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B-REVIEW 12月のお題詩「ギフト」
日頃よりB-REVIEWをご利用いただきありがとうございます。運営の沙一です。 B-REVIEWが5周年を迎えた2022年も残りわずか、本年もお世話になりました。 12月2日の公式ツイキャスにて、12月のお題は「ギフト」に決まりました。 12月はクリスマスもありますし、詩などの創作をされる方は、特別な日に自らの創作物を贈ることもあるのではないでしょうか。 また、人が先天的に授かった特徴をギフトと呼ぶこともありますね。 ギフトにまつわる詩を募集します。 以下、ルールを説明いたします。 ①この投稿のコメント欄では、お題に沿った詩の投稿を無制限に行えるものとします。 ②ここのコメント欄に投稿された詩の全ては、ビーレビ杯不参加とさせて頂きます。 ③システムの関係上、コメント欄に匿名で詩の投稿はできません。 ④コメント欄では縦書き機能は無いので横書きになります。それか、自力で頑張って縦書きしてください。 ⑤投稿者に対する返信として、連詩や返詩も可能です。 ⑥ハートの数を個人的に得点として競ってみるのもいいかもしれません。なので気に入った作品にはぜひハートをつけていってください。 ※無論、マナーガイドラインに反することは禁止です。運営の開催する企画でカードを発行するようなことになってほしくはありませんので、くれぐれもマナーガイドラインを厳守していただきますよう、よろしくお願いいたします。 B-REVIEWマナーガイドライン&ルール(必読) https://www.breview.org/forum_blog/guideline_and_rules それでは皆様、よろしかったら遊んでみてください。
B-REVIEW 12月のお題詩「ギフト」 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 2411.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2022-12-11
コメント日時 2022-12-21
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
15歳の頃だったか、きちんとしたものをもらったりあげたりするような関係じゃなかったから、もらったお菓子の包み紙とか、校庭で話したときに落ちてきた桜の花びらを押し花にしたり、言われてうれしかった言葉を書いたノート、そんなものが押し入れの奥の小さな箱に入っている。
2『体験記〔贈る覚悟〕』 中学1年か2年の頃、まだ冬休みに入る前の12月半ばに 学校行事の一環として、林業を営んでいる地域の方に教わりながら、 校門に飾る門松を作った事を憶えている。 詳細は思い出せないが、いくつかの班に分かれて、 それぞれオリジナルの門松作りを進めていった。 私は、あまり真剣に取り組まず、 同じ班の友人との会話にばかり熱中していて、そんな中、別の班の先輩が 材料が足りないから分けてほしい、と言ってきた時、 既に誰かが加工してくれていたパーツを、 班の皆に相談する事もなく、 先輩に頼られている事に気を良くして 深く考えもせず渡してしまった。 その瞬間は、普段ほとんど交流のない先輩から喜ばれて、 善い行いをした気分に浸っていた。 しかし、作業が終盤に差し掛かった頃、 作り終えていた筈のパーツが無くなっている事に気付いた班の中で 疑問と微かな不満が立ちのぼって来て、 それを察した私は恐る恐る、 自分が他の班にあげてしまった事を白状した。 その時、作業を見回っていた体育の先生が 「自分の事もちゃんと出来ていない内に、他人に何かしてあげようとするな」 というような言葉を言い放ち、 真剣な表情で私を叱った。 その先生は、生徒に対してフレンドリーながらも厳しい印象の人で、 その時の私は、叱られた瞬間、 班に迷惑を掛けてしまった事や自分の不甲斐なさを自覚し、 恥ずかしさや怖さで萎縮し切っていたのを記憶している。 正直、消したいくらいだ。 ただ、あの時受けた言葉は 忘れてはいけないと思い続け、 不完全だが、その後もずっと頭の片隅に 残して来た。というより、心に残っていた。 そして十数年経った今、 あの場で瞬時に身に刻まれる言葉を与えてくださった 先生の強さと優しさを、何かにつけて実感出来るようになった。 先生は憶えてらっしゃるか分からないけど、 先生に頂いた贈り物を、私はこれからも一生大切に持ち続けていきたい。 そして、私も誰かに残るものを贈れるようになりたい。
