わからないものはわからない
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感受性
強すぎる感受性は 避雷針のように恐怖を自ら呼び込み 心に張られた弦は常に張り詰めている そっと指で叩けば 今にも張り裂けそうな高音を奏でる そして私は弦の上に指を置いたまま 神が私にこの感受性を与えたことに憤るのだ 「何故もっと周りの雑音に振り回されない強靭な精神を授けてくれなかったのか？」と 触れる度に 聞く度に 見る度に 戸惑い心の中で生じる何かは時に自身を傷つけ 不快感が心の中を蜘蛛の巣のように巣食った 私は暫くの間 じっとその蜘蛛の巣を眺めていてある日気付いたのだ あまりの不快感とそれに対する怒りでどうやら私は長らく物が歪んで見えていたらしく最初は全く気づかなかったのだが物事が真っ直ぐ見えるようになった今もう一度蜘蛛の巣に目をやるとそれは楽譜だった 私は首を傾げそれから楽譜に従いゆっくりと アコースティックギターの弦を鳴らす 人は一つ戸惑う度に 一つ答えを出す 詩人はそれを言葉で伝え 音楽家なら音色で伝える 感受性が強い事は決して弱さではなく それは美しさであり チューニングのコツを知れば 強みにすらなり得る 私は弦に指を置いて 神に感謝する 「何より美しい物を与えてくれてありがとう」
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作品データ
コメント数 ： 0
Ｐ Ｖ 数 ： 919.3
お気に入り数： 0
投票数 ： 1
ポイント数 ： 0
作成日時 2023-05-13
コメント日時 2023-06-14
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作成日時 2023-05-13
コメント日時 2023-06-14
#現代詩
| 項目 | 全期間(2025/04/15現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
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