深夜のラジオ
ジジ
と音がする
電波が悪いようだ…
簡単なことさ
こうやって
叩けばなおる
✳︎
さあ、始まりました
ポップキャスト!
この番組は
毎週火曜日にお送りする
ポップな音楽番組です
今聴きたい曲、懐かしのあの…
✳︎
難しいことを並べる人って
好きじゃない
そういうやつは大抵スパゲティを
長くゆですぎる
そのまま柔らかいスパゲティに
トマトソースをかけて
やっぱりこれだねって
笑うのさ
✳︎
む、
シェービングクリームの
減りがはやいな
シェービングクリーム代だって
馬鹿にならないのに
ええと、今月はなにをしたんだっけ?
…
思い出せない
✳︎
頭が痛いのは
疲れているせいじゃない
シーザーサラダが
食べられなかったせいだ
✳︎
やっぱり疲れているせいだ
ひどく気持ち悪いよ…
ぱりっと割れるピーナッツを
三百個ほど持って来てくれ
それでなおる
✳︎
ああ、もう
マイクスタンドをもって
思いっきり叫びたい気分だ
今日は
壊れそうな夜を抱えていても
僕らはどうしようもなく一人なんだ…
作品データ
コメント数 : 19
P V 数 : 1930.5
お気に入り数: 1
投票数 : 2
ポイント数 : 3
作成日時 2023-01-03
コメント日時 2023-02-01
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 3 | 3 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 3 | 3 |
閲覧指数:1930.5
2024/11/21 19時28分28秒現在
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感じのいい饒舌ですね。軽やかで健康的。
0そうなんですよね。ライトな詩があんましよくないのではなくて、既視感ありありな語句と構成がNGなだけで、そのライトな作風でありながらも、再読まで読者を誘ってしまう(そもそも詩って再読させる魅力があるか否かが大事な要素だとおもう)。 作者村上すうさんはライトポエムというカテゴリーのポテンシャル。
0ありがとうございます。
0ライトっていい響きですね。私は逆に、重いテーマで書こうとしても重くならないので困っているのですが(笑)
0>難しいことを並べる人って >好きじゃない >そういうやつは大抵スパゲティを >長くゆですぎる >そのまま柔らかいスパゲティに >トマトソースをかけて >やっぱりこれだねって >笑うのさ すみません、2度目のコメントになっちゃうんですけど、村上すうさんの作品、最高じゃないですか?是非みなさん読んで欲しいなあ。引用した連の表現とかめちゃくちゃよくないですか。私、もし詩集本を出したいなら村上すうさんの詩集本を出したい。この人の作品にそれなりなイラスト付けたらめっちゃ売れますよ。 あ、すみません、変なストーカーではありませんが、めっちゃ三浦のなかで推しです。
1ありがとうございます。引用してくださった連は、一番最初に思い付いたところで、とりあえずこれにつなげられる連つくろう、と思って結構四苦八苦して作りました。いつもは勢いで書いてそのまま投稿するのでいつもよりも大変で、大変な思いをして詩を作っている人もたぶんいるんだろうな、と今回はじめて身に沁みて感じましたね。
0まちがえました。三浦さんへの返信です。
0>ジジ >と音がする 改行によって音が際立っているように感じて、「ジジッ」ではなくて「ジジ」なのも、音の説得力を増してる気がしました。 >そういうやつは大抵スパゲティを >長くゆですぎる コスパが良いので、スパゲティを主食にしてるんですが、どちらかというと、結構長めに茹でた柔らかい麺が好きなのでドキッとしました。 スパゲティって良い響きだなと感じさせる連だと思いました。 >頭が痛いのは >疲れているせいじゃない >シーザーサラダが >食べられなかったせいだ >やっぱり疲れているせいだ >ひどく気持ち悪いよ… >ぱりっと割れるピーナッツを >三百個ほど持って来てくれ >それでなおる どちらの連もその通りな気がしてくる、不思議な魔力を持った表現だと思いました。
0私も麺は柔らかめが好きです笑笑 あんなこと書いといてなんですが。 まあこういう感じでいったら面白くなるかなと思って書いているだけなので、本当に私がスパゲティを茹ですぎる人を軽蔑しているわけではないです。
1感覚的に理解しやすい生々しさもあり、少し頭を使って冷静に読まないといけないような不思議さもある。独特な雰囲気の詩ですね。
0読んでくださってありがとうございました。独特な雰囲気というのは、結構うれしいです。既視感のあったりするのはあんまり好きじゃないので。
0村上春樹が詩を書いたらこんな風になるんじゃ無いかなと苦笑いしながら読みました。 80年代を意識して書かれたのでは無いかしらと思いつつ、やっぱり微妙にそこには居なかった若い作者さんなんだろうなと思われます。
0読んでくださり、ありがとうございました。80年代には影も形もなかったですね笑 村上春樹さん、すごく好きです。私もこれを書いたとき、ああ、ほぼ盗作じゃん、と思うくらいでした。雰囲気よせすぎじゃない?みたいな。本当にお恥ずかしい限りです。
0うーん、これってどういうことなんだろう。いろいろ考えてるんだけどわかんないことだらけというか。正直ぜんぜんいいと思わなかった。 これって要するに超ハイスペック人間の話というか、ナルシストというか、なんだろう、とても無邪気な感じがする。 電波が悪いのであれば受信機を叩いても直る可能性は低いと思う。でも、この主人公はそれをする。つまり人生ではなく夢を見ている。 なんだろう。慶応ボーイです!みたいな ただ、 > 僕らはどうしようもなく一人なんだ… これを読んだとき、ああ、ようするにおれのまけってことか、と思った…
0ラジオ番組だということは分かっているのですが、 ゲームのNPCがランダムに話しているのを盗み聞きしているような不思議な感覚になりました。 「…」の使い方がとても好きです!
0ラジオ、シェービングクリーム、スパゲティー、シーザーサラダ、ピーナッツ、マイクスタンドなど単語同士直接有機的なつながりを持たずとも、それらがイーストのような役割を持って出来上がった詩話みたいなものが詩の雰囲気を作って居ると思いました。
0ハイスペックもいいハイスペックとわるいハイスペックいますよね。わかります。
0読んでくださりありがとうございます。だいぶ繋がり意識して書きました!
0ありがとうございます!…がなかったら味気ない感じがするなと思っていれてみました。気に入ってもらえたようで嬉しいです。
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