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涙
僕の二つの眼から 詩がぽとぽとと落ちてきて たちまち消える 掬おうとした手の上で 乾いて消える その詩の味は塩辛く 鼻に抜ける匂いは苦い いくつもの詩を反故にして ようやく泣き止む そして夜になる * ある日あまりに多くの詩が 空から降って僕に憑く 詩は僕の右手を借りて 中生代の夢を見る 雨の日に窓の外を眺めて ふと無力感に襲われる 頬を一筋詩が伝う 所詮ヒトなどこんなもの
涙 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 785.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 2
作成日時 2023-01-02
コメント日時 2023-01-07
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 2 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
個人的には、「まなこ」と言われてもノレない、スピードが速すぎるような気がします。まなこといっても、それって人間の目だと思うんですよ。人間の目って、目とか眼球とかいわれるけど、まなことはあまり言われないんですよね。だから現実世界用の脳みそでこの詩を読むと一行目にハードルを感じて、ハイG状態だと思うんですよ。なんというか、この詩を読むためにどんなふうな脳みそを用意するべきかあらかじめ知ることができたらもっとよくなると思いました。同じことを各連に現れる「詩」にもを感じました。読み終わったとき、涙ってほんとうに塩辛いんだろうか、自分は舐めたことがないな、と気づきました。
1第一連がすごくいいと思います。涙の詩が落ちて消えるなんて。達観したような実感で終わる最後も、なるほどという感じです。
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