「そしてヤンキーはいなくなった」
僕は今年原付免許を取ったばかりのヤンキーです
夜更かしはヤンキーのステータスです
深夜の街を原付で走り回って明け方のコンビニに行くと、
散歩を終えたおじいさんがいました
そして「若いのにこんなに早く起きて元気じゃのう」と声を掛けられました
この時間帯になると深夜というよりはもう早朝で、
そこらじゅうが朝の早いお年寄りでいっぱいなのです
僕はヤンキーなのに早寝早起きの健康的な少年と思われてしまったのです
このままではヤンキーとしてのステータスに関わります
だから僕は次の日の深夜三時に原付に乗ってコンビニへ行きました
この時間帯ならお年寄りも起きていないだろうと思ったら、
超早寝早起きのお年寄りがコンビニの周りをうろうろしているのです
午前二時でも一時でも同じです
そしてお年寄りは決まって「若いのに早起きして偉いのう」と声を掛けてくるのです
いやです! 絶対にいやです!
早寝早起きのヤンキーなんてはっきり言ってダサいです!
こうして僕は夜更かしをやめて夜十時には家のベッドで眠るようになりました
僕はあの夜きっと何かを見失ったんだと思います
作品データ
コメント数 : 13
P V 数 : 1330.4
お気に入り数: 0
投票数 : 2
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作成日時 2023-04-02
コメント日時 2023-04-30
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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2024/11/21 19時40分02秒現在
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こんにちは。 どこかユーモラスな感じのする作品ですね。 私はヤンキーであっことはないので、よくはわからないのですが、もしかしたら今の少子高齢化社会では、ヤンキーは生きにくいのかもしれません。 プロテスタントやロックンロール、そしてカウンターカルチャーが、それまでの価値観や制度に対する抗議・反骨・対抗することによって成り立っているものであるように、ヤンキーも既成の価値観や制度に対する反骨精神のようなもので成り立っているならば、価値観が多様化して対抗する相手が消滅してしまうと、ヤンキーもまたその存立の基盤を失ってしまうのでしょうか。 末尾の「僕はあの夜きっと何かを見失ったんだと思います」という記述は、そのことを表しているようにも感じました。
0凄い。鋭い。深い。深すぎる。作者である自分では考えもしなかったコメントです。確かに免罪符や学生運動はなくなりましたね。抗議する相手がいないんでしょうね。大人のロックンロールってウソだと思うんですよ。先生が嫌いだとか、大人はずるいだとか、おいおい君が大人じゃないのかい?って・・。コメントありがとうございました。
0私は反抗的な若者だった昔は、夜の自由の中に救いや遊びを見ていました。それは追い詰められた者の逆襲や暗躍でもあり、昼、という制度化された不自由への逆説として夜が生い茂っている錯覚だったのかもしれませんが、夜にはそういう懐がありますね。世界をくさす、表明として、夜にたむろしているのかもしれない。でも早起きのおじいさんの健康さ、善良さというか真直ぐさには敵わなかった、という感じのユーモアが感じられました。もっと燃える導火線のようにブチ切れた若者だったらそうもいかないでしょうが。
0コメントありがとうございます。この少年は真面目ですよね。ヤンキーっぽくないですね。自分は拗らせた方だったので、不良少年になっていたら人生変わっていただろうなと思います。ユーモアのことはよく言われます。笑えるとか・・・。
0朝の早いお年寄りが印象的ですね。夜更かしなのに、早寝早起きの健康的な少年と勘違いされてしまう。ユーモラスなのですが、ヤンキーのステータスと言うと若干理解が私は鈍いと思いました。ああ、何と言う事か実際の生活習慣が早寝早起きに変わって居る。それでもそれを何かを見失った結果だと言う最後の行が印象的でした。
0自分も朝が早くて夜だか朝だかわからなくなったことがあります。それと10代の頃は夜更かししてチャリでウロウロしていましたが、親も夜と朝の区別が付かなくて注意されたことがなかったです。
0ネタとしてみるともう少し短くまとめたほうが良かったですね。もう一捻りかな。読む人を脱力させたいです。ありがとうございます。
0面白い詩ですね。 きちんと落ちもあります。 ユーモアのある詩も必要ですね。 シリアスなものばかりだと、疲れてしまうと思います。
0コクトーの詩が理想なんです。そこから出発しました。でも真似はできずにダラダラした散文しか書けません。みなさんユーモアがあると感じる人は残念系や脱力系が分かる人なんでしょうね。
0異文化交流できて微笑ましいのではないでしょうか。
0私の子供時代には公園やゲームセンターにはからなずヤンキーの人がいて、蹴飛ばされたりするのは普通のことだったのですが、いつの間にかヤンキーの人を全く見なくなってしまって、おいおい、滅んじまったんかとか言ってるうちに、ゲーセンごとなくなりました。なのでタイトル見てどんな作品なのかなと。 物語をそのまま読むと、私には、ユーモラスだけど、ユーモアを求めたら他にいくらでもコンテンツはあるわけで、その中でも特に好きだというわけではありませんでした。しかし、ヤンキー絶滅を語る詩は初めて読んだし、上記のような世相を語る寓喩なのだと思ってみると、ふむふむ、と思いました。
0お年寄りには親切にしたいですね。コメントありがとうございます。
0おはようございます。そう言えばゲーセンは見ないですね。みんな家のゲーム機かスマホでゲームをするのかな。ヤンキーがいなくなったのは抗議するものがなくなったからでしょうね。
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