0今日はアマゾン・ギフトカードについて書いてみるね。 みんなは引っ越しとかしたことあるかな? 大人の人はたいていあるよね。ティーンエージャーなら、家庭の環境にもよるかな。俺は何回か引っ越ししたことがあるんだけど、そのたびに、「ご近所さん」になにを持っていけばいいのか分からなくなっちゃうんだよね。 みんなはいつもどうしてる? 俺は最初はなんもしなかったんだよね。そしたらその物件が本当にハズレでさ。夜もまともに寝れないくらい騒音がひどかったんだよね。学生が多くてさ、真夜中に、住人が、たぶん学生なんだけど、酔った勢いで、マンションの廊下ではしゃぐんだよねw。ケミカル臭もすごくてさ、俺は直感的に、ああこれは脱法ハーブだなって思ったんだよね。 不運なことに、次の物件もそうだった。隣の人がね。彼はバンドマンで、日夜懸命に練習した。俺もそれは良い事だと思ったんだけど、本当にうるさくて、本音を言うと耐えられない2年間だった。 それから俺は改心した。引っ越しの時は、やっぱり土産を持っていくべきだと考えるようになったんだ。 何の関係があると思う? でも、俺はそう思ったんだよね。そのころにはもう会社員で、ものを渡すことに経済的な負担はほとんどなかった。はじめ、俺はそうすることによって、彼らに対して何らかの優位性を確保できると考えたんだ。でも今ならわかる。本質はそうじゃなくて、人間にはそれが本当に必要だし、実はというと、俺たちにとって、ある意味、それが何より大事なことなんだ。ようするに、俺たちはミームの中に生きている。平たく言えば、俺たちはとある茶番劇の演者なのさ。俺はそのことを肌で感じようとしていた。 だから、俺はいろんな贈り物をすると決心したんだ。ありとあらゆるものに。 そうそう、君たちは『ありがたいこってす』という絵本のことを知っているかな? もうあり得ない絵本でさ。これはどういう話かというと、スペインの、とある大家族の話なんだ。そこの旦那さんは、大家族なのに、家がもう狭くってさ。それで困っていた。彼は神父さんの所へ行って、知恵を借りようとする。 神父さんはこういった。あなた方の持つ、馬を家に入れなさい、と。男は黙って従った、それから次に、神父さんは、あなた方の持つ、牛を家に入れなさいと言った。その調子で、ただでさえ狭い家の中に、馬が3頭、牛が10頭、ヤギが5頭、鶏が20羽も入ることになった。もう、めちゃくちゃだ。男は思った。これは人生と同じなのだ。 やがて、神父さんはこんな風に言う。あなた方の家畜を、すべて家の外に出しなさい。男は言われなくてもそうするつもりだった。だが、そんな徒労がなにか変化をもたらした。そうすることで、あんなに狭かったはずの家が、広く感じられるようになったのだ。男は、その大家族は、みんな神父さんに心から感謝したという。 俺は、なんて馬鹿馬鹿しい話だろうと思ったよ。こんなくだらないお話を、大人たちは、子供をだませるとたかをくくって読み聞かせをするわけだから、俺は舐められているのだと思った。なにより納得がいかなかった。でも、このお話は、ある意味とても実用的なんだ。俺たちは、別に広い家が欲しいわけじゃない。誰でも住宅街を歩いてみれば、その格差を簡単に目の当たりにできる。大豪邸が並ぶ隣で、同じ面積に、何十という部屋を備えたアパートが建つ。高価な暮らしは忌み語によって保全され、ほぼ潜在的に秘匿される。俺たちがあの広い家を手に入れることは決してない。もう一度言う。俺たちがあの広い家を手に入れることは決してないんだ。 つまり、愛なんだよ。例の神父さんは、それを教えたかったんだ。だから、取るべき手段は、男の悩みを一笑に付し、ある意味では愚弄することだった。考えてみて欲しい。家に馬を入れる? そんなことはあり得ない。一体、誰がそんなことをする? 男は、その瞬間に理解したんだ。俺は家が狭いことでこんなに苦しんでいるのに、この神父さんは、それを理解してくれない。