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ビーチとホテルと空と自我
ビーチで俺の心臓は止まらない ビーチを出ると止まるかもしれなくて ビーチから離れられなくなった 海の男と言えば聞こえはいいが なんてことはない、海が生命維持装置みたいなもので 海の傍のホテルに強制滞在中で 借金がかさんで行く ビーチを出ても海の傍ならまだ大丈夫 しかしホテルの中ではグロッキー状態 寝てばかりで頻繁にビーチに来ては 英気を養っている ビーチに居るとホテルの和声が聞こえて来る ホテルに居るとビーチの和声が聞こえて来る 空はマ王様の地獄のメロディーを歌っている 空はどこまでも続いて居て逃れられない ビーチかホテルの和声に勝手に作曲作詞して 勝手に歌って紛らわすしかない 空のメロディーが勝れば ビーチに居てもホテルに居ても地獄だったが 私はふと気付いてしまった マ王様のメロディーは 私の過去に基いて居ると 空は歌い続けるが マ王様のメロディーに私は大いに 貢献しているのかもしれなかった そう考えるとビーチもホテルも全て灰色に見えて来て 私の声こそ空を吐き出して居る 吐き出された空は蝟集して棺桶を成している 棺桶はある程度の大きさを持つと 自我の巣窟を成して居た その自我が自分の自我かどうか自信の持てない私は ホテルでもビーチでも熟睡しかなできなくなっていた
ビーチとホテルと空と自我 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 348.7
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2023-07-31
コメント日時 2023-08-02
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
吐き出された空は蝟集して棺桶を成している 棺桶はある程度の大きさを持つと 自我の巣窟を成して居た いいアイデア。
1田中宏輔さんコメントを有難う御座います。そうですね、その3行は詩の後半なのですが、空が歌って居る事に対抗して居る様な、私の極私性、私秘性を守って居る様な印象を、自作詩を再読して見て思いました。とにかく空にさえ自我の拮抗を要求して居る様な、変なバランス感覚があったのかもしれません。自我の拮抗の要求は神の沈黙を持って返って来るでしょうから、とにかく自分自ら能動的な行為をするしかない、そんな焦りが、 「吐き出された空は蝟集して棺桶を成している 棺桶はある程度の大きさを持つと 自我の巣窟を成して居た」 これら三行になったと思うので、いいアイディアと言って頂けたのは幸甚でした。
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