クリエイティブ・ライティング:四季 - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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クリエイティブ・ライティング:四季    

   ふりかかる、ふりかえる、ふれられぬ、ふれいず、スノウ。日本語で、雪、はとけて、すっかり、いいえ、うっかりという風な暑さをともない、冬を弔い、春がやってきました。  わたくしは、クサクサした頭揺らし、与えられた暮らし、を送っていました。それは獲得したものでありませんでした。スノウ。路肩にのこるすこしの雪のような脳病をかかえていたからでした。個室に固執し、背丈もの本、それも与えられたものです、に、囲まれながら、いいえ、正確には、身を隠しながら、日がな一日、朴訥だった祖父母の遺影をときどき眺め、励ましたり、励まされたりしながら、スナップ写真のような詩句をしくしく書き落としては、クラ/ッシュ、これでは駄目だと思い、僅かばかりの選択肢の中からしごとを選び、重い荷物を更に身にして、やってみようと思ったのです。  ケルアックのように足どり軽く、夏がやってきて、あなたはどなた?わたしはどなた?ともかく出会い、それは前世からの再会であったのですけれど、さいわい、前世のように身分に不自由はありませんでしたので、と書きつつ、ここで告白するのは、わたくしが未だ、餓鬼地獄にいるということなのですが、わたくしはふらわ、フラワーを彼女に送り、彼女はわたくしのフォロワーになって下さいましたので、僅かばかりの収入の中から、煙草代を差し引いて、ふらふらしていたふたり、部屋を見つけ、互いのことをよく面倒しようとしたのです。  Wakabayasi さんが僕のしごとを助けて下さり、虚弱体質も去り、秋はこの身を明るく認め、つまり諦め、できる範囲のその中の少しを、徹底的にやるしかない。路傍、汗をかき、恥をかき、数字を書きかき、ぼうっとしてしまい、事故もなんどかやりました。しごとのあとには決まってジンジャー・エール、神社からのエールを口から一身に放流させ、朝も夜もなく、ただ規則があり、罰則があり、山の実り、分け入っても分け入っても青い自分、分割しても、分解しても情けない自分、この身は瘦せほそってゆきました。そうしてわたくしは死んでしまいました。  ふりかえる、ふりかかる、ふりはらうスノウ。このここち、このこころはもうここにはない。そこら、にあります。則天去私。いつか読んだ書物に書いてあったではないか。そこら、に行ける道は浄土門であり、またその門はさらに元々のここら地球にかえり、人を救う道であると。一方通行である自力の道では、のこした彼女を救うことはできない。冬は長く、がくがく、暗い、それでも息巻いて行かねばならぬ、それにしたって簡単に行けるのだ、念仏するとかしないとかそんなことだってもう関係はないのだ、それにしたって、コロナ、ころり、殺さないで、といった疫病により、さんざんに手を洗うこと、くりかえしたもんだ。  Sweet tweet.活きた鳥には歌心、スマートフォンを広げ、けさはジンジャー・エールを飲みながら、彼女にテキストを送りました。春がやってきました。「面白きことはなかりき黄砂ふる」、そう詠みつつ、僕のこころは、しごと中にも躍っていたのです。それは木の芽草の芽、萌えいずる、山々にかかる春の雲、そのしろさ、くすりを服す、苦さはあれど、生きかえり、彼女になきつくことの喜びよ、 ふわふわ歩き、さまよう足どりであっても、ともかく後生の一大事は、いちど死んだ身には関係ないのだし、だからもう、言葉が暴力だろうがただの音なのだ・・・、ふりかかる、ふりかえる、ふれられぬ、ふれいず、スノウ。


クリエイティブ・ライティング:四季 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 4
P V 数 : 674.4
お気に入り数: 0
投票数   : 1
ポイント数 : 0

作成日時 2023-05-01
コメント日時 2023-05-02
#現代詩
項目全期間(2025/04/15現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
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叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
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閲覧指数:674.4
2025/04/15 19時05分56秒現在
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    作品に書かれた推薦文

クリエイティブ・ライティング:四季 コメントセクション

コメント数(4)
吸収
吸収
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(2023-05-01)

上手く書きすぎている感じがあるな 上手くと言うかそつがないと言うか 何度も読んでみると 落ちというか何か逆算して書いている感じを受けるな 訴求力みたいなものもやはり 薄く感じるなあ コメントがついてなかったと言う事を考えるとやはり弱いのかとも思ってしまうな、しかしどうすれば良いのかと言う部分は無いな、書ききっているとは思う。 海軍 少将

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田中恭平 new
田中恭平 new
吸収さんへ
(2023-05-01)

ユリイカ!! そういうことを、誰もしてくれないのですが、やはり自分のpoesyこれ 失ってゆくのを感じていたこの頃です。ありがとうございます!!

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田中恭平 new
田中恭平 new
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(2023-05-01)

誰もしてくれない、ではなく、誰も教えてくれない、でした。 ニーチェ読んでいたんで、批判的意見もぜんぜん身に受ける派、でした。 重ねてありがとうございました。

0
田中恭平 new
田中恭平 new
作品へ
(2023-05-02)

ちゅうか、そもそも私は作為的なテキストが書けないのか?(´;ω;`)

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投稿作品数: 1