俺と仕事。

仕事場に何言ってもわからないおじいさんが土木にいる。一声かけても理解できない。作業が遅い。一つのことしか出来ない。何言ってるかわからない。言われた事をしない。自分の仕事を理解してない。そんな人でも社会では必要としている。が、リスクアセスメントから考えると使いたくない。が、使ってる。昨日も危険行動をして作業を止めた。今週はかなり危険だった。鬼門の現場だ。これ以上彼が居るといずれは事故に繋がる。そう考えて彼を自分の現場からＮＧを言ったが、彼の担当はこっちで使って欲しいみたい。多分他でも使えないと言われているのだろう。疲れるけどやるしかない。ボランティアだ。これは好き嫌いの話じゃなく仕事としての役割が機能できないから言ってる。彼も毎回怒られているが終わってもケロっとしてまた同じ事を繰り返している。学習や反省が解らないのだ。そういう人にはそういう人が向いている仕事に行った方が適材適所だろう。毎回怒鳴られている彼を見るのも辛い。彼に言った事忘れるならノートを取りなさいと教えたが何にもしてない。そういう人なのだ。それで60年近く生きて来れたのだ。彼はケロっとして仕事に来る。他の仲間達も使えないのはわかっているが呼び名はしんちゃんだ。しんちゃーん。何やってんのー。またしんちゃんトイレいった。しんちゃーん。しんちゃんはタフだ。何回怒られても同じ事をする。今までいくつ危ない事をしでかしてきたのだろう。しかし彼は怪我してない。いや既に頭が怪我しているのかもしれないが五体満足で過酷な肉体作業に還暦近くまでやっているとはやはり凄い事じゃないのか？俺なんか既に膝を怪我してる。こんなにバカにされて毎日怒られて多分裏でぶん殴られていてもケロっとして遅刻もせずに毎日出勤するなんてどんなメンタルなの？羨ましい。そう考えてきたら段々としんちゃんの事が凄い人だと思えてきた。しんちゃんスゲ〜。多分彼は違う星から来た宇宙人なんだ。そう考えたら彼に対する対応も変わった。そう彼は宇宙人だ。しんちゃんは宇宙人。だから人間が理解する事は解らないのね。うんうん。しんちゃん。またスコップとクワを間違えたよ。こっちがクワね、そう、ここの土を平らにして、違うそっちじゃない。こっち。こっちだよしんちゃん。土をかくの。違うそうじゃない。こっち。そっちは違うのしんちゃん。ピポピポパ。ピポポクピクピポピ‥‥ ポピッ！ポポパポー！クピパポパー！プピパパパポー！ポポプポッ！ポピッ！パパッペプパ？パパッペパピパポ？パパ！パパパポーパポ！パーパ！！ポーププパ！！ポペェ！！！！ ‥‥‥わかった？しんちゃん。ニッコリ。（スコップを持ってる。）しんちゃ〜ん。このパポパポー！ハッハッハ〜。ポピパイ。

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作品データ

コメント数　： 6
Ｐ　Ｖ　数　： 842.5
お気に入り数： 0
投票数　　　： 1
ポイント数　： 6

作成日時 2023-03-05
コメント日時 2023-03-12

#現代詩

項目	全期間(2024/11/21現在)	投稿後10日間
叙情性	0	0
前衛性	0	0
可読性	2	2
エンタメ	4	4
技巧	0	0
音韻	0	0
構成	0	0
総合ポイント	6	6

閲覧指数：842.5
2024/11/21 22時41分49秒現在
	平均値	中央値
叙情性	0	0
前衛性	0	0
可読性	2	2
エンタメ	4	4
技巧	0	0
音韻	0	0
構成	0	0
総合	6	6

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コメント数（6）

m.tasaki

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(2023-03-05)

こんにちは。一見すると仕事上の愚痴のようですが、後半からの発想の転換が面白いです。こういう方はたまにいらっしゃいますね。公務員を揶揄する言葉に「休まず遅れず働かず」なんていうものがありますが、それともまた違うようです。このような方が今まで辞めることも辞めさせられることもなく、怪我をすることもなく何十年も過ごしてこられたということを考えると、確かに宇宙人なんだと思われても不思議ではありません。最後のほうの、「ピポピポパ。ピポポクピクピポピ‥‥」以降は、宇宙人の言葉なのでしょう。ただ、パ行だけでなくガ行やダ行の字を使ったり、無意味なひらがなの羅列なども、視覚的には面白いかもしれません。例えば、「とはねくめほよにえかかかかやらにとめへはへはへほーなななかめめろふしー」みたいな感じで。仕事上の苦労を愚痴だけでなく、ユーモラスな詩として書くのは、精神衛生上有益なことでもあるでしょうね。