む ゆ う - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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む ゆ う    

笑えていたシャツは 緩いままのネジで 僕の枕にくぼみだけを残す 水色の雨模様 集まりだした川が 宇宙船の光へと 束になって それぞれの傾向で ゆらりゆらりと 大陸の白い並木道へと 夢の中で落ちてゆく 胸の内に何故を作りすぎたら 拾い集めすぎた花の 名前を知らないみたいに 夢中な足どりにはなるけれど 進めない君が春の浜辺で 流れ着いた貝殻のかけらを 今日だけはと 真ん中に一つだけを包んで どうかしている気持ちを まだわからないままに 僕は愛している 捕まえて差し出せなかった小魚は 今頃海の中で幸せだったら 覚えたてのギターを僕は どこまで上手くなれるだろう 明日にはまた 明後日にはまだかな どうかしている気持ちを まだわからないままに バカみたいに愛している 飛ばして行方知れずになった魂が 今頃になって幸せになれるなら 覚えたてのギターを僕は どこまで上手くなれるだろう 明日にはまた 明後日にはまだかな


む ゆ う ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 21
P V 数 : 1296.8
お気に入り数: 0
投票数   : 7
ポイント数 : 17

作成日時 2023-04-25
コメント日時 2023-04-28
項目全期間(2025/04/07現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性70
エンタメ20
技巧60
音韻00
構成20
総合ポイント170
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性77
 エンタメ22
技巧66
音韻00
構成22
総合1717
閲覧指数:1296.8
2025/04/07 05時53分30秒現在
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    作品に書かれた推薦文

む ゆ う コメントセクション

コメント数(21)
黒髪
作品へ
(2023-04-26)

やや無理のある形容(「笑えていたシャツ」とか、「それぞれの傾向」とか)が、歌に乗せてみれば個性的で気持ちが伝わるようでもあるなと思いました。全体にリリカルで明るい雰囲気、音が端正でリズムがある詩文となっていると思います。3、4連のリフレインも効果的であり、あふれる気持ちが伝わってきます。小魚と海のところなど、思いやる気持ちが愛の詩にマッチしており読んでいると優しくなれると思いました。

0
つつみ
作品へ
(2023-04-26)

作品として読むというより、かなり私情が入るのでコメントを書くかどうか悩みましたが、みうらさんが1年半以上も続けていることを最初から見ている自分は泣いてしまう作品でした。 >胸の内に何故を作りすぎたら >拾い集めすぎた花の >名前を知らないみたいに >夢中な足どりにはなるけれど >進めない君が春の浜辺で >流れ着いた貝殻のかけらを >今日だけはと >真ん中に一つだけを包んで ここの比喩表現がすばらしいと思います。自分が集めたもの(情報)って、抱えすぎてどれを手放すべきか、どれを残すべきかわからないままに、例えば、弾き語りだってどうすればいいのか悩んでしまう。いろんな情報が頭の中にあって、わかってはいるけど、うまくいかなくて、それでも進もうとする様子がよくわかります。 でも、「あ!こういうことだったんだ!」って思ったこと、ひらめきとか、それに近いけど、それって、拾い集めたよくわからない「何故」を抱えているおかげなのかなと思います。何故を抱えてない人は、浜辺の貝殻には目につかないでしょう。「何故」の皆さんが、教えてくれた貝殻を耳にあてると、次へのステップへのヒントが聴こえてきて「これだ!」って信じて、また少し進んでいけるみたいな。 >捕まえて差し出せなかった小魚は >飛ばして行方知れずになった魂が 小魚の表現がよいと思ったので、魂、というより、なにか物質的なものがよかったかなと思います。なんだろう。たんぽぽの綿毛じゃメルヘンすぎますかね 続けていくことって、本当にもがき苦しむ毎日で、うまく行ったと思ったら、また新たな壁が立ちはだかる、それをまた乗り越えるために必要なものってやはり今やってることを「どれだけ愛しているのか」がとても大切なことだと思います。 おそらく、明日や明後日で上手くなると思ってないながらも、 >明日にはまた >明後日にはまだかな を2回使ってるところに、涙腺刺激する何かがあります。

0
m.tasaki
作品へ
(2023-04-26)

こんにちは。 タイトルが「むゆう」であり、一連目の最後に、 「大陸の白い並木道へと  夢の中で落ちてゆく」 とあるので、おそらく夢ともうつつともつかない、幻想のような内容なのでしょう。 ですから、一行一行の意味を考えるのではなく、全体の雰囲気というか色彩のようなものを受けとったほうがいい詩だと感じました。 詩全体に美しい鮮烈な表現が散りばめられていて、自分の心をもて余している若者の感覚が見事に表されています。特に、 「飛ばして行方知れずになった魂が  今頃になって幸せになれるなら」 というところは涙が出るほど美しいです。 このような詩を書ける才能が、正直なところ羨ましいです。

