宇宙 地球 糞転がし
其れらを一緒くたにね
考えたこと あるかい
僕らは地球に同居してる
家賃はどのくらいかって
きっと高いに決まってる
僕らの一番最初の一人は
厳密には一人じゃなくて
大勢のなかの リーダー
とても責任感があったよ
でも 請求書をみるなり
遺書に ごめんなさいと
書き残してから拳銃自殺
だから皆で話し合った後
負担し合うようになった
ぼくは 自分の中にも
喜び 不安 寝苦しさ
其れらが同居していて
たまに分からなくなる
でも これらも 皆で
負担し合える きっと
ときどき 糞転がしも
思い出したみたいにさ
負担 してくれるんだ
地球のどこか隅っこで
小さなお辞儀をしてね
僕らと一心同体になる
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 516.2
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作成日時 2023-03-04
コメント日時 2023-03-04
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/22現在) | 投稿後10日間 |
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技巧 | 0 | 0 |
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2024/11/22 00時06分35秒現在
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こんにちは。 一見環境問題についての詩のように見えながら、何か思想的なものを感じさせる詩ですね。 勿論そういう含意もあるのでしょうが、宇宙と地球と糞転がしを冒頭に置いているところから、思想をも感じました。 中盤に出てくるリーダーとは、大国の指導者のようですが、そのすぐ後に拳銃自殺という言葉が出てきたので、もしかしたら神のことなのかなとも思いました。ニーチェが言った「神は死んだ」ということを表しているのかと。 そしてその「神」とはキリスト教の神だけでなく、多神教の神々やアニミズムの精霊などをひっくるめた、何か己を超えたものへの畏敬や畏怖の心。それらがみな自殺してしまった。そんなふうにも読めました。 そして、第4連。ここが、この詩に思想的なものを感じる一番の理由です。 環境問題は己と他者との関係性だけでなく、ごく内面的な己自身との関係からも大きな影響を受けるのではないか。 この連から、そんな印象を受けました。 簡潔ながらも奥深い。 巧みですね。
0今作は言葉遊びを捨てて、あまり考えずに、とても私情の濃い、世に溢れている感傷的でストレートなものを書きました。衝動的であるがゆえにか、あまり捻りのないベタなものになっているかと。そのあたり、「思想的」という m.tasaki さんのコメントが実に的を得ていると思います。はじめから4連ありきで、残りは「同居」をコンセプトに特に深い考えもなく、悪く言えばとってつけたような感じです。しかしながら、「神」の解釈のくだり、とても面白かったです。そんな良い解釈を今からでも挿入できるのなら、勝手に拝借してしまいたいです(笑。色々なタイプのものを投稿して皆さんの反応を伺い、または皆さんの作品からテクニックや自分にはない視点を取り入れながら、試行錯誤しています。ただ、動機はいつだって衝動的、というのは変わらず信条にしていきたいと思っています。
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