Dear Mr. and Mrs. ___
________________
______________________
___________________________
It has been a long time since we have met.
――夜叉のような花火
洗い流した 憐れみだろ
/見下ろしてゆくのは 支配される立場があるから
/空虚を味わうように 約束を背負っている
(立体感を生み出すための 歪み)
忘れっぽい有頂天を追いかけ回して、
/見栄を買う
/劇薬を扱うように?
弾んだ気分の問題 折に触れて
膨張した沈黙 指と指でぬぐわせる
「びりびりさせやがる」
母はでこぼこみちを踏み固めながら 本線へと帰ってきたのだ。ハイウェイから抜け道を慕って、残響が喧騒を持ち込み 宵闇が迫る 声を揃えた前奏曲が響き渡っていく。敷石の決まった数 かっこ悪いものだと強調し 轍に沿ってヒトが流れていくのを あぜ道を切り取り床に並べ 天を射して青あざが見られたもの、
晩夏、か――
逃げ腰に伝染る 生まれ育った街
計り知れなく 壊滅した街
哀愁を含んだ瞳は 黙っていたが鋏をふりあげる、置き換えられた生魚を狙うように。それら 目をやれば淡水に潜む煉獄は気色悪く ひどいあしらいを描いても。納得もする/わら半紙よ/案山子のような仕事ならば。おかしな事だろうが 『岩渕朱里』はそこにいた。
日がな死を恐れない無人の広野を行く
やるべきことを何もせず
手放しでは喜べない形が ただ考えずに
この森林に水と魚が浮いている。
たくさんの煌きを生み出しながら華麗にもこの手から逃げ出していた、
父はしばらくして。燃え殻を撫で付けながら、
つちくれに、溜まり込んでいたものを拾い集めては踏み潰す、また燻ぶったぶんだけいっぱいに湛えた。この腐るほどの穢れが依然として船酔いのようにいつまでも。病的な大地と揺らめかせ歪ませて魅せているのだから、仕方がない。
そんな日が塵積りあるということ。
不快な透明感に投影された自らの寂寥感を泥沼の藍色、波間に流したばかりである。
笛の音めいたフェリーが遠くに着岸し、闇の底へいくつかの灯りが放たれる。
円ゐに墨を亘したような月のない夜こそ星星が耀き、ほそぼそとしたいのちの、夢や希望を募らせ膨らみ過ぎた野心が風にのり、にわかに、わらいごえに沈着する、たとえ凍える魂に少しばかり残された、夜光虫がまた啜り泣き、そのような波音がざわめきが銃声が手拍子でかき消される。
『久世 要』は不機嫌である。
びんと跳ね起きたあとで眼下に開けた美景が気まぐれにも日暮れであったとして、大したことではなかったけれど。重いしがらみを纏わせるような漆黒があたりを覆っていくのだが、それもまた引け際の哀歌のように思え。
ですから闇雲に祓おう、そして悲劇的な結末としてのマテリアルのひとつとして、丁寧に塗り込まれる記憶の秘訣をこうして、彼の歎息と漏らしているのだ。
Congratulations on the birth of your baby!
まるで無遠慮な欠伸をかますヒト、《わたし》がいた。
ああ、目映いほど陽気な音色が触フってくる、心などとうに壊れているのに、器などとうに廃れているのに、多国籍雑感が入り乱れた、その小さなハコ(Radio)から汚れた横文字が流行歌と疾走らせる。
――いつぞやの記憶を垣間見せ、翻される濁声に酔いつぶれてしまい――
楽譜はなく記憶も薄れ、何もかも亡くしたはず。だのに受け継がれているのか、どこかだれかの胸のうちに、今もこうして熱を生み出すのだろう。
ああ逃れられやしない、愛おしくも狂おしい、魂のものがたりから
It was a pleasure to meet you! I look forward to seeing you again soon.
