世界の半分が闇に包まれるころ
夜に紛れ 屹立する二本の巨大な煙突は
悪びれる様子もなく ゆっくりと紫煙を吐き続ける
まるで地球が狼煙を上げているかのように
荒涼とした土地に押し出される汚染物質
フル稼動がもたらすのは潤いか腐敗か
世界の半分が闇に包まれずとも
社会に紛れ 直立する二足歩行の人類が
悪びれる様子もなく 黙々と吐き続ける毒
誹謗中傷、言葉の暴力、コメント、コメント
社会を侵しているのか 英雄気取りなのか
雑多な世界に湧いて出る心の声
致死量は 人それぞれ
SOSの狼煙は届かず
失われる代償は大きい
時に死をもたらすふたつの汚染物質は
とどまることを知らぬ人類の欲求の糧となり続ける
作品データ
コメント数 : 6
P V 数 : 840.8
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作成日時 2022-10-30
コメント日時 2022-11-02
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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閲覧指数:840.8
2024/11/21 23時07分29秒現在
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主張がかなりはっきりしていて、ともすれば例え話で終わってしまいそうなのですが、言葉の選定やリズムの作り方が巧みで、多面的な魅力のある作品になっていると思いました。
1はじめまして。素人ながら 風刺的な作品なので色々と気をつけて組み立てたつもりでした。読みやすいようにリズムもつけてみました。ありがとうございました!
0物質的な汚染物質、言葉の暴力的な汚染物質を言って居るのかもしれません。「欲求の糧」がしみいりました。
1はじめまして。 地元の工場の煙突から立ち昇る煙を見て 感じたものを書きました。 人間の欲を表現できた感じはします。 ありがとうございます!
0巨大な狼煙を想像しました。
1はじめまして。 ありがとうございます。 この世界はたくさんの狼煙があがっている そう思います。言葉で表現し、何かが伝わっていけば いいなと思いました。
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