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家路とコントレイル
旅行鞄が駅のプラットホームに ずしんと置かれて 地殻変動は起こらない 呑気に梨を食べて居た 土管が近くの公園に 置いてある 帰ったら粥を食べよう 祝言はまだなのかいと 昆虫に尋ねた 空には飛行機雲があって 父か母が病気だからと 言って来る人が居たら 私はその人になりきりたかった 駅までの道のりを訪ねられたら 丁寧に教えてその人の立場を乗っ取ろう 家路は忙しい まかり間違っても甘言に乗って 車に乗り込んで 呑気なドライブを決め込む事だけは 願い下げだと思った
家路とコントレイル ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 960.8
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2022-12-31
コメント日時 2023-01-13
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
虚無感と諦観が、そして人生を傍観する姿勢が描かれているように思いました。まかり間違っても…からラストにかけては、人を突き放した印象がありこの話者の心証をくっきりと炙りだしています。ただ欲を言うのなら、虚無と諦観をもっと際どく、鋭く抉るように描くことも筆者様なら出来たかなと思います。痒いところにあと一歩届かなかった。あくまでエイクピアさんへの期待値込みですが。
1エイクピアさんの作品はすべて事実だということですね? そうでないと筋が通らない。私の予想では、おそらく、本当に梨を食べていたのだと思います。昆虫に尋ねたのも、ペットとの会話と比べて普通でないとも思いません。家路が忙しいという、なぜか? 理由、やるべきことが多いから。つまりなんなのかと言えば、旅行鞄を足元に置くときに泥で汚れないかを確認すること、虫を追い払うこと、航空機の種類を特定すること、ご家族を思い出すこと、遠い町に生まれたかもしれない自分の人生について考えること & 呑気なドライブに繰り出すようなこと以外の全部のこと
2stereotype2085さんコメントを有難う御座います。詩に徹しきれない、物語的な要素に凭れ掛かると言う感じなのかもしれません。際どく、鋭く抉ると言う実践、もしかしたら詩と散文、詩と物語の汽水域を想定できるのかもしれません。真水と塩水の領域が時には混ざり合い、時には併存して居る、そんな感懐、感じがあるのかもしれません。今一歩が越えられればと自分でも思います。
0いすきさんコメントを有難う御座います。そうですね、事実だとしても、梨などは回想になって居ると思いますよ。昆虫は、蝶などの昆虫を考えれば、「本当に」と言うのは本当のことです。スズメガの幼虫など、こんにちでは珍しいと思うので、具体的には出てこないのですが、潜在的には結構こだわっている自分がいます。航空機の特定と言う事で言えば、自衛隊機やジャンボ機など。大雑把な特定であれば、見た瞬間、見たままにと言う側面と、やはり細かく特定したいと言う欲望は防ぎようが有りません。そしてああ、「~以外」と言う事ですね。それでも列挙されれば、思わず、こだわりは否定しようがなくせせりだしてきます。「事実」の重みを思います。判断留保や、判断停止、アパシーで乗り切れるかとか、特に詩作ともなると、自分の事実、他人の事実、一緒くたになって居ないかと言う反省、内省が働くのだと思います。
0なんてことだ……。あまねく言葉も梨のつぶてですね。 面白かったです。
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