別枠表示
無言の詩
ざらざらとした記憶が、あたまの奥で擦れあっていた。穏やかに、ゆっくりと傷がついてすり減ったかたまりはこまやかな砂となって、おぼえていないことだけをおぼえている(ぜんぶわすれて楽になりたい)。脳内をわざとらしく占拠する憂いを、べつに海と呼んでくれたって構わないけれど、乾いた表面と水分があるのみのわたしを、きみはそんなふうに形容していいの?なめらかな衝動が疼痛を起こしたからしずかに目をとじて、襲いくる一日を、掻き混ぜてしまおうね。
無言の詩 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 865.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2023-07-26
コメント日時 2023-08-01
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
しまおうね、と言われてちょっと照れてしまった。これは困った。掻き混ぜてしまおっかな。そうした方がいいんだよね?
0こんにちは。 脳内を占拠する憂いが、あたまの中で擦れ合って、緩やかにゆっくりと傷つけてゆく。 そこから私は、ごくゆっくりと流れて大地を削ってゆく氷河を思い浮かべました。 そんな氷河をメタファーとして用いて、末尾の「襲いくる一日を、掻き混ぜてしまおうね。」というところに、氷河が海に到達して崩れ落ちる光景と絡めて表現すると、また違った面白さが出てくるのではないかと、そんなことを思いました。
0よくわかる。
0