それどころか、家に馬を入れろと言う。俺は知っているぞ!どうせ、家から馬を出したとき、広く感じられるというんだろう。そんなくだらないことを、俺にやれと言うのか? 男は内心激怒した。 その瞬間、これは俺の妄想なんだけど、男には電気が流れた。そして理解したんだよ。家が狭いなんてのは、実にばかばかしい悩みなんだということを。 愛なんだ。本当に大切なことは。家族がいて、みんな健康であるということ。それより大事なことなんて、いったい何があるんだろうか? 広い家で暮らすことは、そんなに大事なことなのか? だから、私の読みでは、この物語の男は、神父が何を言わんとしているのか、ほとんど初めから理解したうえで、その通りに行動した、と読むんだ。そうすることだけが、たったひとつの返礼であると考えて。 さて、依然として反論したい人もいるかもしれない。俺はそんな人たちには、反論しない代わりに、むしろ甘えたいと思っている。理由の一つとして、このお話が、どうあれ馬鹿馬鹿しいことに変わりないというのはある。だけどもう一つの理由は、そうやってつっかかってくるやつのことが、ちょっとだけ好きだからだ。 いいか、俺の人生は、そこら辺の人間がただで生きてきて理解できるものじゃなかったんだ。だがそれはなにも問題じゃないんだ。言い換えるなら、俺は今すぐこの下らない自己憐憫を捨て、一人でも多く敵を減らす方法を考え、その考えに従って行動しなければならない。そして実際、そんな風に生きている。つまり、俺は、俺につっかかってくる人間にだけ、なぜかこのことを知ってもらいたいと思ってしまうんだ。 [追記] ごめん、実はさっきの話で一つだけウソを書いちゃったんだけど、ありがたいこってすっていうのは、スペインのお話ではないし、神父さんだったかどうかも定かではない。実はそのへんの情報は、もう忘れてしまっているんだな。話の流れは全く嘘じゃない。でも、スペインではなかったかもしれない。神父さんかどうかもあやしい。家畜も、こんなにいっぱいいたかな? でも、まあいいと思っちゃって。 そうそう、今思い出したんだけど、今日はアマゾンギフトカードについて書こうと思っていたんだ。結局、アマゾンギフトカードって言うのは、引っ越しの時に隣の人に配ったんだよね。食べ物とかいきなりもらっても絶対怖いよね。なので、アマゾンギフトカードはおススメです。
0中学生のころにね 愛を配るアイディアに夢中で 部活の子とか、先生とか、何十人に 手作りのバレンタインチョコをあげたの 一生懸命、包装紙やリボンを選んで 心を込めて、愛想を込めて そしてひそかに愛情の交歓を期待して、ホワイトデーを待った ホワイトデーにお返しはほとんどゼロだった 私、男の子のような目立つ少女だったからさ あいつのはジョークでいいか そう思われたんだね 私はそれ以降、弟にしかバレンタインチョコをやらない 悲しい話なんだけど、どうでもいいでしょ?
0二十歳のころ、 惚れたかな、真の理解者かな 孤独を持てあわした若者の私よ 少女は花屋でオレンジの薔薇を山盛りに買い 花束を抱えて新幹線に乗った さながら男装の麗人だね 男に薔薇を贈る気概はそれ一度きり 赤い薔薇にしなかったのは性愛という魔境にまだ一歩足りなかったから 友愛のオレンジ色が愛と重なって初恋は友情の色をしていた 満ち満ちて訪れたのにあなたは留守 ご両親とお姉さまが家中に薔薇を飾ってくれたよ 画家のお父様とあなたが作ったヒノキの風呂でそっと息をした 梨園のそばの小川で泣いてそっと顔を洗ったよ 柴犬を連れたお父様が泣く私を見て狼狽していたよ 青春よ
0ギフトとは才能の意味か 毒と言う意味か はたまた常識的に贈り物の意味か 動物園で久保さんに聞いて見た 家の外でルカさんに真夜中に聞いて見た 離任式の日にフラフラしたことを思い出す ヴォキャブラリーが私の口から出ていた 護送車の連なりを見た日でもあった ゴーフルタウンへ何時の日か行きたくて ギフトを身に付けようと思った ギフトだけが頼りだと思った ギフトと言う太陽が 久保さんとルカさんを照らした マゴマゴしてはいられないと思った
