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a heart and a stone
人のことを悪く言いたくはないんだけども 人に害を与えたくはないんだけども なんか、心が ──自分のものなのか、本当に と問うほどに失われていくような 音の粒を聞き分けられる 光の粒子が見分けられる それで十分か 否 柔らかいもの、硬いもの 心と石 魂はあるの 心で、触れたいよ 外に方法とて、ないだろう 我慢出来るようになった 欲望を 氾濫する言葉と虫食いの心 だんだんと欠けていく でもまだ柔らかいものを求めて 心と石を秤にかけて 心と石がからみ合いながら あなたは心、私は石 私は心、あなたは石 沈んで行く概念が湖の波音を聞き分けられるようになる うまく書けなかったラブレターも一つの歌になる 一つと一つがほどけていって あたらしい朝になる 永遠の中に終わりは位置している
a heart and a stone ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 605.9
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2023-03-17
コメント日時 2023-03-17
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こんにちは。 何かとても繊細なものを感じさせる詩ですね。 この詩全体が纏っている雰囲気は、今という時代のせいでしょうか、それとも作者本人の鋭敏な感覚のためでしょうか。 自分の心がまるで自分のものではないように感じることを、柔らかいものと硬いもの、心と石の対比で表しているのは新鮮です。 音の粒を聞き分けられる、光の粒子が見分けられる、それほど感覚が鋭敏になってもまだ不十分な、満たされぬ想いを満たすもの、それが末尾の 「一つと一つがほどけていって あたらしい朝になる 永遠の中に終わりは位置している」 に表されているような気がします。 普通に考えれば、始まりも終わりもないのが永遠なのに、それらが永遠の中に位置している。それは概念が沈んでゆき、その束縛から自由になったことを表しているのでしょうか。 鮮烈で秀逸な作品だと思います。
1永遠が善きにしろ悪きにしろ存在するはずで、それをつらまえるのは感覚で、感覚が戻ってきたためにそういうことを考えました。心と石はロック音楽から考えたものです。この2つを抜き出すといいなって。終わりは永遠に含まれています。
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