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蜜蜘蛛
地の底の底、愛を求めて、ただそこに君がいて、出会って、キスをして、棘にまみれて、舌も乾かぬうちに君の乾いた体を求める。閻魔様に上告。もう一度出会う、天国か地獄。 誘う 左脳の迷宮 右脳の砂漠 水も地図も無く ただ彷徨う 夜通し息殺し 息苦しい生き殺し リバイバルのエンドロール これで最後って、何回も 一度きりをもう一度 悲しいくらいに愛し合いたい 言い訳はいらない、拒否する権利は無い、感想なんていらない。だってこれはフィクションじゃない。恋をするなら誰だって、愛憎から始まるのさ。死にたいくらい愛おしいところが100あったら、殺したいくらい憎いところも100あるのが正しい愛の形じゃないのかい?君はどう思う?答えは聞かない。 表のドミナ、裏のルパ 浮世に混ぜて飲み込んだヴェリタ 15ゲージの愛、トリックアイ リバーシブルのサイン 表のホザンナ、裏のゲエンナ バビロンの娘に口付けを 嗚呼神よ、蜜蜘蛛の糸辿って地獄へ昇る様を笑え。
蜜蜘蛛 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 800.5
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2023-07-06
コメント日時 2023-08-19
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こんにちは。 対をなす言葉が核となっている詩、という印象を受けました。 タイトルの「蜜蜘蛛」という言葉が実際にあるのかどうかはっきりとはわかりませんでしたが、蜜を吸いに来る虫を獲物として捕らえる蜘蛛はいるそうですね。 そして本編にある「天国か地獄」「左脳の迷宮」「右脳の砂漠」「ドミナ」「ルパ」「ホザンナ」「ゲエンナ」そして「地獄へ昇る」。 恋をするということを巧みに表していると感じました。
0ありがとうございます。 この詩は結構秘密が多いのであまり多くは語れませんが、好意的なコメントをもらえて嬉しいです。
0退廃的な欲望をひしひしと感じました。こういう、いわゆる堕ちてゆく欲望っていうんでしょうか、ありますよね。過食なんかも近いとは思いますが、やはり性愛においてこそ純粋な?形で現れるという、不思議。 それにしても、「死にたいくらい愛おしいところが100あったら、殺したいくらい憎いところも100あるのが正しい愛の形」というセリフにはドキッとさせられました。ここには、"愛憎"という言葉を何気なく使っているみなが見て見ぬふりをしてしまっている、そんな真実の一端があるように思います。自分が相手を憎んでいることを自覚できていない状態は、けっこう危険な状態と言えるのではないか。その点、憎しみとは、親しいものとのあいだでこそ燃え上る、そのことを自覚している「僕」は、少なくとも彼女に対する振る舞いにおいては逆に常識的なのかなと、そんなことを思いました。 「蜜蜘蛛」という表現は初めて聞きましたが、そんな、けして"まっさらな愛"だけは駆動し得ない性愛というものの陰影を、上手く捉えていると感じました。
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