0「クソ短歌」 ぽつねんと床にかなしみのキャベジンそれより百年床にキャベジン あーーーーあーーーーーーあーーーー!ごめんそのさきはわすれてた(てへっ) ごはんですよないですよかなしいよごはん ゴルゴンゾーラのかほりを給ぶ てめえのよぉブランルーネが火を噴く前にブランルーネってなに、音姫 置き去りにょ、置き去り殺人にょひどいにょ スケキヨごっこしかねーだろがオイ 妻と買ふホモビデオかなとっくりとリューターが父さんへと迫る しりたたきおしりたかあきうふふふふ天国で懺悔でもしてろやなまぐさぼうず ヒュッとヒューズが落ちた夜、ふたりは朝まで愛し合いましたとさ、をとこめし ぶわーっっととにかくすごいブワーッとあああつたえる語彙がたりない 磯野くん、せなかに海苔が ああごめんこれはおいらのファッションなんだ つくだ煮家の殺人いろんなつくだ煮があるよへえーー煮詰めて、煮詰めて、煮詰めて、煮詰めて、 カンジダで入院をした弟が二か月たってもかえってこない こう、ここを、こうして、こう!!!どうだ!!!!でもうらすじをとおれば簡単よね、晩冬 談春の落語を聞きにきましたが、志らくの独演会でした。ヌゥア―― ちょとばかりわかります日本語、サル、shit!!幸楽苑oh,fuck!!!!好楽is dead.... うっふふふやめてよおそおれいやだもうきゃっきゃ あ、それダイナマイトだから テメーラ、クソだな!!はいごめんなさいは?ルセークソガぁ ここで飯田橋の風景をごらんください 鹿チョップにチョップ、ぷにあははははもいちどチョップ、ぷにあはははは 賢くなる薬ですリポビタンB うわっなんかすげえやる気がパッション さびしんぼうランボルギーニでいっちょ,どう?oh,yeahでも夜勤があるある 勝てるかな?このナンセンスの重力に あばばばばばばばばばばばばば デスマッチやろーぜ いいぜでもこの四角、すごい四角うわぁすごい四角い ねんごろに小五郎探偵怪人といっしょにくらしましたとさ、死ね なんだかしらないけれどテレパシーつかえるようになっちゃった、てへ 嘘やろがい!!!てめえの舐め腐ったメルヘン今からぶっこわしにゆくからよ そうとうな馬鹿面ですわねおとうさまそれでもそれでいいのだ 啓蟄 もう二度とやらねーからクソが こう、芳醇なこうばしい芳醇な 豚脂博士それは禁句ではないですか?言われてみれば、どうぞ聖歌を ぽつねんとリポビタンB落ちていておおっとそれは毒入りのリポビタンB すすすげーポテンシャルおごごごごご 今お亡くなりになられましたわ 飲むからよ
2『ギフトをあなたに』 岐阜で生まれました 正確には各務原というところです 難読地名で有名です ちなみに「かかみがはら」と読みます 千九百六十六年 あ、こういう場合「一九六六」って書いた方がいいんですかね 四月に生まれました 四月ということはつまり、エイプリルですね エイプリルと言えばエイプリルフール 何で四月がフールなんでしょうか? 四月は別に悪くないですよね? フールなのは人ですよね? ギフトについて書いた方がいいですか? わかりました 私は岐阜出身です つまり岐阜の人、略してギフト、です オランウータンは「森の人」という意味です ヘレンケラーは「奇跡の人」と言われます うなぎパイは通称「夜のお菓子」ですよね あ プレゼントについて書いた方がいいですか? えーとプレゼントをもし貰ったらその分誰かにプレゼントをするといいんですよ、みたいなことを誰かが言ってた気がするんだけど誰だか思い出せなくて 何だっけ? その言葉 お返しはしなくてもいい だけどその分、別の誰かにプレゼントしなさい、みたいな うろ覚えで悪いんだけど そんなような言い回しありましたよね 所謂ちょっと感動するいい言葉みたいなやつ 何か違う気もするけど 大幅に間違ってはいないと思う サリバン先生? 知りません いや怒らないで こういう詩があってもいいんじゃないかと はい すみません でも 私 やっぱり ギフト、なんですよね こう見えて あくまでギフト いいですか? 「ギフト」に関するこの詩の中では 私が一番偉いんですよ はい すみません だからそんなに怒らないで つまり 岐阜で生まれた人は例外なく 誰もがギフト、なんですよ わかります? 悔しかったらね あなたも岐阜に生まれれば良かったんだ でもね 私 今岐阜に住んでないから 沖縄に住んでるから 現役じゃないんだ ギフトはギフトでも 過去形 つまり ギフテッド はい すみません だから怒らないでったら 何で叩くの?
