みぞおちから北極星がこぼれる
本棚にならんだ軍隊
水色のペンで書いた日付は、
ノートに、
エルサレムより深い
群青の靴を
履いたように
水性インクの機嫌はよく
amiiboのイカガールがニッと
不敵に笑うくらいに
未来に、
裸の足跡をつけて
雰囲気でわかった気がして
勘違いだったかなって、うつむいて
もう何も口にしない方がいいかなって
言いたいことばかりつのらせて
空気を読んでも
空気を書いても
読まれない
読んでもらえない、けど
どこまでも
届かない地表が、とても
とてもきれいで、遠い
遠くて、二十億光年と例えられる
やさしい距離さえ愛しくなる
拒絶という切断は
どうしたら
接続できるんだ
わからない
わからないまま
書いている
読まれなくても
書き続けている
今日も、水色のペンで
書いていく
作品データ
コメント数 : 8
P V 数 : 851.5
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 33
作成日時 2023-06-28
コメント日時 2023-07-01
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 6 | 6 |
前衛性 | 2 | 2 |
可読性 | 6 | 6 |
エンタメ | 6 | 6 |
技巧 | 5 | 5 |
音韻 | 4 | 4 |
構成 | 4 | 4 |
総合ポイント | 33 | 33 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 6 | 6 |
前衛性 | 2 | 2 |
可読性 | 6 | 6 |
エンタメ | 6 | 6 |
技巧 | 5 | 5 |
音韻 | 4 | 4 |
構成 | 4 | 4 |
総合 | 33 | 33 |
閲覧指数:851.5
2024/11/21 23時27分14秒現在
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こんにちは。 前半と後半とで、だいぶ雰囲気が異なっている詩ですね。 前半部は表現が巧みで美しく、純粋な現代詩(?)といった感じです。(amiiboのイカガールは何のことかわからなくて調べたのですが・・・) 後半部は、詩や散文などを書く者の苦悩を赤裸々に描いていますね。 この部分に出てくる「二十億光年」とは、谷川俊太郎の「二十億光年の孤独」からきているのでしょうか。仄かな憧憬のようなものを感じてしまいます。 この詩全体としては、途中まで詩を書き進めたものの、何らかの理由で方針を変えて、作者の内にある苦悩をそのまま言葉に落とすことにしたような、そんな印象を受けました。
0追記 先程のコメントで、途中で方針を変えたよう、みたいなことを書きましたが、もしかしたらはじめからこのような構成で書くつもりでいらしたのかもしれませんね。 色々と新しいことに挑戦されている方のようですから。
0拒絶という切断は どうしたら 接続できるんだ ここが特に気になりました。 トビラさんにとって書くことは、切断を接続し直す行為なのか、と。 その意志をはっきり伝えたいのだなと感じました。
0室町礼さんありがとうございます。 最近になって、戦中戦後の世代の作品を読むことは大事なことだと思い、読み始めていました。 そういう流れのなかで、室町礼さんに評価していただいたことはうれしいです。 自分がしていることに自信が持てますので。 三時のおやつにとどまらない、夜のご馳走を書くまでにはまだまだ修練が必要です。 少しずつ積み重ねていきたいですね。 ありがとうございました。
1m.tasakiさん、ありがとうございます。 たしかに、前半と後半とでは作風が違いますね。 前半の、いわゆる現代詩的な書き方はできるようになってきました。 後半は抒情的な書き方を目指したものです。 現代詩手帖の選者の方が、選評のなかで、なぜ詩を書く時に沈静してしまうのか、といったことを書いていたんですよ。 それを読んで、なるほどたしかに詩を書く時は落ち着いた大人しい感じになりがちだなと思いました。 前半のところもやっぱり落ち着いた感じではあると思うんですよね。 それで後半は、感情に訴えかけられたらと思って書きました。 そういう意味では、後半はまだまだ書けていないと感じます。 現代詩的な書き方もはじめからできたわけではなく、少しずつでも書き続けて書けるようになってきました。 躍動感のある文体や、感情に響くような書き方もこれから少しずつ書けるように取り組んでいこうと思いますね。
0yatukaさんありがとうございます。 僕には「書きたい」という衝動が強くあります。 でも、その衝動がどこからくるものなのか自分でもちょっとよくわからないんですよね。 それで、今回yatukaさんに >切断を接続し直す行為 と書いていただいて、たしかにそういう面もあるかもしれないと思いました。 とくに今の自分にとっては、接続し直すというのは大事な試みのように感じますね。 気づかせていただきありがとうございます。
0読まれなくても 書き続けている 読まれていますよ。
0そうですね。 たしかに、そうです。 ただちょっと、さみしかったんですよね。
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