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くらげの夢
貝の風鈴は砂浜の上で くらげに子守唄を聞かせた 深い水 囁くような小さな声 一瞬の幻の裏に 月が点滅する 振動の波が見えないのに ざわめきが一つ 硝子瓶になじんだ 宛名が一つ 硝子は海色に染まったのだ 故郷の星に帰れない 郵便がある ロケットに乗り遅れてしまったから 救援挺を 深海で待つ 微睡みに溶け込むような光が 海を満たしている 乱反射するのは 意味を知りたかったから 昨日と今日と明日の 境目がみえないのに 1回転する意味を 誰かの作った砂の城、に 足をとられる 眩しかったのも 今日で終わりだ 豆電球が光っている シーグラスの中で 笑った泣いた 夢を見た 遠い昔の風鈴が 小さく揺れるのを確かに見たのだ
くらげの夢 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 741.5
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 2
作成日時 2023-02-14
コメント日時 2023-03-07
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 2 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
美しいから流し読みで満足してしまう
0くらげのことに思いをはせて書いてみた。 情景描写としてはとても成功しているし、とても良いと思います。 少なくとも私にはとても書けない。 しかしだからどうしたという所はあるなあと。 ここではないどこからかここに来てここにいる。 そういう普遍的な偶然性のようなものを誰もが抱えているというようなことまで書いてみても良かったかも知れません。
0コメントありがとうございます。 確かに内容な美しさだけでは人の心を動かすのは難しいものだと痛感いたしました。 ありがとうございました。
0コメントありがとうございます。 コメントを読んで、人の内面に一歩踏み込むことで作品の意義ができてくるのか、と 理解しました。 ありがとうございました。
1寂しげでうつくしい。侘しさもまた人間らしさ。
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