壊れ物をどうにか ケセラセラに浸して
わたしとあなたがうまれるのでしょう。
かなたの視線
内服した薬の数
病葉(わくらば)のだまし絵に
流された思いの花束
呑み込まれた波間の貝
超えられない壁を思う刻
欄外に連ねたDNAに 道行きを預けたまま
カプセルに乗って脱出するgameだ
寒疣(サヴイボ)が戯(オド)けていくのを撫でつけ
文様にする
左様に
硬貨は如何程か 零れたようで
甲高い笑窪(エクボ)を搔き出した
念書に幸運を売り捌く 堕天使にかるく呼ばれて
折り鶴を与えよう
羽は幾許か極色を醸しているので
覗き混んだならば その内に 飛び立とうとする
その刹那のアヤが見えた
いつかどこかに咲いた小さな花よ
なくせどもありもせずものを指す
幻を信じ込んだ我らが「ゆめゆめ」
過去は抹消され、記憶を食べるバクに並べ替えて
川面に揺れる彼岸花の首を刈り 棺に活けている
宇宙の欠片を拾い集め 何処までも行けるように
樹海に寝転んだ、きっと雑草の種だ
ただひたすらに可哀想だと手篭めてみる
形は部屋の隅に追いやられた埃に見合っていた
作品データ
コメント数 : 6
P V 数 : 1093.6
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 1
作成日時 2022-11-04
コメント日時 2022-11-12
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 1 | 1 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 1 | 1 |
閲覧指数:1093.6
2024/11/21 23時37分29秒現在
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お読みいただきありがとうございます。詩とは関係ありませんが無知であれば何の不満も出ませんよ、ですからアナタの中でなにかが重なるように見せたものでしょう。ついでにこの詩は、絶望ではなく希望に近いと思いますが、数年前に書いたものなので、さて答えはわかりませんけど。読み手さんがそれぞれの思いを持って詩を完成させるものだと思ってるので、こうしてなにかしら思われたことが私のもとに届きますと、嬉しく思います。コメントありがとうございました(^^)
0花を育てるのが苦手ですが、初夏に、知り合いから花を頂いたので、慣れないながらも毎朝水をあげていました。蕾を膨らませては開花するのを見るのが楽しみでした。特に病気になることもなく、秋になり花が咲く時期が過ぎて、葉も枯れてしまったので根っこから抜きました。 土だけになっていた植木鉢を半年放置していたら、いつの間に雑草だらけになっていて、水をあげているわけでもないのに、どんどん育ちます。 目に見えないものも、どこかに集まると形になる。壊れたものも、小さな欠片も集めると形になる >ケセラセラに浸して この考えが今の私にとても勇気を与えてくださいました。失敗してしまったこと、ダメだったことも、ケセラセラに浸そう。いつか形になることを信じようと。 木の葉が冬に舞うこと、当たり前のように思っていましたが、どこかの木は病気になって、ひっそりと夏に時雨のように降り注いでいるかもしれないことを考えると、町内会の11月の落ち葉清掃の時期、ああ、わたしの近所の木はきちんといのちを全うしたのだなと思えるような気がします。 いくつか読み込めない部分があり、コメントしようか迷いましたが、色々なことを考えさせられたさくひんでしたのでコメントさせていただきました。ありがとうございました。
0およみいただきありがとうございます。私のこの詩を読み、現実に直結しなにかしら思い感じることができる想像力と感性が素晴らしいかと思います。『いくつか読み込めない部分があり、コメントしようか迷いましたが、』とありますが総てを結びつける必要はなく、読みたいように解釈を引き出せないながらも、こうしてコメント頂きますと嬉しく思います。全部読ませようとするつもりもありませんし、言いたいことをなぞらえてほしいとも思ってません、そうであればこんな変な書き方はしませんからね♪ 私は私の書き方表し方で詩を書いていたいだけのヒトですので、どう思われるかは問題ではなくなんであれ考えていただけたそのことを楽しく嬉しく思うばかりです、コメントありがとうございました!
1お読みいただきありがとうございます。詩とは関係ありませんが無知であれば何の不満も出ませんよ、ですからアナタの中でなにかが重なるように見せたものでしょう。ついでにこの詩は、絶望ではなく希望に近いと思いますが、数年前に書いたものなので、さて答えはわかりませんけど。読み手さんがそれぞれの思いを持って詩を完成させるものだと思ってるので、こうしてなにかしら思われたことが私のもとに届きますと、嬉しく思います。コメントありがとうございました(^^) (すいません(-_-;)自分ボケて作品に対してのコメントかましていたみたいなので再送します。申し訳ない)
0樹海という単語で勝手に「死」を連想するのは考え方に偏りがあるからかも知れませんが、「過去は抹消され記憶を食べるバクに並べ替えて」死ぬだけじゃなく記憶を消されるのは嫌ですね。誰かの記憶に残りたいです。
0コメントありがとうございます。自分的には己自身が死んだあと、あれこれ勝手に想像されたり手を付けられたり大層なものでもないのに記憶に残るなんて気味が悪いと思いますけどね。自分ごと綺麗さっぱり存在すら消えてくれたほうがいいですけど、なんにせよありえませんから、それは不可能なものですから。まあ死んだあとのことなんて自分わかりませんので、それこそケセラセラ、作品だけ残って関わった人たちが金に困らないぐらいの余裕でもうんでくれればなんて、あわよくば思いますけどw そんな感じのごろ寝の空想を書いたものです(多分ね。)
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