別枠表示
牛の輝き
牛が輝いている 糞を出し 尿を出し 糞にまみれ 尿にまみれ 宝石の様な目を向けてくる 毎日毎日の好奇心 舌を伸ばし 匂いを嗅ぎ 群がって 取り囲む 危機と悲劇が そこかしこに聞こえてくる 輝け 輝け 輝け 昨日も明日もないお前たちこそが 輝くのにふさわしいのだ そのきらめきを護ろう 蹴られ 舐められ 頭突きされ 逃げられ 気が付いたら近寄って来る 下痢したのは誰だ みんな輝きをただただ放つ 霊長だという我らを お前たちはどう思う
牛の輝き ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 616.4
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2023-03-18
コメント日時 2023-03-18
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こんにちは。 牛の輝き、宝石の様な目。それらの言葉から、この詩の牛とは、聖なる愚者の表象であるような印象を受けました。 そこかしこに聞こえてくる危機と悲劇とは、牛にとってのものでしょうか、我々にとってのものでしょうか。それとも、その両方でしょうか。例えばハンバーガー・コネクションのような。 昨日も明日もないお前たち、という表現から、いま・ここのみを生きようとする禅の姿勢や、明日のことを思い煩うなというイエスの言葉を思い出しました。 そして、我々自身を省みる最終連を、他の連からやや離れたところに配したのは、とても効果的だと思います。 愚鈍で汚ならしく見える牛の姿は、実は我々の隠れた品性の投影なのかもしれません。 そんなことを感じさせる詩です。
0>この詩の牛とは、聖なる愚者の表象であるような印象を受けました 実体験だったりします。牧場従業員なのです。そのような解釈も悪くありませんけど。 >そこかしこに聞こえてくる危機と悲劇 世界情勢が良くないですからね。牛もかなり影響を受けてしまっています。 「私は自分の義務を行う」(マルクス・アウレリウス 自省録)しかないのですが。 自分も牛も。 >昨日も明日もないお前たち 聖書や釈迦の言葉が頭にありました。 「明日を思い煩うな」(新約聖書) 「賢者は明日をあせくせせず、昨日を思い悩まないから、輝いている」(ダンマパダ) >愚鈍で汚ならしく見える牛の姿は、実は我々の隠れた品性の投影なのかもしれません。 そうなんですよね。 まあ、それでもかわいいんですけど。
0ありがとうございます!
0