1雨の日はモノクロの百円分価値を持ち コンビニの福袋を開きます ええ なんでも生成りのモノからクッキー缶まで 独りよがりな瞳が転げる附録 美しすぎる ひとみひとつ、無人島に持って出ていく 鳶に攫われた片道切符がいまごろ泣いている 月は、既読の付かない同窓会のリセットボタンを押した 30をこえたあたりで、下着をめくってみたら 茶封筒からは呪い祝い鈍い のりしろの現実が顔を覗く、 可愛らしい兄妹のタイミングでわらっていた 今日はザコ敵の肩に雪が積もっている もう動かない梟、きっと星の子、蹄の足音に撹拌した もっとおおきなしゃもじで、切り分けるように 蛹のことなんて、想像に過ぎませんけど 深酒が切れてからでもよろしいかしらとあしらって ほら、スロープなんてどこにもなかったのに ドーナッツには穴があって、 おむすびは逃げ出してしまっても 食べるものにも着るものにも困らないので やはりこなれたレプリカにライトがあたる リボンや包装紙のみた夢は 綿菓子の墨に、口下手な餡蜜が似合う 付箋ばかりがぺたぺたと歩いておりましたので
0伏せた状態から走り出す 喉から声を張り上げ 盛られた土に身を隠す 銃弾が 贈り物が 連続で届き続ける その想定で 一発数百円の実弾代わりに 一発数十円の空砲を連続で贈り返す 山に響き渡る銃声に守られる様に 次の盛土に走り伏せる 泥水に汚れながら なおも残る 空砲の炸裂音をさらに送り届ける 着剣 絶叫 想定敵に贈る 最後の贈り物は 熱気だ 終了 贈られた戦闘服と鉄帽は 泥と汗にまみれ 儀式に渡された小銃は 煤で黒く 錆で赤く 全てまた自分で時間をかけ洗い 磨く この汚れと時間が 徒労で終わりませんように 新隊員教育隊 一人前として部隊に贈られる前の日々
0『ぎふと、ぎぶ、と、いうと、』 とにかく喋っていて、喋り続けていて、何度も何度も頭の奥から湧き上がる不安を、這いずり回る不快な記憶と、恐ろしい未来を、忘れさせてほしい、とにかく、喋って、喋って、色々なことを喋って。 怯えとは定点を失うこと、さ迷える点P。 きみの語りより私は留まっている、輪郭を取り戻し、大きな曲線を構成する無数の点のひとつになる。 こんばんわ、前年は、永遠な。 与えられた、だからギフト。 無数の騙りに縛られていたい、だからまだ人間は夢を見ているのですか? そうなら、さよなら。
1太陽がキスをして この世界の誰もに 私ってギフテッドと思わせますように ミミズにも オケラにも ウリ坊にも ワニにも 鵲にも ユキヒョウにも 私にもあなたにも それは、 私は愛を知っています、 と言えるように
0別れの曲 「都市封鎖の前夜、 電子の恐慌が戦慄く 差迫る死病に冒され群衆の窓という窓は鎖され 戒厳令の塔 赤い赤い薔薇だけが 斬首の許に馨っていた いなされて 黙示録の四騎馬が草花の装丁に安らいでいた 電子書籍――透明な実体の不透明な実在が 梵書‐化され 中枢機関は 侵入か改竄を受けて 等差数列は、 0に戻っていた」 決して 初期化をされなき生命の 機能不全へと陥った 臓器は都市の基幹をなして 鬱血、塞栓に壊死を呈し 私達は最善を尽くすが 私達は敗北するかも知れない 世界戦時下の様相、まるで 毒の煙に巻かれて 断絶が 骨髄まで染み亙り 希望の光は水爆の光、 ああ、絡まり崩れ落ちてゆく人体よ 友愛は斯く迄も憎悪か 伝染性緊迫前夜にて 死に魘されつつ 死を明るみへと 追え、 __ 舌舐め摺りをする善悪の轍 生贄は誰か 正統性はいつも 破滅の貌を翼に拡げて 遣って来る もの __ 「わたしたちにできることはけして多くはなく わたしたちの力は 微々たるもの でも、小さな傷ぐらいにはなれるとも、 思えるのです」 *2021年私設ブログ投稿作を一部改訂、再掲載。
1誰もくれないのだから盗んでしまえと武田地球は曇り空を飛んだ。小さな水たまりだけが味方をするものぐさな生き物たちが贈り物の在処へと並行に連れられながら。紅茶色の鳴き声で笑ったり武田地球に座標が信じれない信じられないとうそぶきながら。僕は本当に笑った。次に吹いて来る風は、何故?と僕が長く考えるようにと、電柱と電線を巻き込みながらぶつかってくる前に消える。1つを数え、それから2つ目をと、探す。それらはもう発見出来ないとあきらめる。あーめん。眠りに落ちる。あーめん。真っ逆さまに。あーめん。急激に。あーめん。目醒めたら、僕はね、初めてのキスを知りました。
