輝ける虚無 - B-REVIEW
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輝ける虚無    

意識と体が離れながらも 腕は自然と動き 足は大地を掴む 芝と水と淀みの匂い 湿気にむせるように 汗がジワリと浮かぶ 鬱屈しながら 水面に集中し続ける その刹那 鏡面が炸裂する 自分を上空から眺めるように 意識が遠くなる 目の前が真っ白になり そして私は目を覚ます そうか今日は日曜日 そして今は朝だ 何とか釣り上げるんだ そして帰ったらビールを飲もう 窓から射す日差しはとても明るいに違いない



輝ける虚無 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 6
P V 数 : 1013.7
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2023-07-18
コメント日時 2023-08-12
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/10現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
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音韻00
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閲覧指数:1013.7
2025/04/10 18時42分35秒現在
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    作品に書かれた推薦文

輝ける虚無 コメントセクション

コメント数(6)
m.tasaki
作品へ
(2023-07-18)

こんにちは。 この詩はその前に投稿された「釣りに行こう」で湧き上がったイメージを、さらに膨らませて書いたもののように思えます。 鏡のような水面は無意識を表しているのでしょうか、そこから釣り上げようとしているのは、詩の元となるようなイメージでしょうか。 タイトルの「輝ける虚無」とは、その鏡面が炸裂したときの一瞬の意識の空白のようなものと、そんなふうに受けとりました。 そして末尾の2行は、無意識や意識の空白のような、所謂「変性意識状態」から日常の感覚に戻ったことを表しているように感じました。 私には実感を以て理解するのはなかなか難しい詩です。

1
いすき
作品へ
(2023-07-18)

たしかに!目が覚めるとこがやたらエモい…………………………… 輝ける虚無というタイトルがなんというかまだちゃんと読めない。。。

1
かずや
かずや
いすきさんへ
(2023-07-19)

コメントいただきありがとうございます。 なんというか竿で魚を釣るという行為自体がそもそも意味のないことなんだろうなと思うのです。 魚を捕獲したければ網を投げればよいわけです。 じゃあ何で魚釣りなんてやるのかといえば魚が針にかかったあの瞬間のためなんだろうなと。 思いぞ屈する男が鬱々と釣りに行く。そして釣れない。やはり私は落伍したかここでも駄目か、もう駄目かとあきらめかけた刹那、魚が竿をひったくる。その瞬間に釣り人は更新され、輝く虚無になる。開高健さんがこんなことを書いておられたのを範に取りました。

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かずや
かずや
m.tasaki さんへ
(2023-07-19)

背景まで丁寧に読み解いていただきありがとうございます。 鏡のような水面は無意識を表しているというご指摘、確かにそうかも知れません。実際に風の当たらない水面は鏡のように平らでその方が釣りやすかったりということもあり、釣りをする人の心中はその水面と少なからずリンクをするということもあるだろうなと思います。 本当に魚がかかるとその生命の力強さに意識が飛んでしまいそうになるのです。そもそも釣り場に着いた時点でその自然や風景に圧倒されてしまいます。そして自分自身が如何に不自然な環境に身を置いているか、そしてそこで生きなければならないのに全く意味のない逃避として今ここで釣りをしているという不条理をひしひしと感じます。 そして作られてから50年は経っている古めかしい道具の機嫌をなだめすかしながら、疑似餌を投げては巻き、巻いては投げるという動作をひたすら繰り返す。そこに魚が突然竿をひったくる。その生命、その力強さを借りることでやっと逃げ出したくなるような日常に意識が戻る。そんなイメージです。

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三浦果実
作品へ
(2023-08-05)

作者は久しぶりに改行詩を書かれ投稿されたと思いますが、どうでしょう。まあ、こん感じといいますか、まあ、いいじゃんって感じなんですけど、いや、やっぱ、ちょっと最後、次回作のために一言残しますが、まだ気楽に書かないほうがいいと思う。

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かずや
かずや
三浦果実さんへ
(2023-08-12)

うむ。 的確です笑。

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