喜劇 - B-REVIEW
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喜劇    

ポケットの中の 喜劇を裂傷させた人間の物語には コミックLOコピーbotで  量産される言葉たちがよく似合う  僕たちは感傷ごっこを終わらせるために 海に行きました ミズクラゲと似て非なるもの  ビニール袋を拾って  色ガラスと雑多な貝殻を詰めたら 夏の匂いがした 夕立が降りてきて 僕たちはなんだか真っ白な影になって 辛うじて時々人間を保っているような なにかの形になった 無敵になった僕たちの末路に乾杯を 激しい驟雨が洗いざらい 砂浜の水たまりにぶちまける 全身を打たれているなかで思う 明日起こす事件のことを 包丁 レンタカー 首吊り縄 僕たちだけの発狂の歌が波にさらわれて 誰にも届かない苦しみを叙情してくれる 見えない場所、聞こえない場所 僕たちは独り善がりな天国を夢想する 二人だけの国を作ろうよ ノイローゼの猫、鬱病のカラス  世界からしたらそんな存在でも誰にも渡したくない  この世界で生きていくんだ ワールド・イズ・マイン はじめから全てが嫌いだったのだから 歌も歌えないカナリアでもキリギリスでもいいから この手の包丁で未来を切り開いていくんだ コミックLOみたいな夕暮れがコンビニを叙情していく 僕たちの帰り道を忘却したままで 瞳は閉じないまま茜空焼きつける 物語に染まっていく空も海もコンビニも あの空の流れている血液みたいな赤が 僕には少しだけ痛かった


喜劇 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 658.9
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2023-05-10
コメント日時 2023-05-11
#現代詩
項目全期間(2025/04/07現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
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叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
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構成00
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閲覧指数:658.9
2025/04/07 06時41分28秒現在
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    作品に書かれた推薦文

喜劇 コメントセクション

コメント数(2)
m.tasaki
作品へ
(2023-05-11)

こんにちは。 絶望から破滅へと突き進む若者を描いたような詩ですね。 冒頭の 「ポケットの中の  喜劇を裂傷させた人間の物語」 という表現が印象的です。 二連目の 「僕たちはなんだか真っ白な影になって  辛うじて時々人間を保っているような」 という表現も心情をうまく表していると思います。 三連目の 「無敵になった僕たちの末路に乾杯を」 というところは、もう失うものが何もない者には恐れるものもない、ということを表しているのでしょうか。 でも末尾で「僕には少しだけ痛かった」と、痛みを感じるのは、心のどこかにまだ、希望を捨てたくない気持ちがあるからなのかれないと、そんなふうに感じました。

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あおきがはら
m.tasaki さんへ
(2023-05-11)

はじめまして、あおきがはらです。 拙作を読んでくださりありがとうございました。 おっしゃるとおりで絶望から破滅へ突き進む若者を描いたつもりです。 3連目もその通りです。 末尾は少しだけ違っていて広い意味をもたせましたが、その考え方も面白いですね。 本当にありがとうございました。 励みになります。

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