3誕生日プレゼントも クリスマスプレゼントも ギフトっていうには 少し荷が軽すぎるね もっとズシッとくるやつのこと ギフトっていうんだよね 多分。 いつだって 散々悩んで選んでも シンデレラフィットに 出会った事がなくて 誰かを涙させるほど 喜ばせたことって 一度もない だから僕は いつも一人が心地よい ギフトってなんだ ギフトって愛だ ギフトってゴミだ ギフトって夢だ ギフトって誰だ 教えられなきゃ わからない 与えられなきゃ 与えられない ギフトってなんだ 僕ってゴミだ
0雲路を眺めて居れば凩を受けている、 情趣も吹かれる他人の欲深さの中を、 移ろう私は何時までも醜悪で有ります。 妄想は肢体を支える思慮の中を自ず、 幻は口笛を吹いて嘘を吐き捨てる、 仕様も無さを永劫、駆け巡ります。 嗚々、苛立ちます。私は、 擦れ違う思索に徳を捧げているのです。 論拠は何処を漂って思潮の泥沼に落ち、 線描を辿る事も出来ない将来から、 私を見上げ私を掬えないのです。 経験は妄想に苦しむ姿しか見えてない、 逃避の記憶で有るからさ。 何時も素直な言葉には及ばないと、 思っている他人を選べない事を、 面倒と思う事もなし、成人で有ります。 え、私は誰なのかだって、嗚々… 多分、生き別れのお兄さんです。 私は、生ゴミの様な贈り物なのです。 優しくしてね。(嘘) 俺がギフト。
1ぼっち・ざ・ぽえむ 「わからない」って困った顔をされるのが怖かった 子どものころ蜻蛉の羽をむしって命を玩具にしていた 好きな子に告白もできなくて胸が痛んだ 小学生の夏休みは退屈で足をぶらぶらさせていた いつもどこかに合わない 合わせよう合わせようとがんばればがんばるほど 歪んで どんなにがんばっても「普通」になれない 学校の勉強よりも大切なものがあるってわかってても 大学受験には合格しない 面接で合格しても人間関係がうまくできない 人間関係がうまくいっても仕事が続けられない 苦しくて車の中で叫びながら出社してもキットカットは小さくなるばかりで投票しても僕の一票は一億分の一でだから言っただろって思ってもいつも後の祭りで過ぎた街のゴミを拾って、残ってるのはゴミだけかよ ぼっちちゃんが「このままじゃ嫌だ」ってかき鳴らしたギター そう、いつも思ってた、このままじゃ嫌だって だから、がんばってがんばって 少しでも目の前の日常をいいものにしようって歯を食いしばって 優しい自分で優しい世界を生きたいから でもうまくやれなくて、全然うまくやれなくて 世界はどんどん生き辛くなって 人類は自滅の方にむかって 誰も僕にその責任を問わないけど 優しくすればするほど人がダメになる 厳しく言っても届かなくて 窓の外が青くなるだけ でも、嫌だ、このままじゃ嫌なんだ 少しでもよくなってほしくて 神様みたいにやさしく微笑んで 言葉をまくんだ いつか見たことのない花が咲くように
0詩は他者の鑑賞を耐える作品であることがのぞまほしく、ある程度は書くことに志が求められ、そもそも他人様に読んでいただくギフトや捧げもの、という矜持を持つべきではないか。うんこに熨斗(のし)をつけて送り付けるのは嫌がらせの悪辣であるように、悪意や唾棄すべき矮小な憎悪、悪口、愚痴ばかり、不潔、などは避けるべきではないかと信じています。時に挫ける時があっても慢性的に不潔な文章の人は恥じて襟を正すべき。残念な方が居て、おまえって残念な奴だな、公共の場を汚すなよ、と正直思います。広告の裏に書けばいいのにね。うんこに熨斗つけてよこさないでください。お眼汚し、という言葉があるでしょ。誉れのある古典の詩でも読んでその価値に跪き、詩にもっと敬意を払う心を持ってほしい。げっそりしちゃうわ。
0カミサマのオクリモノ 私は誰かへのオクリモノ 霧雨に混じるビル風の子供 うわべの口づけから、生まれた子供。 冗談混じり、私が生まれるのも、冗談混じり。 私はここにいるよ。でも外して欲しく無い、そのリボン。 このまま生まれて私は、何も出来ずに生きていく。死を自覚して死にたくなる。 私はオクリモノ 祝福されているの。でも残念だね。私はただのオクリモノ。 このまま産まれてしまえば、いつか死んでいくだけ。 大事にされないアンティークのように。 神様に会いたいよう。柔らかな手に、触れたいよう。
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