フィラデルフィアの夜に 42 - B-REVIEW
新規登録
ログイン
PICK UP - REVIEW

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

良い

シンプルに好き

あっす

パパの日曜日

パパの日曜日

いい

明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

永訣の詩

あなたが出発していく 光あれ

羽田恭

あなたには「十月」が足りていますか?

もし、あなたが「今年は、十月が足りてない」と お感じでしたら、それは『十月の質』が原因です。 詩の中に身を置くことで『短時間で十分な十月』を得ることができます。この十月の主成分は、百パーセント自然由

るる

だれのせいですか

どんな身体でも

どんな自分であっても愛してくれるか、抱きしめてくれるか、生きてくれるか SNSできらきらした自分だけを見せてそんな見た目や上辺で物事を判断しやすいこんな世の中だからこそ響くものがありました。例えばの例も斬新でとても魅力的です。

sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

渇いた心を満たす雨に満たされていく

afterglow



作品を
別枠表示

フィラデルフィアの夜に 42    

フィラデルフィアの夜に針金が這いずります。  昼でも冷たく暗く静かな所は、夜になると異界と同然に思えます。 そこに落ち込んでしまった者は、自らは異物であると、排除されるべき物であると知る事でしょう。  暗くなった夜、廃屋から聞いた事のない音が聞こえてきます。 誰かそこに住み着き始めたのか、良くない何かが起こっているのか、近くに住む者がライトを片手にその廃屋へ覗き込みます。 動く物は何もない。それでも音はし続ける。  警察を呼ぶか。 そう頭は働きつつ、呼び寄せられる様に一歩一歩その廃屋へ入り込む。  明るかった時でも冷たく暗く静かな家、暗くなった今は空気が深海の如く息苦しい。 歩む。 その時。 床が抜け、更なる深みへ落ちた。  何も見えない。 ライトは粉々に壊れたと手探りでわかる。 音がする。蛇が這いずり回るみたいな音が。 異常な音はこれかとこれかと察するも、その音がどんどんこっちに近づいてくる。 体に、纏わりつく。 抵抗するも、長い髪が体に絡まると同じく、振りほどけない。  手足に、胴体に、顔にまで。 皮膚の上を走り回る。   不意に、周囲が見えました。  暗さに目が慣れた? それにしては良く見える。 目の前には鏡。割れて捨てられた物か。 そこには古代の刺青を思わせる紋様が刻まれた自らの体。 特に顔。 隙間から覗き込む、眼鏡の様に紋様が走っている。  指先で触れる。 細い細い針金が、紋様を作っているとわかる。  鏡の先には同じく針金が走り、壁面を刻み、飾り立てている。  モノクロ絵画。 そう感じさせる描写が続く。 右にも左にも、床にも天井にも。 時に立体を作り、時に文字を連ねて。  長く続く物語。 それは誰かの記憶。 それがどうしてか、細い針金が記憶し、記録を残している。  廃屋の下の、目的の分からない坑道で。  坑道に終わりが見え、梯子があります。 古い梯子でしたが、針金が補修し強化されています。 それを登り、地上へ戻ります。 久しぶりに見た光と色彩。  刺青同然に体に刻まれた針金は、ひとりでに坑道へ戻っていきました。  時たま、夜になるとまた音がします。 針金が誘う音です。 新たにまた作り上げた、刻み付けた、書き連ねたと誘う音です。  その人はライトを持たずそこへ向かいます。 針金に導かれ、廃屋の坑道へ一歩一歩向かうのでした。


フィラデルフィアの夜に 42 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 12
P V 数 : 1162.1
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2023-06-02
コメント日時 2023-06-16
#現代詩
項目全期間(2024/11/21現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合00
閲覧指数:1162.1
2024/11/21 22時54分44秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。

    作品に書かれた推薦文

フィラデルフィアの夜に 42 コメントセクション

コメント数(12)
吸収
吸収
作品へ
(2023-06-03)

うーん 過去作も改めて読みましたが 針金だからかもしれないけど 結構似た様な展開に感じてなんとも言えないですね。 そろそろライバルみたいなものの登場も必要なのではないでしょうか プラスチックとか 技術はある方なのでこだわりが良い方に向かって欲しいなと感じました 海軍 准将(昇格)

1
羽田恭
吸収さんへ
(2023-06-03)

