きみに別れを告げてから
もう2ヶ月も経ってしまった
この部屋からは
時間によってはちょうど月が見える
いつかのきみは
わたしの手を引っ張って屋上に登らせて
「月でも眺めようや」と言った
とてもとても
寒い冬の夜だった
わたしはとっても落ち込んでいて
屋上で泣きべそをかきながら
ごろんと横になって
まんまるな月をきみと眺めた
あれはちょうど満月だった
月は泳ぐ
わたしも泳ぐ
次はカタチを変えてゆく
変えてゆくだけわたしも変わる
わかることと、
わからないことと
かわらないものと
かわりゆくもの
次は、もうないの
あれはきっと運命ではなく
運命なんてないのよとも教えてもらった
わたしはとてもからっぽではずかしい
悲しい月は
今夜も泳ぐ
浮遊して
浮遊して
浮遊して
きみが
だんだん
消えてゆく
かなしくてはずかしいわたしだけが残る。
作品データ
コメント数 : 4
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作成日時 2023-02-28
コメント日時 2023-03-01
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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2024/11/21 22時48分43秒現在
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ヒャハー 誰かの日記をうっかりしてのぞいてしまった感じ 感性は良いものがある気がする CP4
0勿体ない。 思い出、あるいは想い語りはどうしても甘くなるもの。 極力甘めの言葉は避けられるが良かろうかと思います。 「次は、もうないの」は私には少し甘過ぎました。 「次は、もうない」くらいが良かろうかと。
0月は泳いでいて、屋上に行かなくてもいつか月は見えるんだから、こちらの窓に泳いでくる月を一緒に待ってくれるような人とまた巡り合ってくださいと思いました。
0月が泳いでいるように見えるのは涙の事を遠回しに行って居るのかと思いました。失恋も当然射程に収められて居ると思うのですが、もっと大きなもの自分の人生の大事が想定されて居る様な気がしました。
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