画一(的)/ みゅーじかるないと
常磐 未来
作品データ
コメント数 : 4
P V 数 : 1342.6
お気に入り数: 1
投票数 : 2
ポイント数 : 10
作成日時 2023-05-11
コメント日時 2023-05-18
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 4 | 4 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 4 | 4 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 2 | 2 |
総合ポイント | 10 | 10 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 4 | 4 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 4 | 4 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 2 | 2 |
総合 | 10 | 10 |
閲覧指数:1342.6
2024/11/23 18時54分35秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。
アカシックレコードみたいに 予め宇宙の歴史が刻まれていて その溝を針が通過して「今」が奏でられるとして。 キャストである人達の魂は 実はいつも同じメンバーで限られた魂が入れ替わり立ち替わり違う役割を演じているのでは無いか? 一つの役が終われば次の役の為に記憶は消されて魂は洗濯されて新しい役を与えられる。 そうした無限回の演者として転生を繰り返している時に何かのはずみで例えば物理的要因で針が微かに飛んで 魂の洗濯の部分が抜け落ちて次の「今」が奏でられる時に、ふと見上げる景色や聞こえる音楽に何故か既視感を覚えたり心の深い部分を刺激されたりする。 みたいな感じなのかな ミュージカルと銘打れているのだけど 何処かの部分が歌詞の様な歌う様な感じになっているのかな最初の部分なのかな、正直よく分からない。 文章を読んでいると3×3 EYESを思い出したな二人の主人公の方の三つ目の女の子は転生と言うか何回も人生を重ねていてそのせいで心の容量が一杯でそのせいでなんかもう死んじゃうみたいな感じだったと思うけど。 好きな漫画だったけど しかしラストが全然思い出せないな。 文章の美しさはいつも通り。良い意味だけど結局可読性を犠牲にしているので難しいところだとは思うけど。 良いものを今回も読ませてもらいました。 四皇(昇格)
0『岩渕朱里』『久世 要』 画一(的)/ みゅーじかるないと 常磐 未来 解かなくては成らない意味はこれだけです (わかるわけがない) >ミュージカルと銘打れているのだけど~正直よく分からない。 この詩はうたのようであり、うつくしく演じられ、引き継がれていく。そう言った印象を、ミュージカルと例えています。 詩の中で三人の名が出てくると思いますが、そのことば自体に意味を持たせています。が、はっきりいって全然わからないだろうなとはわかっていながら、こういった形におさまりました。 冒頭、中間、ラストの英語の部分は手紙の体裁を整えたつもりではありましたが、結局付け焼き刃程度の知識を検索と翻訳で補ったものですから、うまく機能してないことはわかりました。 >文章を読んでいると3×3 EYESを思い出したな 非常に懐かしく思わずわらってしまったのですが、何巻まで追っていたのだったか自分もよくおぼえてないですけど、好きで買っていた漫画でしたね。自分を形成するもののひとつかもしれませんが、結構雑多に読んでたので、どうだろうな。いやしかしなつかしい… まあこの詩は宇宙の歴史とか転生という壮大なものではなかったのですが、人の世があるかぎり多分そういう永遠や普遍たるなにかが、心の中で求めたり刻まれていて、例えばラヂオから流れる曲などの無意識のなかにある日常からふとしたときに蘇る、あるいは、重なってしまう。それが繰り返されていくのかなと、それが手紙に認めるような、行為に。口伝なり詩文なり、口頭なり、会話の隅々だったりに、現され、ときともに絡まりうつり変わっていく。そういった意味を込めたように思いますが、ひと月前に組み上げたものなので、どうだったか…スイマセンこたえにならないですね(-_-;) 可読性についてはこれはもうかなぐり捨てているので問題ないです。如何に読み解くか。それをたのしんでもらいたかったのですが……名に意味を与えそれをヒントにするようなものを作り上げるには、まだまだ課題だらけといったところです。 吸収様のコメントをいつも楽しみにしております、見解を得るというよりも新しい詩を垣間見る、吸収様のセンスの良さ詩に対する境地、純粋なたのしみかたですね、ありがたくいただいております。吸収様のお人柄も垣間見える他の方に向けたコメントも鋭く面白く、興味深く読ませていただいております。今回の私の詩に対し良いものと言っていただき嬉しく思い、また、およみいただき常々感謝しています、ありがとうございます!(^o^)!
1先生こんばんは。感想です(批評はやめました)。 例えば煩悩?みたいなものがあり、それが人間にとって生きる為に必要だとして その、煩悩が、人によっては、強靭なエネルギーだとして、例えば高圧電流みたいな。 そういうものを抱えている方がいらっしゃる、というか、僕はこれ、先生だと感じたわけです。 なぜ先生の作品を読むとスカッとするのか、美しいと思うのか これ、要はその強靭なエネルギーのコントロールの心得が、ある、というか 自身で身つけたのではないかと勘ぐっております。 但し、その努力面、まで突っ込むのは野暮でしょう、というところで。 勿論、一票です。 眼福です。
0いやたぶんそれ、私の考えが偏屈すぎるからうんちくみたいに難しく見えるだけじゃないですかね。でもしいて言うなら苦しさは底があるけど、よろこびは際限なく、欲してしまうこの浅ましさ、ですか、一番こわいのは。今いろんな犠牲を経て足蹴にして、私は生きています。偉いことなどなにひとつない、どころかどうして生きていられるのか自分の図太さに、たわけぶりに、もう苦笑するしかないですが。 詩に対し実際なにを基盤とし問題と表すのか、なにを掻い摘んで見えるように置くのか、なんてプロットじみた思案は興味ないです。読み解いてほしいわけじゃない、詩に私を今を過去を入れ込もうとは思わないです。お話を読ませたいわけじゃないので。道徳や国語のtestのような、強さを書きたくないだけです、ただただの好みの問題か、ああいや私にとって書く必要がないから出てこないだけでしょう。 まあ自分的には頑張ってるつもりも努力したおぼえもないが。だが、多分必死に見えるだろうなと。馬鹿みたいに語り馬鹿みたいに書いているので。まあ、しらんけど…語れる場があり出せるところが現存すること、それを存分に楽しんでる段階です。未だ。 田中様コメントありがとうございます。あの、私のこと先生というのやめてくださいね。(ただでさえ意味不明の詩を書いてるのに、このノリがわからない人が見たらドン引きすると思うんで…)そこんとこもっと軽い感じで!よろしくお願いします!! あっ一票と眼福ありがとうございます!!
1