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現生での事
何しに来た? 言葉を闇に落とした。 風を灰色に染めた。 時間をねじって絡まらせた。 沢山の表情を氷の中に沈めた。 洞窟の奥の呪縛を起した。 体の一部を蟲に変えた。 体中の血を泥に変えた。 足元から地面を消した。 両手足を切れないノコギリに変えた。 それで100億年かけて手足の鎖を切った。 自分の手足が半分まで切れた。 目が潰れた。 舌が抜かれた。 最後の審判の時の事を思い出した。 確かあれは〇〇年前、 僕が生まれる前年の事。 次は〇〇年後、 又は〇年後に審判の日が来ると予言されたが、 正確な年数は今覚えていない。 取り敢えず、 何人かの人に、 何しに来た? と問われた。 取り敢えず風を灰色に変え、 言葉を黒く染め、 捻じれた時間の中に吐き出した。 そうしたい訳じゃなかったが、 気が付いたらそうしていた。 比較的多くの人に 何のつもりでここに来た! と言われた。
現生での事 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 590.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2023-05-07
コメント日時 2023-05-08
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
想像だけでできているような人生が描かれていると思いました。実人生は一体どうなっているのだろうと思いましたが、一種の世界がこの詩であることには変わりないですね。苦しいことばかりの叙述が続いていますが、この想像や感覚に埋没した語り手が、何しに来たと問われ為す術もない一種呆然とした心の内に、何らかの悲しみときっかけを僕は感じました。そんな感想です。描いている描き方は真に迫っておりうまいと思います。そして、心配になります。
1はじめまして。 己が存在することへの疑問に苦しんでいるような詩ですね。 一行一行の表現がとても巧みです。 しかし、「最後の審判の時の事を思い出した。」の後に、「〇〇年」や「〇年」という表現を使っていますが、具体的な年数を書きたくないのであっても、何か工夫した別の表現をしたほうがスマートだと思います。 その前後の表現が秀逸なだけに、惜しい気がします。
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