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宣誓
装甲車の 重い扉が開き 茂みに隠れ 分隊数人で四方を警戒する (我が国の平和と独立を護る 使命を自覚し) 始まってしまったリアルFPS 完全回復と蘇生の裏技のない現実で たった一個の命をやりとりする (一致団結 厳正な規律を保持し) 普段は空砲の弾倉に 実弾が入り 指示に従い 演習と同じ様に 引き金を 笑いながら歩いていた相手が 悲鳴と血液を出して転がっていった (常に徳操を養い 人格を尊重し 心身を鍛え 技能を磨き) 感じて感じない 見て見ない 感じないで感じる 見ないで見続ける 同期が隣で 後輩が後ろで 上官がそこで 敵が目の前で 戦車がひしゃげた 命の限り それでも 生き続ける (強い責任感をもって 専心職務の遂行にあたり) 伝えられてきた 心を信念を 最新の技術で作られた 武器を 今まで発揮されなかった 技術を 今全力で爆発させろ (事に臨んでは危険を顧みず) 今 我らが折れるのなら 全てが終わる 護るべき命よ この身の上に 輝き 咲き続けろ (身をもって責務の完遂に務め) たんぽぽよ 黄色い花よ 汝は荒地に好んで咲き 深き根をその地に張り巡らし いかなる災難にも耐え 葉と花がたとい枯れ果てても 下ろした根によって 新たな花を咲かせる 我が同胞よ 黄色い花を咲かせろ (もって国民の負託にこたえる事を) 黄色い花が咲き 爆炎と命が散る リアルFPS クソゲークリアはまだ遠い (誓います)
宣誓 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 578.9
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2023-07-01
コメント日時 2023-07-03
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
カッコ内の言葉は自衛隊員の服務の宣誓を一部省略した形で引用しております。
0こんにちは。 自衛官時代の経験をもとに書かれた詩ですね。 「たんほぽよ」以降の3連の表現が美しいと感じました。 また、「護るべき命」という言葉を見て、今の羽田さんにとっての「護るべき命」には牛の命も含まれるのかなと、ふとそんなことを思いました。 ところで、東日本大震災の際、浜辺に打ち上げられた数多の遺体を目にして、PTSDに苛まれることになった自衛官の方もいるという話を聞いたことがあります。 自衛官の殆どの方は実戦経験はないと思いますが、もし実戦に遭遇することになったら、もっと多くの方がPTSDに苦しまれることになると思います。 この先そんなことにならずに、自衛隊はあくまで対外的な抑止力として存在することを願っています。
0書き忘れてました。 元々はてつふみさんの「戦場のタンポポ」への返詩ではあったのですが、自衛官の服務の宣誓を入れたりして自分独自のものになりすぎた気がしたので、自分の作品として投稿しました。 てつふみさんの作品の中ではタンポポは儚い平和の象徴みたいに描かれていたと感じましたが、深く根っこを張ってしぶとい生態をしているので、不屈の象徴としてみました。 護るべき命はしばしば強靭だったりしますしね。牛も危ういところからこれでもかと回復する事もありますし。 自衛隊が出動しないのが一番の幸いです。 生きとし生ける者が平和であるのを願います。
0サイモン&ガーファンクルのスカボロー・フェアみたく反戦の作品かと思ったのですがそうではなかった。なんだろう羽田さんが元自衛官の方と知って印象変わりました。というのが私って今の若者が「暴力は良くない」とか「戦争反対」とか言ってるのものすごく違和感あるんですよね。それ言わされてるだけじゃないのかと。だって戦争ゲーム死ぬほど売れてて巨大市場になってるし、最近の戦争にしても本人はしらない、親も知らない、あるいは知ってたとしても大抵の場合生きる上で本質的なところでは戦争の影響をおそらくなんにも知らないはず人たちが、どうしてさも知ったかのように悪だと決めつけられるのかって思うんですよ。逆にゲームおもしろいから戦争やってみたいですって言うくらいなのが本音なんじゃないって私は思うんですよ。でもそれを実際口に出す人はものすごくよくないと思ってて、ようするに、大抵の人はこの話題に沈黙すると思ってるというか。戦争反対って言う人は、必ず人種差別や性差別にも反対だろうし、LGBT系の話題にも強く、小児性愛とかもう言語道断で徹底的に戦う人だと思ってて、その結論はあってると思うんだけど、なんというかそれはいまがそんな時代だからそう振る舞っているだけであり、ようするに哲学的じゃなくファッション性を感じるんです。 が、この作品はそういうことではないということです。
0改めて読み返すとリアルFPSという表現が一部の人の逆鱗に触れる気がしますね。 悲惨であるはずの戦争を楽しいゲームであるかのように表現するのは何事か、みたいな。 それでも今の人にとってこれが実感なかと。湾岸戦争をニンテンドーウォーと言われた様に。 ゲームが必ずしも楽しいとは決まってはいない訳ですし。 無論自分も実際の戦争は全く知らない訳ですが、かつての上官や同期、後輩が出動がかかる可能性は十分あり、自衛隊に今も所属する人たちを思いながら書いていくとこうなりました。 自衛隊内で感じた本気度、気楽さ、冗談、訓練演習、災害派遣で感じた空気、そう言ったものを多少なりとも出せたので、ファッション性は消えていったのだと思います。 服務の宣誓の引用もその効果はあったのかと。
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