0
ryinx
作品へ
(2023-04-26)

いいですね。タイトルには少し、びっくりしてしまったけれど.. ✈︎ ほんとうは好きな事に理由はいらないんじゃないかと思いました。

0
田中恭平 new
田中恭平 new
作品へ
(2023-04-26)

凄い、主観で。 タイトルが「む ゆ う」なのですけれど「むちゅう」から、ち、血が通わなくなったそれかな と思いましたね。 血が通わない、そこにソウルとかもうないのだけれど、取り敢えず継続してゆく。反復して最初 夢中だったものが、ない、とか社会に通じている場合、これはわかるなぁ、と思うのですが いかんせん、詩人というのは社会通でない。野暮天である。夢遊、踊っていろ、という 寒空の下の咆哮、といいますか、それもしない、大人な詩だなぁと思いました。

1
田中恭平 new
田中恭平 new
作品へ
(2023-04-26)

すんません、仕事でバタバタしており再読すれば、やはりテキスト中「夢中」がありましたね。 要は、イメージの放出とか展開が読ませるんですけど そういうものが、現実の夢オチだったりに帰結してしまって出口が無いわけです。 ですから、これはイマジネーションの詩で無くて社会派な作品だと思う。 その前提は曲げないでおこうと思います。

0
三浦果実
黒髪さんへ
(2023-04-26)

コメントありがとうございます。優しくて気持ちいい獣にお互いなりたいものですね。

1
三浦果実
つつみさんへ
(2023-04-26)

コメントありがとうございます。たとえこの世界が朽ち果てようと、ささやかな幸せを、お互い握っておきたいですね。

0
三浦果実
m.tasaki さんへ
(2023-04-26)

コメントありがとうございます。まだ夏の風は海上で謳歌中ですが、春の嵐を心地良いものにお互いしたいですね。

0
三浦果実
ryinxさんへ
(2023-04-26)

コメントありがとうございます。夕暮れに大きな太陽をみつけたら、狂ってるのは世界のほうだと、お互い笑いたいですね。

1
三浦果実
田中恭平 newさんへ
(2023-04-26)

コメントありがとうございます。54歳になりました。まだ冒険者です。お互いに冒険者でいきましょう。

2
鷹枕可
作品へ
(2023-04-26)

初読では、あまり惹かれなかったのですけれど、 叙情の澄明性の、読み返す程に素晴らしく。平服を致しました次第でございます。 咽喉に淀みが見当たらない、類稀な作品である、と。 なにものにも手をそめていらっしゃらない(あろうことか、神などにも、)美しさを、どうか大切になさってください。

0
小夏 巣鳥
作品へ
(2023-04-27)

血の代わりに水彩絵具が流れているんだ。それ以外はよく分かりませんでした。

1
三浦果実
鷹枕可さんへ
(2023-04-27)

コメントありがとうございます。ネット詩に極意があるとしてそれに殉教する者でお互いありたい。

0
三浦果実
さんへ
(2023-04-27)

コメントありがとうございます。弱くてどうしようもない人に常によりそう者でお互いありたいですね。

1
三浦果実
さんへ
(2023-04-27)

コメントありがとうございます。愛が性愛でない域に到達することを50を過ぎて知りました。お互い賢者でありますよう。

1
三浦果実
小夏 巣鳥さんへ
(2023-04-27)

コメントありがとうございます。わからないままにお終いがくるとして、最期に笑える人間でお互いありたいです。

0
福まる
福まる
作品へ
(2023-04-28)

ギターを含め楽器が全然弾けない私にとっては宇宙船の行き先の行方ととギターの腕前の成長の行方両方未来が輝いている様に見えて羨ましく思います。

1
三浦果実
福まるさんへ
(2023-04-28)

コメントありがとうございます。いつか必ずよくなる日が来ますと、お伝えしたくなりました。お互いに。

1
エイクピア
作品へ
(2023-05-10)

不思議なテイストの詩ですね。三浦さんの詩はある程度まとめて読んだことがあるのですが、途中で挫折していました。一度全部読んで見ると分かるものがあるのかもしれません。

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三浦果実
エイクピアさんへ
(2023-05-19)

ありがとうございます。今、「おまえのすべて」というタイトルで詩を書いております。

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