、光や電子は相互作用するが、ニュートリノはあんまりしない。ニュートリノは色々なものを通過する。ニュートリノは宇宙の果てから果てへ障害もなしに走り抜ける。ニュートリノからみるとこの宇宙はガラガラすぎる。ニュートリノから見た宇宙には、果てから果てにグリッド線が引かれてあるのが確認できる。 いつか虹色の花が咲く日まできょこちさんはご自分を犠牲にするとおっしゃっている、その事実に驚愕します。

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きょこち(久遠恭子)
いすきさんへ
(2023-08-14)

こんばんは。 コメントありがとうございます。ポエム・ムキムキな人が書くマリアのところ、吹き出しました。薄っぺらい=普遍的だという解釈も面白かったです。 マリアの絵が何にでも変換出来てまたマリアでも当てはまらない。絵は見る人それぞれの見え方が違います。モナリザの絵も口元が笑っているような感じに見えるのと似ています。絵は元々点(グリッド)から描き始めます。それが線になり面になり絵が出来上がります。この宇宙も素粒子、またはニュートリノ的なものから出来ている。そう考えると絵と宇宙は似ているような気もしてきます。アートが世界観を表すものだとするならば、それも合っているのかもしれません。

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湖湖
湖湖
作品へ
(2023-08-14)

マリアの口元に奇跡を祈るような命が宿り、されど、一粒の種に希望を持つ、そんなおとなのポジティブさがさわやかでした。天秤棒を持って生きている人間みたい。

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きょこち(久遠恭子)
湖湖さんへ
(2023-08-15)

こんばんは。 おとなのポジティブさがさわやかっていう表現がとても気に入りました。素敵な感想をありがとうございました。 コメントいただきとても嬉しかったです!

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