フィラデルフィアの夜に XXXⅥ - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

良い

シンプルに好き

あっす

パパの日曜日

パパの日曜日

いい

明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

永訣の詩

あなたが出発していく 光あれ

羽田恭

あなたには「十月」が足りていますか?

もし、あなたが「今年は、十月が足りてない」と お感じでしたら、それは『十月の質』が原因です。 詩の中に身を置くことで『短時間で十分な十月』を得ることができます。この十月の主成分は、百パーセント自然由

るる

だれのせいですか

どんな身体でも

どんな自分であっても愛してくれるか、抱きしめてくれるか、生きてくれるか SNSできらきらした自分だけを見せてそんな見た目や上辺で物事を判断しやすいこんな世の中だからこそ響くものがありました。例えばの例も斬新でとても魅力的です。

sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

渇いた心を満たす雨に満たされていく

afterglow



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フィラデルフィアの夜に XXXⅥ    

 フィラデルフィアの夜に、少女が歩きます。  夜、繁華街。 休み前の街を多くの人々が闊歩し、賑わいが溢れています。 少女は、誰にも怪しまれることなく、その軽い足取りで歩いていたと言います。  流行の服に化粧、長い髪。 微笑みを浮かべながら、誰かと待ち合わせ。 そうとしか思えない少女でした。  少女の髪から、何かが落ちる。 それは地面に落ちると、枯葉を巻き込んで丸くなる。 また、一本落ちる。 今度は投げ捨てられたライターに絡みつく。 更に、一本。 潰された缶に縋り付く。 今度は一束。 周囲のゴミを取り込み、組み合わさり、大きな何かを作り上げる。  誰かが叫んだ。 さっきまで少女だった誰かは、その服装のまま針金人形となって歩いている。 皮膚をいつの間にか無くし、針金が絡み合わさった姿を現しにして。 髪から、手から、足から、体の針金を垂れ流しながら、歩き続けている。 絶叫が轟く、繁華街。その中を進む少女。  その後ろ。 多くのオブジェが乱立している。  枯葉を使い心臓を表した針金が。ライターの炎を照らす灯台が。潰された缶を用いた魚が。多くのゴミを取り込んで作り上げた人間が。 見捨てられた物を、少女の針金が救い、それはどれも人の心打ちました。  少女は歩く。 放ち続ける針金は、絶叫と驚嘆と感動を作り上げながら。 割れたガラスで街を作り、濁ったボトルを飾り立て、汚れた毛布をライオンに。 捨てられた煙草を拾い集めほぐしてまとめて、大木に。  針金人形の少女。興奮の坩堝を街の中に作り出す。  歩く少女。 その体、ついに透き通る。 多くの針金を街の中に放ちすぎて。  針金の少女は、ついに歩みを止め、消え去りました。最後、針金にひとつ、ハート形の針金遺して。 その歩んだ跡には、廃棄されたゴミで作り出された驚嘆の造形が、これでもかとこれでもかと、勝ち誇っていました。  少女が誰なのか、何者だったのか、なぜ針金が少女の姿を取ったのか、多くの論議が続き、調査が広がり、考察が深まりました。 でも何もわからないままだったのです。  ただ、少女が遺した膨大な造形は、その全てが美しさを湛えているのです。 これでもかと、これでもかと、見捨てられた存在だったものが、勝ち誇って。


フィラデルフィアの夜に XXXⅥ ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 4
P V 数 : 801.4
お気に入り数: 0
投票数   : 2
ポイント数 : 0

作成日時 2022-11-14
コメント日時 2022-12-08
#現代詩
項目全期間(2024/11/21現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
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 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合00
閲覧指数:801.4
2024/11/21 23時15分59秒現在
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    作品に書かれた推薦文

フィラデルフィアの夜に XXXⅥ コメントセクション

コメント数(4)
鷹枕可
作品へ
(2022-12-07)

いいですね。 大人の童話のようで。夜の中に見捨てられたものたち。ヌーヴォーレアリスムにレトロな美が組み合わさったような。 魅せられましたので一票。

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羽田恭
さんへ
(2022-12-07)

元々フィラデルフィア・ワイヤーマンと仮に呼ばれている人物の作品群から着想を得たシリーズです。 大規模な捜索にも関わらず一体誰なのかわからないままとなっています。 ですのでフィラデルフィアという題は重要だと考えております。 (元ネタを山の怪談、アイヌの昔話、カムイユカラ、金枝篇、ネット記事などからも取っており、どんどん離れて行っていますが) フィラデルフィアの夜に、という入り方は「むかしむかし、あるところに」に近い感もありますし。 完成しているという評価は、感謝です。

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羽田恭
鷹枕可さんへ
(2022-12-07)

フィラデルフィア・ワイヤーマンの作品はゴミのような物に荒々しく針金を巻きつけたものになるので、見捨てられた物に針金が巻かれていく事が多いです。 でも作者としてはこの描写がとても良い気がしております。 今回、上手く書けました。 良かったです。

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羽田恭
さんへ
(2022-12-08)

フィラデルフィア・ワイヤーマンの作品を見ると、捨てられるはずのものが勝ち誇っているように感じました。 なのでこういう締めにしました。 今読み返すと、ついに透き通る、というのは儚い感じが強く出て効果的ですね。

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投稿作品数: 1