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ない
飲み忘れたんだ、と言い訳しながら 嬉しそうに貯まっていく薬の山を眺めている 最期には この山の下敷きになって死ぬんだろうか そのぐらい自分が何考えてるか分からない 岡目八目って言うけど(いうんだよ) その為にぼくらは孤独をやめていくんじゃないかな 言葉を教え合うために ぼくが抜け作に産まれてきたのと同じように きみが賢いことだって偶然の産物だよ だから崖下に滑り落ちながら手を伸ばそうなんて思わなかった だからきみがぼくを殺すなんて当たり前の話 飲み忘れたんだ、と言い訳しながら 最期には この貯まりに貯まったオランザピンを百錠ほど飲んで ICUに行くのかもしれない 周期表の話が忘れられないんだよ 分からないけれど確実にそこに存在する筈の 今はない何かを ぼくらは「ない」と言ってしまうことができるんだって
ない ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1228.5
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2023-01-08
コメント日時 2023-01-14
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
いい女に出会うと、 それほど世界が変わってしまうんですね。 「ぼく」にそうさせてあげたい。 この書き方だと大学の方に行く可能性もありますし。 これが小説であればためらいなく飲ませますが、 詩でそんなことはしたくないという気持ちはありますね。 名状しがたい感情なのですが。
1過去がないということですか?! これ誰にも言えないって思ってたのですが、アラサーになって、なんか、記憶があやふやだし全部が遠いんですよね。むかしから、アクティブな記憶って3年分くらいしかなくて、そこから先は、ARCHIVE的な存在だった。圧縮されてて、なんか、普通は行けないとこにある。それをすぎると、もっと遠いところにいっちゃう。それがほんとのこというとめちゃくちゃ怖い。なんだろう、そういう恐怖ってあると思うんですよ。ひたひたするやつ。それを感じた あと、室町さんのコメントがかっこいいです
0私もどこで聞いたか分からない、曖昧な情報で申し訳ないですが、 記憶は忘れられるだけで、なくなることはないそうです。 蓄積してるんだなー、と思って印象に残っています。 いすきさんの言う、怖さに関係ありそうな所を、少し補足します。 過去を思い出すことを必要だと判断するのは脳で、自分が思い出したいからではないですよね。 ある日、今まで表に出て来なかったが蓄積されていた記憶を繋いだ、 自分ともいえないものから現実への干渉が始まったら、とっても怖いのではないかと。 様々な事情で表出しなかった、常に淡々と算段している存在があって、それを自分が越えることは不可能で、なぜなら”本当”だから、という空想です。 過去から導き出した、ある筈の未来が、「ない」と、ぼくは感知する。 下らない話ですみません。 室町さんのコメントに私も励まされました。
0薬の飲み忘れで体調が悪く再発すること、まま、ありますよ。希死念慮があるならそれも病気だと思いますよ。それを払わなきゃ。自分をかわいがって下さいね。
0有難うございます。湖湖さんもご自愛ください。
0ぜんたーい、まわれ、右 嫌だと思った 嫌だと思ったけど右を向いた 右にまわった 殴られて首が右に曲がった 首ってこんなに曲がるんだ 知らなかった 知らなかったな こんなに知らないことばかりだったなんて 乱数調整って知ってるかな 神様にお願いしない方法なんだけど 大体無効 有効だと違法になる だから僕は神様にお願いする方法を選ぶ ゲーム画面は優しく発光して 何度だってコンティニューをする 返詩です。
0天使たちの爪は 月を模した 宝石のまがいもの 終わらない夢を 終わらせる夢 朝日のための瞼 虹色をした闇 詩を愛するのは 人間の味がするから 殉教者を抱いて 撃ち落とされるために 殺す 命の電源を切り また入れる神様と 眼鏡の映した 歪んだ世界の 冷え切ったバグを 天使は 愛している 翼をひるがえし 何処までも狂えるくせに 有難うございます。
1「ない」という存在感が面白いです。 私も常日頃からポーチにオランザピンを50錠入れていて 「あぁ、今日も飲まずに済んだ」と喜んでいて それはヤバいことなのかなぁと思いました ICUにはいきたくないので、下敷きになる前に 持ち歩くのはやめようと思いました
0服薬については信頼できる周囲の方や、ドクターに相談するのが最善です。 作品の中の「ぼく」には、作者の好きな生き方をさせています。 もし作者自身にODの可能性があると感じていたら、書かない話です。 読んで下さって有難うございます。ご自愛ください。
1この一連の連想は纏まり方が綺麗すぎて、どこかで親切な矛盾を囁いてくれる存在が書きこまれればいいなあと思いながら読みました。冬の夜は考え事をするには危険な時間帯ですね。
0感想有難うございます。 冬の思索と夏の思索は雰囲気も変わって来るのかな、と思いました。
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