おそらく作者以上に読み込んでくださっている事に感謝します。 過去に書いたのをそこまで読み返していなかったので、そこは今思うと悪かったかもしれないです。 似たような展開と思われたのはそこに原因があるかもしれません。 ただ仮にライバルを出したところですぐに出さなくなってしまう気がしてなりません。 ひとつの話を書けて終わりになりかねないです。 似たような展開といわれてもなお、針金とこの世界観でまだまだやっていきたいというどうしようもない執着が拭いきれません。 我ながら何故にここまで書くのか? 果てが来るまで、飽きが来るまで、マナーを守りつつこの調子で書かせて貰いたく存じます。

0
エイクピア
作品へ
(2023-06-04)

針金と言うと、ジャコメッティ―を思い出すのですが、そう言った現代美術とは違った意味で、この詩では針金が登場して居る様です。生活や仕事、部屋の絵画を飾り立てるもの、物語や記憶を刻むもの。幽霊の様に捉える事が可能なものなのかもしれません。

0
羽田恭
作品へ
(2023-06-04)

どちらかというとアウトサイダーアートですね。発想のもとになっているのがどこかの誰か(仮にフィラデルフィア・ワイヤーマンと呼ばれている誰か)が誰にも知られる事なく作って偶然発見された作品群ですので。 アウトサイダーアートは美術教育を受けていない人(一概には言えませんが知的障害を持っている人の作品がそう称される事が多いです)が自分の為に作ったケースが多いので >生活や仕事、部屋の絵画を飾り立てるもの、物語や記憶を刻むもの。 となる事が結構あると思います。 自分の知識は書籍と美術番組と旭川美術館で催されたアウトサイダーアート展に行ったくらいですが。 >幽霊の様に捉える事が可能なものなのかもしれません。 この点は確かに。超常的な出来事を描くことがおおいですし。 アウトサイダーアートの幽霊を描き続けているのかもしれません。

1
田中宏輔
田中宏輔
作品へ
(2023-06-04)

アイデアがよかった。

0
羽田恭
田中宏輔さんへ
(2023-06-04)

ありがとうございます!

0
Thukiniko
Thukiniko
作品へ
(2023-06-05)

針金が自分に絡むのを思い描きながら読みました。 坑道から出られてよかったです。が、やはり身体中に針金が傷をつけたのは消せないですね。 痛みはしばらく続くでしょうし、また同じ坑道に戻るかもしれないし... アメリカというのも何か意味有りなのでしょうね。

0
羽田恭
Thukiniko さんへ
(2023-06-05)

よく読んでいただけるとわかるかと思いますが、痛みの描写がないんですよね。 体に刻み付けられているように見えただけのつもりでした。 しかもまた最後には吸い寄せられるように坑道に向かっている事からそこまで不快ではなかったのかと。 あと、この連作はフィラデルフィア・ワイヤーマンと仮に呼ばれている、フィラデルフィアで偶然見つかった誰かの作品群を元にしていまして。 そのため舞台は一応アメリカのフィラデルフィアではありますが、大きな意味はないのです。

0
こひもともひこ
こひもともひこ
作品へ
(2023-06-09)

うーん、これは改行や段落の意図が分からないし、ただ見づらいだけになってます。 最初のところだけ手直ししてみる(不自然な句読点があるがそのまま使用)。  フィラデルフィアの夜に針金が這いずります。  昼でも冷たく暗く静かな所は、夜になると異界と同然に思えます。そこに落ち込んでしまった者は、自らは異物であると、排除されるべき物であると知る事でしょう。  暗くなった夜、廃屋から聞いた事のない音が聞こえてきます。誰かそこに住み着き始めたのか、良くない何かが起こっているのか、近くに住む者がライトを片手にその廃屋へ覗き込みます。動く物は何もない。それでも音はし続ける。  警察を呼ぶか。そう頭は働きつつ、呼び寄せられる様に一歩一歩その廃屋へ入り込む。明るかった時でも冷たく暗く静かな家、暗くなった今は空気が深海の如く息苦しい。歩む。その時。床が抜け、更なる深みへ落ちた。

0
羽田恭
こひもともひこさんへ
(2023-06-11)

完全に自己流でやっていてそれが強固な癖になってしまっています。 どこまで改善できるかわかりませんが、ご指摘感謝です。

0
三浦果実
作品へ
(2023-06-16)

ロングなライフワークなわけだから、地味であっていいとおもう。

0
羽田恭
三浦果実さんへ
(2023-06-16)

このまま地味に力つきるまで続ける所存です!

0

B-REVIEWに参加しよう!

新規登録
ログイン

作品をSNSで紹介しよう→

投稿作品数: 1