昨日出来た事が
今日出来なくなって
明日は出来ていたことすら忘れてしまう
起こった後の僕は少しずつ傾いていく
世界
忘れてしまうことを忘れるように
そらがだんだんとよるにならなくなって
ひかりをひつようとしなくなる
いつもで経っても
辿り着けないから
今日もまたみちのカーヴに寝床をつくって
誰かの声をきくまでやすむ
アーカイブのなかにはしらないうたが保存されていて
僕が
其れを聴くことをしかし
聴くための
機能を動かすアプリの容量がなくて
僕は
あ、あ、透明と紫色と
TikTok Liveでその睡眠が
傾いた日常が
僕の手の中にすこしある
昼間の残骸が
少し
ひかっている
それがきえるまで考えよう
アーカイブに保存されている記録が
このひかりに駆動して喋り
その声がなにもきこえないことに
そしてそのひかりが消えて忘れてしまう
物事を俯瞰的にみる為には
備わっていることが条件である場合が多い
其処にたどり着く為には
実は
忘れる事が関わっているのかもしれない
例えば容量の関係の様に
(其処に全て表現出来ない可能性を考慮する事)
明日は
やはり
昨日訪ねて駄目だった場所に行こうと思う
既に
其処に着いていると言う可能性があるのだ
僕の認識の問題かもしれない
世界は一様に傾いている
世界は常に崩壊して再生している
メリーゴーランドは回り続ける
其れは色を成して
僕を魅了させるのだ
残っていた僅かな光の影が不可知性にしずく
作品データ
コメント数 : 6
P V 数 : 1132.8
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 75
作成日時 2023-03-23
コメント日時 2023-03-25
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 35 | 35 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 15 | 15 |
エンタメ | 5 | 5 |
技巧 | 5 | 5 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 15 | 15 |
総合ポイント | 75 | 75 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 35 | 35 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 15 | 15 |
エンタメ | 5 | 5 |
技巧 | 5 | 5 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 15 | 15 |
総合 | 75 | 75 |
閲覧指数:1132.8
2024/11/21 22時38分04秒現在
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泣ける作品でした。 平仮名の部分がわざとらしくなく、しっくりときました。 全体的にぎこちない文章なのだけど、心を打つものがありました。タイトルもよいとおもいました。
こんにちは。 この詩については正直なところ、1度や2度読んでも、なかなかその意味や感覚を捉えることができませんでした。 でも「花雫」というタイトルを見て、何となく掴めたような気がします。 咲いた花は必ず散ります。そうして咲いては散るを繰り返して草木はその命を繋ぎ、保ってゆきます。 生命とは動的平衡状態であると、ある生物学者は言いましたが、生命だけでなくこの世界もまた、崩壊と再生を繰り返しているものなのでしょう。 そしてそれは物質的なことに限らず、認識の面でもそのようであって、そこに深く関わっているのが「忘れる事」なのでしょう。 それは我々の記憶力の限界によるものなのかもしれません。歌声を聞くためのアプリを動かす容量が足りないように。 タイトルの「花雫」とは、末尾の「残っていた僅かな光の影が不可知性にしずく」おも表している、そう受けとりました。 でもこのコメントは、私の感覚の投影に過ぎないのかもしれません。 何故なら、詩の言葉が自由になればなるほど、読み手の感覚を投影する余地は増えてゆくのでしょうから。 日常言語にとらわれない表現の自由さ巧みさは、秀逸だと思います。
0お読みいただいてありがとうございます、この作品は謂わば蝕のような状態の時を捉えて書いたものです 本当はもっと暗い公開しづらいものを少し直して投稿しました コメントをいただいて感謝です
0お読みいただいてありがとうございます 意味の組み立ての作業が難航ではありました 自分の中の特別な感覚を 自分自身が捉える事の難しさを感じました コメントをいただいて感謝です
0メリーゴーランドとして世界を捉えるのがいいなあと思いました。不可知性というのは少しロマンチックなところがある気がします。みちのカーヴに寝床をつくって、のところは、比喩なのかもしれませんが、ワイルドなイメージが浮かびました。
1お読みいただいてありがとうございます、改めて読むと誤字なんかもあり恥ずかしい感じです 細部まで指摘して下さりありがたいです コメントをいただいて感謝です
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