後ろからの音
何かむしばむ音
それは僕の音
それは僕の心
音から逃げたいけど 僕にはできない
光になりたいけど 僕にはなれない
暗くなるとやってくる
横になるとやってくる
ちょっぴりやさしい でもかなしい心
心が後ろへ行くのなら 僕は後ろしか向けない
後ろしか向けないなら 後ろに進みたい
後ろからの音
何かかろやかな音
それは私の音
それは僕の私
音に向かいたいけど 僕にはできない
後ろを見たいけど 僕にはまぶしい
明るくなるとやってくる
縦になるとやってくる
ちょっぴり怖い でもやさしい私
私が後ろへ行くなら 僕は前しか向けない
前にしか向けないから 前に進めない
ほんとは後ろを向きたい
僕が後ろを向きさえすれば
ほんとは前を向きたい
心が前を向きさえすれば
ほんとは隣を進みたい
僕が追いつけるなら
ほんとは私と歩きたい
心が許してくれるのなら
僕からの音
なにか重くて 不安で 暗くて
でも軽くて 安心で 明るくて
だから前を向ける
だから前に歩ける
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 942.8
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2022-11-17
コメント日時 2022-12-14
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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技巧 | 0 | 0 |
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2024/11/21 22時50分09秒現在
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僕と私、音と光。対比を孕みながらも宥和していこうと為される姿勢に、矛盾を包み込む柔かさを感受致しました。 優しい色合いの作品ですね。 拝読をさせていただきまして、何やら優しい心持になりました。 ありがとうございます。
2生きてるなぁ。相反することばかりで引き裂かれることもあります。進む方が前とかいうとなんか胡散臭いですね。でもこの詩はこれでいいと思います。僕はもう後ろだか前だかわかんなくなりましたが、まぁ、歩いているから生きてるみたいだしね。
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